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騎士練習場

がたいのいい騎士たちが、剣を振って練習場している。

馬に乗っての訓練を見て


「はあ、叔父さんに連れて行ってもらった馬の遊園地とは大違いだ」


まあ実際は馬の遊園地と言う名の競馬場だった、と慎也は呟く。


「馬の、ゆうえんち? なんだよそれ」


「ああ、オレの方の世界じゃ賭け事に使われてる馬もいるんだ」


アルマの疑問に、慎也は答える。


「ふーん、変な遊び流行っているんだな」


騎士たちの鍛錬を、真剣に眺める金髪の少女の後ろ姿。


「あれ、マリナ王女?」


慎也が声を掛けると


「あら、ひょっとして偽物さん?」


マリナが振り向いた。


「王女様、おはようございます」


丁寧にアルマが頭をさげると


「おはよう、アルマ。兄様は、アルマに世話役をお願いしたのね」


「流石に顔はだせないけど……ここで何をしているんです?」



慎也が聞くと


「その……私の書いている本のモデルがここにいるにです」


マリナは頬を赤らめた。




♦︎♦︎♦︎



「マクシミリアン、きょうもいい汗をかいたな」


ガキ大将のような少年の面影が残っている白馬に乗った騎士、クリストファー。


「ああ、これで女性のハートはバッチリさ」


落ち着いた佇まいながら、女好きの重騎士マクシミリアン。


「あ、ひょっとして愛の騎士道物語……主人公はクルスとマックって名前の騎士でしたね」


慎也は、ポンと手を叩く。


(確か、クルスって方が受け……)


「それが、びーえるってやつか?」


アルマに聞かれ


「うん、オレの居る世界でも流行ってるんだ」


慎也は頷く。



「私、あの二人は付き合ってると思うのです」


目を輝かせるマリナを見て


(腐女子の妄想って、逞しい……オレには、ただの会話にしかみえない)


慎也は溜息をついた。







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