真面目な話
驚きのあまりレリアは持っていたスプーンやフォークを床に落としてしまう。
十年も家族の目の前からいなくなっていたのにすぐに分かったようだ。
「お姉様!」
飛びついてくる、仕方ない今日は許そう。
家族全員に迷惑をかけたのだから何かしらして当然だと思い飛びついてきたレリアを抱き寄せる。
「大きくなったわね、それに綺麗よ」
「お姉様ぁ、お姉様ぁ」
「もう、レリアはその癖治ってないのね。
しっかり治さないとダメよ?」
「だって...だってぇ...」
レリアの癖は治っていないようだ...チカの癖は治ったのだろうか...
レリアの涙目になっている表情がたまらなく可愛い。
だがそんな事をしている場合ではない。
「そんなことよりレリアは一人?」
「え...?さっきまでルミといました」
「そう、ありがとここにいてくれるかしら?」
安全の為に一つの部屋に集まってもらった方が手っとり早いからだ。
「お姉様がいうなら私はここにいます」
返事を聞くとミシアは軽く走りながら違う部屋に向かった。
この部屋も、この部屋もルミはいない。
そうだ、と思い出したように皆が一緒に寝ていた部屋に向かう。
扉を開けるとルミではなくミカがベッドに寝転がり眠っていた。
「ミカ...大きくなったわね...それに強くなってるわ」
眠っているミカに優しく微笑むと体を揺さぶる。
ミカは警戒心が強いのかすぐに起き後ろに仰け反った。
「姉さん!?」
「あら、あなたも変わってるのね。
ふふっそうよ、姉さんよ」
ミカをからかうように言うとミカは恥ずかしくなったのか顔を赤くした。
「ミカ、起こしてごめんね。
今から食堂に居てくれないかしら?」
焦りが増す。
まだルミも見掛けていないのだ、早く探さなければ。
「わかった」
「じゃあ、よろしくね。
ルミを見たら食堂に行くように言ってもらえるかしら?」
「うん、わかったよ。」
ミシアはじゃあ、と言って部屋を出た。
もしかしたらチカとシフルのいる部屋に行ったのかもしれない、そう思うとチカとルミが心配だ。
何者かに操られたシフルに襲われたらチカは愚かルミは確実に殺される。
ミシアはすぐその部屋に向かった。
部屋の前から声が聞こえる、ルミの声だ、慌てて扉を開けるとルミがシフルとチカを起こした直後だった。
...シフルに反応がない、という事は、もう操られていないようだ。
ルミはお姉ちゃん、お姉ちゃんとぴょんぴょん飛び跳ねている。
安心してふぅ、と息が出る。
「よかったわ、みんな食堂に来てくれる?話さないといけないことがあるの」
そう言うとシフル、チカ、ルミは食堂に向かった。




