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「ホホホ。残念ながら、どなたも外れのようです。ですがあちらは女性同士、随分と盛り上がっているようですねぇ」


 銀華さん達が籤を目指して駆け出して行った後、近くへ行くのも何となく気が引けて、兄狐と並んで姦しい集団を眺めていた。

 

「ええ。でも、何ていうか、さっきまで感じていた、ギスギスしたものが感じられなくなってるような気がするんですけど」

「ホホホ。お気付きになられましたか。さすがは陰陽師殿。そうやって女性の心の機微に聡くなっていくのも、大切なことですよ」

「いや、そんな大げさなものじゃないですし、そもそも陰陽師だからってのは、全く関係ない気がするんですが……」


 もちろん、俺が本当に女性陣の心をわかるほどに成長したわけではない。ただ、何となく感じたのだ。皆の周りに漂う空気が、少しばかり暖かくなったことに。

 

「しかし……、本物なんですか?本当にその百年籤に、人を結びつける力があるんですか?」


 俺は、内心疑っていたことを兄狐に尋ねる。当然だろう。出会って間もないとはいえ、悪戯や人をからかうことを生きがいにしているような人だというのはわかっている。


「ホホホ、さて、どうでしょうねぇ。おみくじなどというものは、縁起物ですからね。それよりも……、気になりませんか?」

「はい?」


 俺の質問をはぐらかした兄狐は、逆に尋ねてくる。


「嬉々として駆けて行ったあの方達は、いったい誰のために籤を引きたいのでしょうねぇ?」

「う……。そりゃあ、気にならないといえば嘘になりますけど、さすがに詮索するのも……」


 もちろん、彼女達がどんな思いで籤を引きたいのかは気になる。もしかしたら、誰か想いを寄せる人がいるかもしれないことにも……。

 だが、そんなことは詮索すべきではないだろう。それに銀華さんの場合、当たりがあるのが単純に面白そうとか、リルさんには負けたくないって理由だけかもしれないし。


「ホホホ。さて、いかがしましょうか」

「何がですか?」

「あちらは女性同士の友情を深めているようですし、こちらは男同士の友情でも深めましょうか?」


 妖艶に笑う兄狐の表情を見て、俺はその場から微妙に距離を取る。

 いや、もちろん何の裏もなく、純粋に友情を深めようとしているだけかもしれない。しかし……。

 俺はあらためて兄狐を見る。当然俺にその()はないが、この色気に迫られたら、万が一にも間違いを起こさないと言えるだろうか……。

 

「ホホホ、冗談ですよ。そもそも私に、そちらの趣味はありませんよ」


 俺の心中を察したのか、兄狐は笑う。だが、どこまで信用していいのやら、さっぱりわからない。

 

「それに、陰陽師殿の周りは、これから忙しくなるでしょうしね」

「は?それって、どういう意味……」


 だが、最後まで言い終わる前に、俺は遠くから呼ばれていることに気付く。


「さて、花嫁達がお呼びですよ。あの輪の中に、あの子がいないのが残念ですけどね。やはり、まだ葉介殿のことが……」


 そう言うと兄狐は、ほんの一瞬だが寂しそうに笑った。だが、それもすぐに元に戻る。


「それでは、頑張っておいでなさい」


 兄狐は俺の背を軽く押すと、それまでの妖艶な笑みが嘘のように、悪戯っぽい顔で笑ったのだった。

 

 

 

「もー、遅いよヒロ君」

「すみません。でも、どうしたんですか?皆さん随分楽しそうですけど」


 俺の質問に皆は顔を見合わせ、示し合わせたように含み笑いをする。

 

