あらわれたのは
「なんだバレてたんだ、ミカ...いなかったよ」
「そっか、わかったわじゃあお姉ちゃんの知っている限り教えるわね」
それからお姉ちゃんにどうしてチカが吸血鬼になったのか、どうして倒れていたかも教えてもらった。
一通り教えてもらったところでミシアが切り出した。
「お姉ちゃんは今からチカを探しに行ってくるから...お留守番してくれる?」
「やだ、私もチカちゃん探しに行く」
ミシアはこうなる事を充分に予想していた。
それでも、どんなに細心の注意をはらっても暴走中のチカに近寄ることは危険だった、だが暴走中のチカには家族が必要だ、私以外の家族が。
「死んじゃうかもしれないよ?」
ルミは不安と恐怖に狩られる、だが決心した。
「死んでもいい」
「そう...じゃあ行きましょうか。
レリアここは頼んだわよ」
「わかりました、お姉様」
レリアとシフルに留守を任せ、ミシアとルミの2人でチカを探しに出掛けた。
しばらくして一番近い街についた、いるとしたらここだろうあれから時間もあまり立っていない、街を見回すが人一人いない。
少し歩いて探していると街外れの小さな小屋から異常な程の殺気を感じる。
ルミにもわかる程の異常な殺気
小屋に近づこうとした瞬間小屋は破壊され塵になった、中からは目が真っ赤になり狂ったように血を求めているふらふらのチカがあらわれた。
「アハ、血...血ちょうだい...」
ルミはそんなチカを見て驚愕した、ルミが知っているチカとは別人だった、姿も性格も服装も。
「チカちゃん」
ルミは飛び出した、自分が知っているチカとは全くの別人、だがそれは紛れもなくチカで...わからなくなっていった。
「アハ...血くれるの?じゃあ、いただきます」
ルミが飛び出したのに反応が遅れたミシアはチカの言葉と共に意味を悟った。
「やめなさいチカ!」
その言葉は届かず、ルミの首元に牙が刺さる、皮膚を抉りゴクリゴクリと血を吸う。
「美味しいよ」
そういってチカがルミの頭を撫でる。
血を吸われ、体が支配される。
頭を撫でられ、精神が支配される。
ああ、なんて気持ちいいんだろう。
ゴクリゴクリと喉を鳴らすチカの表情が満足と悲しみで混ぜられていく。
自我が奪われて。
吸血鬼の血に支配されて。
家族も守れなくて。
約束も守れない。
...そんなの絶対嫌だ。
ルミの血を吸い終わりチカが動こうとした時、左右に凄まじい魔法が発動されチカの体が光に包まれた。
魔法を放ったのは...




