↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
58/60

第五十八話 俺が死んでも商会が続くと知って、ようやく安心した

さらに数年が過ぎた。

俺は、すっかり年を取っていた。

昔のように、全国を歩き回ることはできない。

だが、天下商業連合は動き続けている。

俺がいなくても。

源兵衛がいなくても。

各地の商人たちが、自分たちで考え、商売を続けている。

ある日。

若い商人が訪ねてきた。

「佐倉様」

「はい」

「新しい交易路を作りました」

俺は驚いた。

「どこです?」

若い商人が地図を広げた。

俺が知らない道だった。

「……すごいですね」

若い商人は笑った。

「学校で学んだ方法を使いました」

俺は地図を見つめた。

俺が作った仕組みが、次の世代に受け継がれている。

しかも、俺の知らないところで、さらに発展している。

「……いいですね」

若い商人が尋ねた。

「何がです?」

俺は笑った。

「私がいなくても、商売が続いていることです」

若い商人は不思議そうな顔をした。

「当たり前では?」

俺は笑った。

「……そうですね」

その言葉が、何より嬉しかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。