21、vsメスガキ剣聖
つおい
「いやぁ〜今年の夏はなかなか楽しかったな〜、アーロンを散々コケに出来たし、アイとはずっと愛し合えたし、万々歳だ〜」
「おい、エクティス、勝負だ!!!」
「…………まさかアーロンってドMのホモなのか?」
「な、人聞きの悪いことを言うな!!!」
「…………だって、お前あんだけ屈辱的な目にあったのに新学期始まってすぐ再戦て………そう思う以外どうすればいいんだ?」
夏休みの余韻に浸りながら学院へと登校する俺、周りの生徒達は気怠げに歩いている…………そんな中、いきなり絡んできた奴がいた………アーロンだ、あんな目にあったというのに懲りずにまた挑んでくる彼にドMのホモという性癖を垣間見たので、変態すぎると引く俺………。
「ふん、今回は俺が戦うわけじゃない………今回は我が焔光の鷹でも屈指の実力者……『剣聖』エレノア・ブックパレスだ!!!!」
「ふーーん、こいつが例の奴?………全然弱そうじゃん……アーロンこんなのに負けたの?ーーークスクス…なっさけな〜い」
「な、なんだと……お、お前俺がギルドマスターって事を忘れるなよ………俺がその気になればお前なんかすぐクビにーーーー」
「べっっっっつに構わないよ〜、クビにしたきゃすれば〜私を欲しいっていうギルドなんて腐るほどあるし〜………今落ち目の焔光の鷹にとって私が変えの効かない重要な戦力だからそうそう簡単にクビにするなんてできるわけもないしね〜」
「ぐぬぬぬ………」
アーロンが声高々に紹介するのは一人の少女、金髪金眼、この学院に通っているということは少なくとも十代半ば、その割には少し低い身長、幼いながらも女の色気が混じる美しい顔、何よりバストが凄い、服の上からも大きいとわかるそれは確実にGからFカップ未満だと推察できる、しかし見た目に反して彼女はこの国最強の天才剣士、『剣聖』エレノア・ブックパレス、何度かパーティーを組んだこともあるが、どうやらあっちは記憶にないようだ……何故か他のパーティーメンバーの荷物を持たされたり、バフをかけてるのにサボリ魔扱いしてきたり、俺が荷物番や見張りとして出していた式神を断りもせず剣技の練習の丸太代わりにして輪切りにしやがった女………遠慮容赦無用………勝ったら体に思いっきり分からせて、征服してやる………それはそれとして………。
「ぷっっっ、めちゃくちゃギルメンに舐められてんじゃん……」
「な、何か言ったかエクティス!!!」
「いや別に何も………それで?、今回俺が勝ったら何が貰えるんだ?、こちとら慈善授業じゃないんだ、何か報酬がなきゃやる気に……」
「勝った方は負けた方のギルドメンバー移籍させることができるってのはどうだ!!!、俺達が勝ったら、エクティス、お前に焔光の鷹に戻ってきてもらい馬車馬のように働かせてやる!!!!」
そんな心情を隠しつつ、アーロンを小言で煽る、適当に彼の言葉を流しながら、今回の決闘の賭け金について聞く俺。
「だからもう遅いって………俺は戻らない……」
「こっちが勝てばお前の意思など関係ない!!!、夏休みの屈辱の分も合わせて過労死するまで働かせてやる!!!」
(………それにこの条件ならこっちが負けても超優秀な俺が引き抜かれるからまた甘い蜜が吸えるぜ〜)
「………わかった、それでやろう、もうすぐ授業も始まるし、手早く済ませるぞ」
「あははは、なぁ〜にカッコつけちゃってんの?、陰陽師なんかが私に勝てるわけないんだから〜」
俺達はそのまま練習場へと移動する…………。
「よーし、私も暇じゃないし、瞬殺しちゃおうかな〜♪」
「………めんどくさい、『式神召喚、十二天将、臥蛇……』」
「うん?………ただのハッタリか………覚悟しちゃってよ!!!」
「おお!!、押している!!さすが剣聖!!」
「なんだよ、弱っちいじゃん、ざぁ〜こ♡、ざぁ〜こ♡」
「ふーん、なるほどなるほど………さすが剣聖、剣の冴えは天才的だな」
俺は臥蛇でアーロンとエレノアに幻を見せる、彼女達には俺は瞬殺されたように見えるようだ……仮想の敵に向かって振るわれる彼女の二刀は素晴らしい、虚空に向かって剣を振り回しているのはなかなかに滑稽な姿だが…………まぁ……彼女はあの歴史的大剣豪、宮本武蔵の生まれ変わりなのでこれくらいは出来て当然なのだがな…………しかし見たところ才能任せに奮っていて、生前の武蔵の三割程度しか引き出せていないのが残念だ………よし、折角なので彼女の剣の到達点を見せてやろう……。
「ざぁ〜こ♡、ざぁ〜こ♡ーーーーッッッ??!!、な、なんであんた無傷なの!!、今確かに………」
「さて、なんでだろうな……さてエレノア、結構良い剣技を見せてもらったお礼に俺の二刀流を見せてやろう………」
「はっっ、あんたみたいな雑魚の二刀流?、そんなもん見たくないっつうの!!!」
「『歪・五輪礼法……多刀流・羅睺……』」
「な、何よその姿………」
俺が呟くと、追加で左右に刀を携えた腕が一本ずつ生えた後、最後に先が鋭利な刃になっている尻尾が生え、構える。
「ーーー妙刀炎輪」
「ーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッッッ??!!!!」
俺が彼女の傍を通り過ぎると彼女の全身がなますに刻まれ、驚愕するエレノアは鮮血を纏いながら地へと落ちていく。
つおい