「ふふふ、それは秘密さ。乙女の会話を知りたがるなんて、野暮ってもんだよ」

「そうですよ緋色さん。野暮ですよ」

「そ-っすそーっす。野暮っすよ」

「フフフッ」

「は、はぁ……?」


 先ほどまでの険悪な雰囲気は消えうせ、リサリサさんも皆に溶け込んでいるようだ。急に仲が良くなりすぎた皆を不思議に思うが、仲が悪いよりははるかにいいだろう。


「それより、どうしたんですか?」

「どうしたじゃないよ。最後に引くべき人が残ってるだろ」

「はい?」

「すっとぼけた顔してんじゃないよ。アンタがまだ引いてないだろってことさ」

「お、俺もですか?」


 周りをみれば、さも当然というごとくに皆がうなずいている。仲が良くなるのは結構だが、結託されるのもなんだかやり辛い。

 

「僕等全員が引いたんだから、ヒロ君も引くのは当然でしょ」

「そ、そうです。それに、クー……、はわわっ!な、なんでもありません」


 ついついクーコのことを口走りそうになってしまったのだろう。狗巫女ちゃんは慌てて口を閉じる。

 

「ハッ、心配しなくても、どれだけ籤があると思ってるんだい。アタシ等だってダメだったんだし、簡単に当たるようなもんじゃないさ」


 少しばかり迷うが、まあ全員引いたんだし、運試しみたいなものかと思い直す。

 そもそもリルさんの言うとおり、百年にたった一つ、しかもその中で何百……、いや、もしかしたら何千という中からさらに一つしか無いものが、そうそう簡単に当たるはずはない。

 

「じゃあ、一つお願いします」


 俺は財布から小銭を出すと、巫女さんへと渡す。そして、無造作に籤箱へと手を突っ込む。

 

「さあ、これから貴方はいったいどうしたいのか……。しっかりと考えて選んでくださいね」

「えっ?」


 箱から手を引き抜く瞬間、巫女さんから意味深な言葉をかけられる。だが、その意味を考える間もなく、俺の手は籤を握り締め、箱から引き抜かれていた。

 

「あ、あの……」

「ほらヒロ君。早く開いてよ」

「あ……、は、はい」


 銀華さんに急かされ、それ以上の質問もすることもできずに、俺は籤の端をめくっていく。

 

「うおっ!?」


 瞬間、俺は驚きのあまり声を上げ、籤を取り落としてしまった。周りの銀華さん達も、唖然とした表情で籤を見つめている。なぜならば……。

 

「ひ、光ってる……」

「は、はわわわわ……」


 開きかけた籤の端からは、眩いばかりに黄金色の光が溢れていたのだった。

 

「おめでとうございます。どうやら大当たりのようですね」


 目の前の巫女さんの言葉に我に返った俺は、慌てて地面に落ちた百年籤を拾い上げる。

 信じられぬことだが、確かに籤は黄金色に輝き、その光からは形容しがたい気配も感じられる。少なくとも、何がしかの力を持っていることは間違いないだろう。

 

「あ、あの……」


 巫女さんへ籤のことを尋ねようとした時だった。俺は周りの異質な気配に気付いた。振り返った俺が、そこに見たものとは……。

 

「うぇっ!?」


 そこには俺をぐるりと取り囲むように、銀華さん、リサリサさん、弘美ちゃん、狗巫女ちゃん、リルさん、そしてなぜか、クーコの姿までもがあった。

 

「ちょ、おま……」


 思わずクーコに向かい話しかけそうになり、慌てて口をつぐむ。幸いなことに銀華さんは俺の方へ集中しており、隣の見知らぬ女の子には全く気付いていないようだった。

 

「ヒロ君……、それって……」

「当たり籤……、っすよね……」

「と、いうことは……」

「は、はわわわ……」

「アンタ、誰を選ぶ気だい……?」

「緋色様!」


 なぜか全員から物凄い圧力を感じ、俺は後ずさる。

 

