闇に埋もれた人間は悪魔と化す
ミシアは無視をして館に戻る
戻る途中にジークとは違う神官が居た、心に焦りがててくる
子供達は無事なのだろうか、ミシアは全力で戻った
館に戻ると元気よくはしゃいでいる子供達がミシアが帰ってきたのを見ておかえりーと駆け寄ってくる、安心した
子供達は何事も無かったようだ
「少し疲れたわね...」
安心したからなのか疲れがどっとでてきた、駆け寄ってきた子供達を抱きしめると可愛らしい笑顔でこちらを見つめてくる、可愛い、ミシアはその笑顔で癒されると椅子に座って夕方になるまで寝る。
子供達は眠るまで静かにしてくれている、その度に子供達も一緒に眠ってしまうようだ。
ミシアが起きると、そこは無邪気で気持ちよさそうな寝顔でいっぱいの楽園だ、男の子も女の子も愛くるしい、ミシアが自分で天使達と言うことを自分で納得する。
穢れの無いこの空間が今の私の理想なのだ、これは壊させない、そう決意を固めるためには充分なほどに。
子供達の顔を撫でてから、食材保管室に行ってご飯を作り終える。
子供達のところにもどる、まだみんな寝ているようだ
「さあ起きて、ご飯の時間よ」
ミシアが言うと真っ先に起きたのはチカだった
ミシアはチカに言った
「チカみんなを起こしてあげて」
チカは元気よく返事をするとみんなを起こしてご飯を食べに向かった
子供達が食べてる最中にミシアは違う街へと下調べをしに行く、ミシアは移動しながら考えた、闇のない人間はそうそういない1ヶ月、2ヶ月で闇がない人間はミシアが預かっている今の子供達ぐらいだ
街の人間を消したのはこれで40回目位だろう
次の街には家族となり得る闇のない人間は居るのだろうか
少し不安げに考える、だがミシアの考えはいい方向に予想が外れた。
通りすがりにうつむいてどんよりしていたが髪が赤く小さな女の子を見かけたのだ、その子から闇が感じなかった、神官独特の匂いも無く夜に預かることになるだろうと思い、話しかける
「ねぇ、あなた」
呼ばれたことに気づいたのか女の子が振り返るとその瞬間に血を吸う、驚いたのか言葉も出ないようだ。
「ふふ...合格ね、あなたに幸福が訪れますように♪」
驚いている女の子を撫でてそう言い残すとミシアは満足し館に戻ろうとする。
「.........」
女の子が何か言っていたようにも聞こえたがしっかりと聞き取れなかったので気のせいかと思いすぐ館に戻る。
館に戻り子供達に新しい家族ができるかもしれないという事を言うと凄く喜んでいる、早く寝れば朝に紹介してあげるというとみんなお風呂にはいりすぐに眠った。
「さて、迎えに行きましょうか」
ミシアは下調べをした街に向かっていると途中の森でなにか騒がしく感じた、何かあったのだろうか、ミシアは興味本位で見るとそこには十字の木に張り付けられた髪の赤い女の子の下には火がつきはじめている、その周りには闇を纏った大人たちや子供達が[悪魔]は殺せ!とうるさい
そんなことよりも木に張り付けられている女の子は夕方に下調べをしに来た時に血を吸った女の子なのだ。
ミシアはすぐに助け出すが女の子は足を火傷している、早く手当てをしないと、そう思った瞬間、ミシアは周りから注意を受けた
「ガキ!何してやがる早くそいつを火の中に戻せ!そいつは魔女だ!取り憑かれるぞ!」
女の子の顔を覗き込むと顔が濡れている、泣いたのだろう、絶望の中で必死に...ミシアは気絶していることを確認した瞬間に周りの人間に問いかけた。
「おい、人間この子が何をした」
周りは少しの沈黙の後激しく笑い喋りだした
「何って拷問から逃げたに決まってるだろう!拷問から逃げだしたそいつは魔女だ!まさかお前外の人間か?それなら知らないのも無理はないけどなぁ!」
「人間よ、何故逃げれば魔女なのだ?そもそも何故拷問をする」
「ははは!お前やっぱり外の人間か!しょうがねぇ教えてやる、魔女には魔女の印のようなものがあるそれがそいつにあったから魔女かどうか探るため1週間程度拷問するんだ、魔女がいると世界に災いをもたらすからな!」
「そうか、わかったこの子は世界に災いなんてもたらさない、もたらすのは貴様らだクズどもが!」
ミシアが怒りを人間に向け手をかざすと周りいた人間はメキメキと音を立てて消えていった。
「何が魔女だ、この子は天から授かった貴様ら人間の子供だ、しかも闇のない純粋のな...」
ミシアが一つため息をつくと火傷した足が痛むのか気絶した女の子が痛そうに呻く
ミシアはその場で応急処置をして急いで館に戻る
起きると火傷をおった自分が薄暗い部屋の中のベッドで寝ていたことに気付く、ここはどこだろうと周りを見ていると誰か入ってきた、怖い、また拷問されるそう思ったのか布団に隠れた
「あら、起きたの?足は大丈夫?」
聞き覚えのある声の方を見ると首をかんできた人だった
「足はどう?痛い?」
ミシアがそう言うと女の子はこくっと頷く、女の子は少し悲しい表情をしているが次の言葉が女の子の表情を変えた。
「あなたはもう私の家族よ、私はミシア、お姉ちゃんとかって言ってくれればいいわ」
女の子は声を出さずに泣きながらミシアに抱きつく
「ほんとに?ほんとにかぞく?」
女の子は聞き返してくる、ミシアは微笑んで返す
「ええ、あなたは私の家族よ、だからあなたの名前を教えて?」
女の子は小さく頷き自分の名前を答える
「る、ルミだよ...ミシア...お姉ちゃん」
ルミはこちらの顔をじっと見つめている
「ルミ、お姉ちゃんって呼んでくれてありがとう、いつもそれでいいわよ、ここは昔を忘れて今を生きる場所だからね家族もいっぱいいるからね」
ミシアはルミを撫でると
泣いていたルミは笑顔になりミシアに抱きついた。
疲れていたのだろう抱きついたまま眠ってしまった、ルミをベッドで寝かせるとミシアは奥の部屋に行き、子供達がくれる血を少量保存していたビンを明けグラスにそそぐと、近くにあった椅子に座り考え事をしながら飲む。
「ルミが醜い人間に言われていた魔女の印...明日聞くことになりそうね...ん、やっぱりその子の体温にあった血の温度じゃないとあまり好かないわね」
ミシアは少し嫌な表情をすると、グラスにそそいだ血を飲みきり自分の部屋で眠りについた。




