世話係はショタ
「失礼します。朝食をお持ちしました」
お世話させていただきますカルマです、と魔法使い見習いの少年が頭を下げる。
慎也は顎に手をあて
「あれ? お前はアルマの方だろ」
急に言葉を正してどうしたんだ、と言う。
カルマ名乗った双子の片割れは、目を丸くしていた。
「へぇ、面白い奴だな。おれは、アルマの方だ」
たいていの奴はわからないけど、と言ってテーブルの上に朝食を置いた。
「で、お前の名は?」
「……え」
てっきり「偽物さん」が定着してると慎也は思っていた。
「名前で呼ばれないのは可哀想だからな」
特別に呼んでやる、とアルマ。
(なんというツンデレ……だが、オレはホモじゃない)
慎也は頬を掻きながら
「慎也だ。よろしくな」
「ふーん、シンヤか」
まあ、よろしくな、とアルマが返した。
♦︎♦︎♦︎
慎也が朝食のパンを食べていると
「お前、あんま先生に大事なものわたさねぇ方がいいぜ」
げーむのでぃすくとやらが、先生の研究室でオモチャになってた、とアルマから聞いて
「そんな、ヨーコちゃんが!!??」
慎也は椅子から立ち上がる。
「いや、壊してはいねぇよ。結局、解析できなくて……」
カルマに看病されて寝てる、とアルマ。
「自分の愚かさに泣きたい」
やはり肌身離さず、持っておくべきだったと後悔。
「そもそも、異世界ってハーレム作る場所だろ」
なのに、影武者にされるしBL漫画描けって言われるし。
ハーレムとか、ラッキースケベなんて夢のまた夢。
「不平等だっ……」
机に頭をぶつける慎也を見て
「医者、呼ぶか?」
アルマがドン引き。
「いや、結構です」
「そうそう、殿下から頭にスカーフ被ってなら城内見学してもいいって」
「見学かぁ……」
珍しいものいっぱいありそうだ、と慎也が言う。
「騎士訓練場はどうだ? シンヤには珍しいだろ」