「ちょ、ちょっと待ってください。そ、そりゃあ皆さんのことは好きですけど、犬や猫じゃないんですから、誰を選ぶかだなんて、そ、そんな失礼なことは……」


 言いながらも俺は、自分が妙なことを言っていることに気付く。

 そうだ、なぜ俺は、さも自分が誰かを選ぶかのような前提で話をしているのか。

 そもそも、これは友情とかの話ではない。男と女の好き嫌い……、つまりは、色恋の話だ。

 それに、先ほど兄狐が言ったはずだ。好意のない者と結ばれることはないと。だったら俺が誰かを選んだところで、結ばれることなど……。

 でも、だったらなぜ俺は彼女達に囲まれているのだ?ひょっとして……、いや、まさかそんなことは……。

 俺は、今までの彼女達の態度を思い出す。

 そりゃあ、リサリサさんには明確な意思表示をされたけど、銀華さんは?リルさんは?狗巫女ちゃんは?

 いや、そもそも弘美ちゃんは、銀華さんが好きなんじゃないのか?

 それに、クーコはあくまで俺を主として慕ってくれているはずだ。

 別に彼女達にアプローチをされたわけでもない。ただ、少しばかりスキンシップが多かったり、仲良くしてもらっているだけだ。

 そう、俺が他の女の子と仲良くしていると、時おり機嫌が悪くなったりするくらいで……。

 

「え!?」


 そして俺は、今まで思いもしなかった結論に辿り着く。

 ありえないとは思うも、もしかしたらという思いがよぎる。でも、もしもそうだとしたら、俺はいったい、誰のことが……。

 今まで思ったこともないことを考えすぎたのか、全身から滝のような汗が流れ落ちる。

 顔に至っては、火の出るように熱い。ああ、そうだ。すっかり忘れてたけど、朝から風邪気味だったんだ。

 どうしよう。帰りに風邪薬を買って行きたいけど、商店街は正月休みだし、どこか開いている薬局はあるだろうか……。

 熱さでぼんやりとした頭で、いつの間にかそんなことを考えていた。

 いけない。現実逃避している場合じゃない。ちゃんと皆に返事をしないと……。

 外の寒さを感じなくなったほどの熱さで、だんだんとぼんやりしていく頭に、遠くから銀華さんの声が聞こえる。

 

「……ロ君?ちょっ……ロ君?大丈……かい!?」

「……色さん!?」


 やがて、周りの騒ぐ声が静かになっていく。そしてそれに合わせ、俺の意識は遠くなっていく。

 

「やれやれ、あの子の悪戯にも困ったもんじゃ。後でたっぷりとお仕置きをせねばな。とはいえ、儂も少々楽しんでしまったし、同罪かのぅ。ホッホッホッ」


 遠くに聞こえる、巫女さんの笑い声を聞きながら……。

 

 

 

「いいかい。ヒロ君が目を覚ましても、籤のことはそっとしておくんだよ。あれが悪戯だったなんて知ったら……。きっと僕を選ぶつもりだったのに、がっかりするだろうから。あ、も、もちろん僕は籤なんかなくたって……」

「ちょっと、センセーが誰を選ぶつもりだったかなんて、そんなのわかんないっすよね!?」

「相変わらず能天気なオツムだねぇ。何度も言ってるけど、アンタはせいぜい妹扱いがいいとこさ」

「ちょ、ちょっと皆さん、静かに。緋色さんが起きちゃいますよ」


 遠くから聞こえる賑やかな声に、少しずつ意識が覚醒していく。うっすらと目を開けた中にぼんやりと見えるのは、真っ白な世界だった。

 俺の目の前には、柔らかそうな二つの何かが揺れている。

 それを見ているうちに思い出す。ああ、これは尻尾だ。俺はこの暖かく、ふわふわの尻尾に包まれるのが大好きだった。小さな俺の体を、すっぽりと包むほどの柔らかく大きな尻尾に……。

 でも、こんなに細かっただろうか?いや、そんなことはどうでもいいか……。

 俺は目の前の尻尾に手を伸ばし、そっと撫でる。柔らかく暖かいそれは、過去のことを思い出させる。

 

