エリア51未知なる集結
アントニオたち整備隊が命懸けで組み上げた船と、最高指揮官・織田が操る遠距離用大型ヨットは、太平洋の荒波を越えてアメリカ西海岸へと無事に到達した。
港に待ち受けていたのは、アメリカ大統領直属のグリーンベレー(陸軍特殊部隊)の護衛付き輸送機だった。
「これより諸君を、我が国の最重要拠点へと案内する」
黒いサングラスをかけた寡黙な将校に促され、マイク、エミリー、14歳になったアニー、チェン、佐藤陸曹、クラウス、アントニオ、そして最高指揮官の織田は大型輸送機へと乗り込んだ。
数時間の飛行の後、輸送機のハッチが重々しい音を立てて開いた。
砂埃が舞う広大な荒野に降り立った一同は、その目に飛び込んできた光景に、完全に言葉を失った。
そこは、アメリカ合衆国ネバダ州――極秘軍事基地「エリア51」。
「な、なんだこれは……!?」
マイクが呆然と声を漏らす。
地平線の彼方まで続く広大な滑走路を埋め尽くしていたのは、何千、何万機もの最新鋭ステルス戦闘機や巨大戦闘ヘリの群れだった。さらに、世界中から命からがら生き延び、牙を研ぎ続けていた「日本人レジスタンス」の精鋭たちをはじめ日・米・独・仏・英・伊・中の国旗を掲げた数十万人規模の兵士たちが、一糸乱れぬ隊列で立っていたのだ。
島にいた15年間、世界の状況を全く知らなかったマイクたちにとって、人類がこれほどの大軍隊――『世界連合軍』を結成して反撃の準備を進めていた事実は、衝撃以外の何物でもなかった。
「フフ、規律を遥かに超えた大軍勢だな。これなら勝てる」
クラウスがフランクに笑い、佐藤陸曹も「特殊作戦群の生き残りも大勢いやがる。おいおい、大戦争の始まりだぜ」と、仕事モードの『鷹の目』をギラつかせた。




