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ギタイ 〜全テヲ食ラウモノ~   作者: もちのすけ三郎
3・宣戦布告
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口田隊対村上

読んでいただきありがとうございます!

戦闘は、同じ流れを繰り返していた。

岩本が放つ斬撃を、村上の鋼鉄の体が受け止め、カウンターを繰り出す。それを岩本がギリギリでかわし、口田と高木が援護射撃を村上に浴びせる。

一見、口田隊が押している様に見えるが、村上の粘りに岩本の体力は削られ、確実に戦況は変わり始めていた。

(くそ……!黒ちゃんがいないからかどうしても決め手にかける……。「死線」を見る岩本でも倒せないと言うことは高木(あいつ)はそれだけ隙がないと言うこと……。正面から一瞬でも良いから打ち崩せる火力……。)

口田は冷静に分析していた。だが、分析すればするほど、負けないにせよ、勝ち筋が見つからない。

(戦い方もいたって「普通」……。高い防御力を生かした守り主体。攻撃は基本的にカウンター。ひたすら粘って相手のスタミナ切れを狙う……)

「………うざい………」

高木の乱射がさらに激しくなる。

銃弾の雨が村上の体にぶつかり、甲高い衝突音が鳴る。

「………」

あまりの乱射に、村上の体が少し後ろに押し込まれる。

「らっしゃあぁぁぁぁ!!!」

さらに岩本の追撃。両手で計6本のナイフをジャグリングの様に操り、高速の連打を叩き込む。

(威力がねーなら手数で押し込んだらぁい!!)

「………ぐっ」

(っ……!「見」えた!!死線!!右足首裏!)

体を無理矢理ひねり、すくい上げる様にして村上の足首を狙う。

「………!!」

プチッ、と。トマトの薄皮がわずかに切れ、中の果汁が少しこぼれ落ちた程度だったが、村上が出血した。

「っつ……!」

村上の顔が、小さく歪んだ。

そしてその「隙」は、次の死線を生む。

サク、と軽い音と共に、

村上の背中に、三本のナイフが刺さっていた。

(さっきのダメージで……、一瞬だが硬化が解けたのか……?)

だが、足りないと思われていた威力を、手数で補った事で、勝利は一気に現実味を帯びてきた。

そしていつの間にか、村上は全身のいたる所から出血し、肩で息をするまでに疲弊していた。

(ごっ……、今からもう一度硬化してあの三人に勝てるか……?)

村上は考える。

村上は今までの戦いの中で、村上は自分の弱点を悟っていた。

彼は、全身を極限まで硬く、硬化させる事ができる。

だがそのかわり、一撃で状況をひっくり返す事ができるような技を持っていない。

なので一瞬の隙を突かれ、無理矢理にでも攻撃を押し込まれてしまうと、逆転はかなり難しくなってしまうのだ。



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