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ギタイ 〜全テヲ食ラウモノ~   作者: もちのすけ三郎
3・宣戦布告
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口田隊対村上その2

読んでいただきありがとうございます!

(俺は所詮硬いだけの「盾」……。一人で戦う事はできないか……)

ここに関ヶ原でもいればまだ何とかなったのかも知れないが、おそらく関ヶ原も今どこかで戦っている。運良く近くに来ると言うのは、中々難しいだろう。

(ならば……、少しでもこの隊をここに足止めし、時間を稼ぐ!……少なくともなにもしないよりは、無駄ではあるまい……)

こうしている間にも、村上の体からは大量に出血しており、このままつっ立っているだけでも死んでしまう様な状態だ。

「うおおおっ!!!」

再び、村上は全身を硬化させ、戦闘体勢に入る。

そして村上は地面を蹴り、口田達に突撃する。

今までの「待ち」のスタイルとは一変。自分から仕掛けて行った形だ。

「っ!」

それに意表を突かれたのか、一瞬岩本の動きが鈍る。

「おおっ!!」

そして村上の、岩本の顔面を狙って放たれた右手のパンチを、岩本は何とかナイフを拳と顔の間に滑り込ませ、パンチを反らそうとする。

ギギギッ!と、岩本のナイフが嫌な音をたてる。

村上の鋼鉄の肌と接触したナイフが、逆に刃にダメージを受け、悲鳴を上げているのだ。

「死……ね……!」

「!」

村上を横から、高木が乱射した銃弾が襲う。

村上の横腹を、重い衝撃が貫通する。

銃弾は村上の皮膚を破ることさえ出来なかったが、銃弾を受け止めたため起こった衝撃は、確かに村上の体を揺らす。

「ぐっ……!」

村上は小さくうめき声を上げる。

先程の衝撃で、さらに出血が酷くなったような感じがする。体の動きが鈍い。

(くそ……!空しい物だな、勝ちが見えない戦いってのは……)

村上の体は、この戦いの中で感じていた。

自分がいる場所に、新しい自分に向けられた殺気が近付いて来ている事を。

(しかも今目の前にいる3人より確実に強い……)

村上は、体を更に硬質化させた。せめて一撃でも多く耐えるために。ガブが天宮を殺すための時間を稼ぐために。

「おおおおっっっっ!!!」

村上の咆哮が辺りの空気を震わす。

死を目の前にした生き物とは思えないあまりの気迫に、口田達は動けずにいた。

「おおおっ!!お……おっ……!!!」

しかし、その咆哮は攻撃の前の威嚇でも、状況が村上に傾く合図でもなく、

それは、断末魔であった。

村上の咆哮はだんだん小さくなり、途切れ、聞こえなくなる。

そして完全にそれが止んだ瞬間、村上の体は地面にゆっくりと倒れた。

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