見えない悪魔
次の日、朝になりチカがミシアを起こしにくると、レリアがいるのに気付き少しムスッとした顔でミシアだけを起こした、ミシアが起きるとチカに礼を言い、血を吸ってからレリアの方に目を向けるとレリアの額を触る、熱は下がっていて気持ちよさそうに寝ている、後ろからチカが可愛いねと呟いてきた、まさにその通りだ、ミシアがこう言ったみんな可愛いわよもちろんチカもレリアもね、チカは頬を赤くして他の子達を起こしに向かい、ミシアはご飯の用意に向かった。
いつもの様に作ったあと、子供達の笑顔を見てから最後の村に下調べに行く、今日はミシアが下調べに行く最後の日、ミシアが下調べに行ける距離の街や村に行き闇のある人間は全てミシアが消滅させたからだ。
ミシアが向かった村にも闇のある人間しかいなかった、下調べといえど、結果がわかってしまった以上は早めに消しておきたい。
村に人がいなくなり館に戻ろうとした瞬間、凄まじい邪気が放たれているような気がした、振り返るとそこには何もなくミシアは気のせいだと思いすぐに館に戻った。
館に戻ると子供達がいないことにに気付く、ミシアは顔色を変え必死で館中を探したが見つからない、また神官の仕業かと思いジークのところに急いで行き、ミシアは怒りをぶつけるようにジークに問う。
「貴様!子供達はどこだ!また貴様ら神官の仕業か?」
ジークはミシアが言っていることがわからないようで少し事情を訊く
「僕らではないと思うよ、でも君の子供達が勝手にどっかに行っちゃうなんてことないだろうし」
「だまれ貴様らじゃないのならいい、私の天使達を知ったような口で語るな、貴様ら神官は全く逆の待遇で育っているくせに」
怒りで気を抑えきれないミシアはすぐに館に戻り子供達が遊んでそうな部屋をくまなくもう一度探した、あったのは手紙のようなもので玄関に来いとだけ書かれてあった。
「...私に喧嘩を売ってるのかしら?」
ミシアは激しく渦巻いた殺気を円のようにして館を覆いかぶせた、館には誰もいない、探知出来ないような化物でもいるのだろうか、ミシアは子供達の事を思うと焦りができ次第に冷静さが無くなっていく、指示通り玄関まで来た、するとパチパチという音と共に妙な姿をした男が現れた。
「貴様...誰だ?」
ミシアは相手が人間ではないことに気づきすぐに身構える
「ははは、そう身構えないでくださいよ、私は子供達を返しに来ただけです」
ミシアは少し体制を戻すとその人間ではない《何か》に問う
「貴様が子供達をさらったのか?」
少し間をあけ《何か》が答える
「はい、そうです、あなたに会うために」
ミシアの怒りが爆発するかのように大きくなり、ミシアは恐い顔で《何か》に言った。
「子供達を渡せ、話はそれからだ」
そう言うと子供達の声が後ろから聞こえた、ミシアは驚き振り返ると何事もないように子供達どうしで遊んでいた、
すぐに目線を《何か》に戻すとその《何か》は、いなくなっていて手紙が残されていた、そこに書かれていたのは......
すぐに子供達のところに戻り、ミシアは子供達と一緒に遊んだそして今日もまたその日が終わった。
ミシアは子供達を起こさないよう音を立てずに外へ出た、外へ出ると《何か》が立っていた。
「まさか本当に手紙に書いた通りに来て頂けるとは思っていませんでしたよ」
《何か》が不敵な笑みを浮かべながらミシアに言った
「来なければ子供達に何かするつもりだろう?それに本当に来るとわかっていたからそこに立っているのではないのか?」
ミシアは浅く攻撃態勢に入りそれを言う
「まあ...そうなりますかね、では改めて...私の名前はシルク・ルドルフ、元神官だったものです」
ミシアはそれを聞くと同時に館の結界の強度を増させ攻撃態勢に深く入った
「そこまで身構えなくてもよろしいではないですか、それと...私はあなたの知っているシルクではありません、そして今日はそれを伝えに来ただけです。」
シルクはその言葉をミシアに言った直後闇に呑まれるようにして消えていった、子供達に何もしていかなかったことに安心して膝が地面に落ちる、殺気がまるでなかった、強敵でも殺気は少し漏れる、それを意味するのは次元が違う《何か》でしかない、ミシアはゆっくり深呼吸をすると館のミシアの部屋に戻り休憩した。
次の日の朝になると勢いよくドアが開いた、徹夜で作業をしていたミシアは少し驚いて振り向いた、そこにはチカがミシアを起こしにきていた。




