スカルヘッド対黒雷その4
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カラン。
乾いた音が、スカルヘッドの後ろから聞こえた。
そこにあるのは、真っ黒で塗り固められた空間に、どこまでも続く白い道。
よく見ると、白い道は大量の小さな骨が積み重なり、形を成した物だ。
少し振動が加われば、すぐに崩れてしまいそうなその道は奇跡としか言いようのないバランスをギリギリで保つ事で存在していた。
カラン。
しかし今。そんな奇跡で成り立った道は、ゆっくりと崩れ始めていた。
その理由は、スカルヘッド自身も理解していた。
自分の生命の光が、今まさに消えかかっているためだ。
カラン。
確かに、「暴力」を手段としてしまうと、達成した「目的」は脆く、壊れやすい。
しかし、それでもスカルヘッドは「暴力」で目的を達成する事を選んだ。
最短、最速で、目的を達成するため。この日本から、いじめを無くすため。
ギタイと言ういつ死ぬか分からない境遇だからこそ、この道を選んだ。
カラン。
「………崩れたか」
あの日、異様な熱を操る男に殺されかけた時、俺は泣き叫んだ。
まだ何も成し遂げていないと。
そして、万月に助けられ、ガブに入る事を勧められた。
俺は金や人手を得るため入ったのだが、その前にこんな大事に巻き込まれた。
(俺も一人の傭兵……。兵士として利用されたわけか……)
まだまだガキだった。いくら大人ぶっても本物には勝てなかったわけだ。
「くく……」
気付けば、スカルヘッドは小さく笑っていた。結局、何も出来なかった自分への失望からか。
「………来世ではもうちょっと経験を積んでから挑むとするよ……。世の中にね」
「そうか、なら死ね」
黒雷の雷撃が、スカルヘッドに撃ち落とされた。
黒く焼け焦げたスカルヘッドの死体を尻目に、黒雷はボソッと、一言。
「さて……口田の方は大丈夫か?」
金属と金属が擦れるような音と共に、火花が舞う。
それは、岩本のナイフの刃が、村上の硬質化した体にぶつかったためだ。
(っ……!やっぱ硬ぇ……。今までも体を硬くする能力を持った奴と戦ったこともあるが……。村上は段違い!)
これが、ステージ4の実力……。岩本は改めて実感する。
(口田隊長と高木の援護をもらっているものの……、全く崩れる気配がない。………証拠に村上からは全く「死線」が見えない!)