「かあさま……」


 俺は二つの尾を掴み、そっと頬ずりをする。

 

「うにゃあっ!?」


 だが、唐突に聞こえた叫び声に、次第に意識がはっきりしていく。

 

「かあ……さま……?…………。え……?ぎ、銀華さん!?」


 俺の目の前には、顔を真っ赤にした銀華さんが立っていたのだった。

 

「え?何で……、ここは……?」


 気付けば、俺は真っ白なベッドに横たわっていた。いや、ベッドどころか、部屋の中全体が白い。

 そこで俺はようやく、自分が病院のベッドに横たわっていることに気付いた。

 

「ヒ、ヒロ君……」

「はい?」

「そ、その……。ぼ、僕を選んでくれたことは嬉しいんだけど……。そ、そろそろ離してくれないかな……。そりゃあ、いつまでもエッチなことはダメってわけじゃないけど……。で、でも、まだその、そこまでの心の準備は……」

「は?」


 後ろを振り向いたような姿勢で真っ赤になった銀華さんの視線の先を見れば、俺の手は尻尾の付け根、つまり銀華さんのお尻の近くを握り締め、さすりながら頬を寄せていたのだった。

 

「うおっ!?すっ、すみません!寝ぼけてたみたいで……」

「え?そ、そっか。そうだよね。なんだ……」


 慌てて手を離す俺に、なぜか銀華さんは落胆した表情をする。

 

「ほら見な。アンタを選ぶなんておかしいと思ったんだよ」

「う、うるさいな……」


 その様子を見て、俺は悟る。やはり、銀華さん達は……。

 俺はふらつく頭で懸命に考える。やはり、このまま曖昧にしておいては彼女達に失礼だ。

 

「あ、あの!ひゃ、百年籤のことなんですが……!」


 だが、百年籤の話題を出した途端、俺の決意とは反対に、皆の顔に苦笑いが浮かぶ。

 

「あ、あの~、そのことなんだけどね……。実は……」




「ヒ、ヒロ君!!」


 銀華達は、倒れこんだ緋色に慌てて駆け寄る。だが、緋色が地面に倒れ伏すよりも早く彼を支えたのは、一番離れた場所にいたはずの兄狐であった。

 いかに女の格好をしていようとも、やはりそこは男であり、御使いの力なのだろう。

 

「フム、熱は高いですが、心配はいりません。ただの風邪でしょう。早めに医者へ連れて行けば大丈夫ですよ」

「やっぱり、体調が悪かったんですね。なのに、私達のわがままに付き合ってくれて……」

「はわわ……。ご、ごめんなさい……」

「とりあえずは、緋色殿をお願いします。では、早めに医者殿の下へ」


 リル達に緋色を預け、うやむやのうちに立ち去ろうとした兄狐だったが、そうは問屋が卸さなかった。突如として目の前から聞こえてきた声に、硬直したように固まったのだった。

 

「ホッホッホッ。なかなか面白い悪戯じゃったぞ、『狐太老(こたろう)』よ」

「い、稲荷神……様?」

「うむ、そなたにも気付かれぬとは、儂もまだまだ捨てたものではないのぅ」


 それは、目の前の巫女姿の少女から発せられたものだった。だが、決定的に違和感があるのは、それは今までの少女の声ではない、しわがれた老人の声であったからだ。

 

「この神気……。そうか!我ともあろうものが、迂闊であった……」


 クーコの言葉とともに、目の前の巫女が少女の姿から老人のものへと変化していく。そして、完全に姿が変わった後に現れたのは、禿頭で足元まで伸びた真っ白な髭を生やした、小柄な老人であった。

 

「ど、どういうこと?」

「つまり、アンタがここの稲荷神様ってわけかい……」


 唖然とする銀華達を前に、稲荷神は語りかける。

 

