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吸血鬼の考える世界  作者: ヨムネコ
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吸血鬼の安らぎ

「消えろ人間」


少女がそれを悟り言葉を放った瞬間、争っていたはずの人間達が消えた…いや消された、少女が人間に興味を抱かなくなり醜い争いをしている人間を生かす意味がなくなったから。


世界は闇でいっぱいだ、その闇を取り払えばどれだけ美しい世界があるのだろうか、少女は震えた美しい世界というものに興味が湧いた、闇である人間を消せば世界は美しくなるんじゃないかと。


「闇を持った人間は消滅させようかしらね...私が...吸血鬼ミシア・ウォルテッドが美しい世界にしてあげる...」


数週間が過ぎたころミシアは何かを思いついたかのように人の村に行き、何かを探すようにキョロキョロと可愛らしい姿勢をとっている

ふと見ると親にすてられた子供が1人で歩いている


「見つけたわよ♪」


華奢な腕で掴んだのは親にすてられた少年


「あ、あのなんでしょうか?」


急で驚いたのかおどおどしている、その問いかけにミシアは答えた。


「君から闇を感じないの、闇に染まる前に君の血を少しもらっていいかしら?」


少年がその言葉に驚きこちらを見る、だがミシアはもう少年の首すじに吸血鬼独特の鋭い歯を当て血を吸っていた


「うっ...」


唸るように発した言葉を聞くとミシアは満足顔でありがとう、美味しかったわ貴方に幸福が訪れますようにと言って、少年の手を掴み一緒に来なさいと言い連れ去られた。


「あぁ、やっぱり闇に染まっていない血は美味しい...闇に染まる前ならば人間を愛しているのに。」


ミシアは自分が作りあげる世界の中で闇のない人間だけを集めた館の方に歩いて行きながら幸福感を感じていた、出会い頭に闇のある人間を消滅させていきながら...

今日をあわせて消滅させていない男の子が8人女の子が4人合わせて12人

まずまずと言ったところだろう


「これからはここがあなたの住む場所よ」


可愛らしい声を出し連れてきた子供に言った、ミシアは闇のない人間は闇を抱かぬうちに救いだしている、そこで救われた子供達はそこそこ信頼してくれているようだ


「じゃあ今日は君の血を飲みたいな」


ミシアが幼い女の子に言うと元気よく「うん!」と応える

そうするとミシアはゆっくりと首すじに歯を当て少しばかり血を飲む

幼いのに痛さに耐える仕草がまた愛くるしい

ミシアがぷはっと音をたて飲み終える、幼い女の子にありがとうと言うとこくこくと頷きみんなの元に戻っていく。


「今日はこれでいいかしらね」


独り言を呟きながら椅子に座る

小さい子達がワイワイ遊んでいる、あの子達は何があっても守らなければいけない

そう思いながら眠りについた




ミシアが目を覚ましたころには子供達が遊び疲れて寝ている、一人一人の寝顔を見ながら薄く笑みを浮かべ、ベッドに連れていく


「今日もありがとう、私の天使達」


そういうとミシアは子供達を寝かせた部屋から出て自分の部屋で眠りをとった。



「......ん......きて!...ミシアお姉ちゃん起きて!」


起こし来たのは1番小さい女の子だ名前はチカ毎日早起きして起こしに来てくれる可愛い私の天使達の一人、時計を見ると今は8時半、子供達のご飯を作ってあげる時間だ


「起こしに来てくれたのね、ありがとうチカ

じゃあいつものように飲んでもいいのかしら?」


チカは頷き

ミシアは血を飲む

飲み終わるとチカは笑顔でいつものやって!と言う

ミシアが頷くとチカは髪の毛を自分で上げミシアはおでこにキスをしてあげると、チカは喜んでご飯待ってるね!と言ってみんなの元へ戻っていった。


「さあ早く朝ご飯作ってあげないとね」


ミシアはベッドから立ち上がり部屋を出て食材を保管している部屋に向かった。

吸血鬼といえど人間に育てられたミシアは炊事洗濯はできる、子供達のご飯を作ってあげると子供達が来て自分のを机に運び食べていく

ミシアは子供達の笑顔を見るとすぐに出掛けてしまう


「あぁ、あの子達ったら可愛いく笑っちゃって...ふふ、あの子達の為にも世界を闇から救わないと♪」


そう言うとミシアが下調べが済んだ街に手をかざす、そうすると街に住む人がひとり残らず消えた。


「あら...面倒なのがいるものね」


人が完全に消えたはずの街から一人の神官が出てきた

神官はミシアを見ると友達のような感覚で接してきた


「やあミシア、君の世界を変える計画は進んでいるのかね?」


「気安く喋りかけるなジーク、貴様は神官で私は吸血鬼だ貴様は私の敵だ」


ジークは神官だ神官には悪とされている吸血鬼を殺す力がある、神官が殺しにかかってくるならば今のミシアなら苦戦するだろう

だがこいつは違う吸血鬼が居ても殺さない、ましてや友達感覚で喋りかけてくる。


「別にいいじゃないか吸血鬼だって全員害があるわけじゃないし君は僕を助けてくれたじゃないか」


「あれは助けたんじゃない

私の邪魔になったものを消しただけだ」


「そうかい、じゃあ僕も行くところあるから君も子供達の保護頑張るんだよ」


ミシアはその言葉に反応した

「ジーク、貴様殺されたいのか?」

ミシアから凄まじく黒い殺気が出る


「ごめんごめん冗談だよ」

ジークは少し驚いたように謝る


「私の天使達に手を出したら神官共を先に殺して回るぞ」


「やだなぁそんなことするわけないじゃん君が保護してる子供だってどうせ闇はないんでしょ?それならなにもしないけど、でも気をつけたほうがいいよ最近闇が濃くなってる、なにかある」


ミシアは無視をして館に戻る


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