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レイン・メイカー

「マイク! 待たせたな!」

激しいエンジン音とともに、連合軍の大型軍用トラックが滑り込んできた。運転席から身を乗り出したのは、なんと中国へ渡っていたテキサスのジョージ 従兄弟だった。

彼は政府から授与された「2つの勲章」という最高機密権限をフルに使い、中国の最先端研究センターから、ある極秘兵器を強引に借り受けて日本へ持ち込んでいた。トラックの荷台に鎮座する、鈍い銀色に輝く巨大な機械。

「こいつは、中国が誇る最高出力の『人工雨発生装置(レイン・メイカー)』だ! マイクとハンスの野郎が『水が一番効く』ってうるさいからな。これで東京の空に人工の雲を作り、街全体に質量を孕んだ大雨を降らせて、あの霧の化け物どもを根こそぎ洗い流してやる!」

「最高だ! 奴らの弱点は『密度と質量』だ。この大都会の真ん中で、最高の雨を降らせてやろう!」

マイクは強く拳を握りしめた。日米独中連合軍が東京駅を中心に円陣を組み、侵食を続けるウラモドシの異形たちとの総力戦の火蓋が切って落とされた。

「レイン・メイカー、起動!!」

ジョージの従兄弟の叫びとともに、装置から空へ向けて強力なヨウ化銀の粒子が打ち上げられた。東京の上空に急速に真っ黒な雨雲が立ち込め、激しい大雨がザーザーとアスファルトを叩きつけ始める。

雨に濡れたウラモドシの尖兵たちが、テキサスの時のように次々と悲鳴を上げて溶けていく。連合軍の軍人たちも、銃身に水を浴びせながら一斉射撃を開始した。勝てる――誰もがそう確信した。

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