「ホッホッホッ、すまなかったの。まあ、百年籤云々というのは、すべて狐太老の嘘……、つまりは、悪戯じゃ」

「う、嘘って……」

「い、悪戯っすか!?で、でも、センセーの引いた籤は確かに光って……」


 納得がいかないという表情のリサリサ達に、稲荷神は笑って答える。

 

「ホッホッホッ。この子の神通力を使えば造作もないことじゃ。ただ、今回は儂も楽しんでしまったしのぅ……。この子のお仕置きは、これで勘弁してくれ」


 言うが早いか、兄狐の頭上に巨大な握りこぶしが浮かび上がる。そして……。




「というわけで、全部あの狐……、狐太老の悪戯だったってわけさ」

「は、はぁ……」


 俺は、事の顛末を呆然と聞いていた。兄狐が、狐太老などという意外と男らしい名前であったのも驚きだが、それ以上に早とちりをして、誰かを選ぶなどしなくて本当に良かったと思う。

 だが、俺の中でわかってしまったこともある。

 少なくとも、皆は籤が悪戯であることには気付いていなかったはずだ。それなのに、誰かと結ばれることを望み、そして俺に籤を引かせた。

 そして俺が籤を引き当てた時の、皆の反応……。

 自意識過剰と言われればそれまでだが、いくら男女の関係に疎い俺でも、薄々は皆の気持ちに気付く。

 そんな俺の葛藤を見抜いたのだろうか、皆は努めて明るく俺に声をかけてくる。

 

「それよりも、何で風邪をひいたことを黙ってたのさ」

「そうですよ。私達が確認したとき、大丈夫って言ったじゃないですか。私達が連れ回したせいかもって、心配したんですからね」

「それより、面白かったっすね~。あのでっかい拳骨が頭の上に落ちてきた時の、あの人の表情……。涙目になってたっすよ」

「はわわ……。か、可哀想ですよ……」


 ああ、そうか。あの空気が変わった時に、皆の気持ちはとっくに決まっていたのだ。そして、覚悟のできていないのは俺だけだったのだ。

 そんな俺に猶予を与えるために、皆は気付かぬ振りをしてくれているのだろう。

 気付けば、クーコも胸元の竹筒に戻っているようだ。そうだ、こいつもいつまでも窮屈なこの場所では可哀想だ。

 銀華さん達のおかげで、ほんの少しだが勇気を持てたような気がする。

 

「もうすぐ点滴も済みそうだし、看護師さんを呼ぼっか。終わったら帰っていいって言われてるしね。あ!ただし、しばらく絶対安静だからね。フフフ、今日は僕が腕によりをかけて、美味しい料理を作ってあげるからね」

「アンタ、緋色を殺す気かい?」

「なっ!し、失礼な。僕だって料理くらい……」

「はいはい。今日はアタシと狗巫女で作ってあげるよ。多少作り置きしておけば何とかなるだろ?」

「ずるい。アタシだってセンセーのために料理くらい……」

「リサリサも弘美も、ついでだから手伝っておくれ。お昼もまだなんだし、そのまま一緒に食べてきゃいいさ。ただし、病人がいるんだから用が済んだらすぐに帰るよ。全員が風邪ひいたなんていったら、洒落にならないからね!」

「ちょっと、何で僕が手伝いの中に入ってないのさ!」

「はわわ……、ぎ、銀華さんは無理しなくても……」

「ちょっと、クミちゃんまで酷いよ!」


 賑やかな女性陣を横目に、なぜか俺は銀華さん達の揺れる尻尾を見ていた。

 銀華さんの細く長い、二股の尾。狗巫女ちゃんの短めで、フサフサとした少し太い尻尾。そしてリルさんの、狗巫女ちゃんよりも太く柔らかそうな尾。

 そんな揺れる尻尾を見ているうちに、なぜか懐かしい気持ちになり、俺は再びまどろんで行く。

 

 落ち着いたらちゃんと、銀華さんに俺のこと、そしてクーコのことを話そうと思いながら……。

 

 

~『おみくじ大作戦 恋のバトルロイヤル』編 完~

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