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吸血鬼の考える世界  作者: ヨムネコ
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幸せの対価

ミシアは少し嫌な表情をすると、グラスにそそいだ血を飲みきり自分の部屋で眠りについた。


毎日が楽しい私はこの生活になに不自由していない、ましてや幸せと安らぎを感じている

だからこそなのだろうか嫌な夢をみる

私の天使達が神官に殺されていく夢、前までは見なかったのだが最近は同じ夢が続く、夢だとわかっていても天使達が殺されると自我を保てなくなり暴走してしまう、この夢のせいで最近寝起きがよくない、毎日チカが起こしに来てくれるが夢を見ている日はチカをびっくりさせてしまっているようだ。

今日もまた始まった


「コロセコロセ!!」


神官が発する言葉には少しだけ悲しみの色がでている、神官だって人間だ、同族を殺すのに心を無にする事は不可能だろう。


「やめて!やめてよぉ!私の天使達に酷いことしないで...」


捕獲用の枷をつけられ捕まっているミシアは泣き叫ぶが神官は聞いてはくれない

1人また1人と次々殺されていく

子供達との思い出がミシアの脳内に駆け巡る


ミシアの心は狂気に満たされ自我を失う


「ああ...あああああ!」


満身創痍になったミシアは捕獲用の枷を怒りで砕き、ミシアを見張っている神官を殺す

残っている子供も違う神官が殺していく、最後の1人が殺された途端

ミシアは膝から崩れ落ち心が完全に壊れてしまう。


「......ん......きて!...ミシアお姉ちゃん起きて!」


ハッと気づいたように起き上がる、チカが起こしに来てくれた。


「ミシアお姉ちゃん...うなされてたよ?大丈夫?」


チカはそういいながら、よしよしと言って頭を撫でてくれた、嬉しかった、助けるはずの子供に助けてもらっているような気がしたから


「ふふ、撫でてくれてありがとう、チカの血少し貰うわよ」


チカはミシアがいつも通りの表情に戻ると、にっこり笑って頷いた

ミシアはいつも通り血を吸い終わると、チカがミシアの頬にキスをした。


「いっつもキスしてもらってるからミシアお姉ちゃんにお返しだよ!みんな起こしてくるね!」


そういってみんなを起こしにいく様子をミシアは優しい目で見送った


「あの子ったら...」


少し照れてキスされた頬をゆっくり触れる、あの子なら、あんなに優しいチカなら私を簡単に...

ミシアは立ち上がり

ご飯を作りに部屋を出た。


今日はルミをみんなに紹介するのもあり少し張り切ってご飯を作る

作る際にルミを呼び横の部屋で待っていてもらう

起きてきたみんながご飯をとりにきて、みんな集まった時にミシアは子供達にルミのことを話す


「名前はルミって言うんだけど少し人見知りなの、みんな仲良くしてあげてね」


隣の部屋に行きルミを連れてくる、ルミは恥ずかしがりながらもミシアに助けてもらい自己紹介する。


「え、えっとルミです...よ、よろしく」


ほかのみんなは嬉しそうによろしくと言うと、ルミはホッとしたように肩を下ろす。

ミシアは笑顔の子供達を見ると、ミシアも嬉しくなり笑顔になる。

子供達がご飯を食べ終えたタイミングでルミを自分の部屋に呼ぶ、ルミのことを知るために。


「ルミ、あなたの血をもらうわね」


ルミが頷くと首筋に歯を当て飲み始める、飲んでいる最中にルミに声をかけた。


「んっ、ねぇルミ?あなたはどうして魔女って言われていたの?魔女の印って何かしら?お姉ちゃんに正直に話してごらん」


ルミが少しビクッとしたようにも見えた

気にせず再び首に口をつけて血を飲む

いつもより多く血を吸ったミシアは、少し酔ったかのように目がとろっとして色っぽくなっていた、ルミが何故か申し訳なさそうな顔をして話し始めた。


「...すこし前に事故が起こってお母さんが私をかばって死んじゃったの、その時にできた傷が...魔女の印って男の人に言われた」


ルミは涙をこらえて話し終えた、ミシアはそれを聞くと満足したのかルミをそっと抱きしめる。


「辛い事ばかり思い出させてごめんね、あなた達の世界をお姉ちゃん頑張って創るからね」


ルミは涙を零すと同時に笑顔になりみんなが家族だからもういいの、と言った

ああ、壊れそうで可愛い、すぐにでも壊れそうな心を必死に守っている、まだ幼い子供なのに。


「あなたの壊れかけの心を修復できるように私と私の天使達がいるのよ」


「天使...達?」

ルミは不思議そうにこちらを見てくる、その問いに応える


「そう、天使達あなたもその天使の一人よルミ、私の天使はあなた達よ」


ミシアは微笑みながらルミを見ると、ルミは頬を赤く染め照れたように部屋から出た。


ミシアも恥ずかしかったのか顔を隠す、そろそろ街や村の下調べをする時間だ、ミシアは軽くため息を吐くと外出した。



少し大きめの街に来てみたが少し、いやかなり様子がおかしい、街に神官は2人程度で充分なはずなのに今日はかなり多く見つけた。


「なにかあるのかしら...」


何かが起きるのかと思っていた矢先に、館の周りに子供達を守るために張り巡らせていた結界が強制的に消された、ミシアはそれに気づいた途端に血相を変えて館に戻っていく。


「お願い、無事でいて!」

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