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▼バックハグ

あまりの真に迫った様子の幼児に気圧されてしまい、馬車の時間があるから、次はきちんと予定を決めて会おうと約束して帰ってきた。


「なにかおかしい。」


婚約者の家の兄弟を2年以上秘匿されることなどあるだろうか?

それに、ミッチェルの部屋の警備は驚くほどされておらず、貴族だと言うのに1階に部屋があった。これらはなにを表すというのだろうか。少し調べてみる必要がありそうだ。


帰って早々虐められなかったかと家族に総出で迎えられ、アレクシスにはピーピーと泣かれてしまった。


「アリシアちゃんが行く必要なんかないんだ、あんな恩知らずの家!」


アレクシスは、私とエイベル様の婚約をずっと反対していたくせに、私が外で責められると理路整然と守ってくれた。そして家ではディオン家に不満を爆発させている。

さっさと婚約を破棄してしまえ!と怒り心頭だが、実際には、家格てきに向こうの方が少し勝り、こちらに不利な条件がある状態で破談させてしまえば、私の人生がどうなるか、ひいてはローラン家の名に傷をつけてしまうことになりかねない。


そもそも話を持って行ったのはこちらであるし、向こうが破談にしないと言っているのだから、それに従わざるを得ない形だ。


「可哀想なアリシアちゃん。エイベルの馬鹿を助けてあげたのに批難されるなんて。」

「私は何もしていないわ。全部お医者様がしてくださったことよ。」

「でも、お医者と闘うアリシアちゃん、かっこよかったよ。」


アレクシスはそう言ってバックハグをしてきたが、腕の長さがあと少し足りなくて笑ってしまったら拗ねてしまった。

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