騎士練習場
がたいのいい騎士たちが、剣を振って練習場している。
馬に乗っての訓練を見て
「はあ、叔父さんに連れて行ってもらった馬の遊園地とは大違いだ」
まあ実際は馬の遊園地と言う名の競馬場だった、と慎也は呟く。
「馬の、ゆうえんち? なんだよそれ」
「ああ、オレの方の世界じゃ賭け事に使われてる馬もいるんだ」
アルマの疑問に、慎也は答える。
「ふーん、変な遊び流行っているんだな」
騎士たちの鍛錬を、真剣に眺める金髪の少女の後ろ姿。
「あれ、マリナ王女?」
慎也が声を掛けると
「あら、ひょっとして偽物さん?」
マリナが振り向いた。
「王女様、おはようございます」
丁寧にアルマが頭をさげると
「おはよう、アルマ。兄様は、アルマに世話役をお願いしたのね」
「流石に顔はだせないけど……ここで何をしているんです?」
慎也が聞くと
「その……私の書いている本のモデルがここにいるにです」
マリナは頬を赤らめた。
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「マクシミリアン、きょうもいい汗をかいたな」
ガキ大将のような少年の面影が残っている白馬に乗った騎士、クリストファー。
「ああ、これで女性のハートはバッチリさ」
落ち着いた佇まいながら、女好きの重騎士マクシミリアン。
「あ、ひょっとして愛の騎士道物語……主人公はクルスとマックって名前の騎士でしたね」
慎也は、ポンと手を叩く。
(確か、クルスって方が受け……)
「それが、びーえるってやつか?」
アルマに聞かれ
「うん、オレの居る世界でも流行ってるんだ」
慎也は頷く。
「私、あの二人は付き合ってると思うのです」
目を輝かせるマリナを見て
(腐女子の妄想って、逞しい……オレには、ただの会話にしかみえない)
慎也は溜息をついた。




