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ギタイ 〜全テヲ食ラウモノ~   作者: もちのすけ三郎
3・宣戦布告
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スカルヘッド対黒雷

読んでいただきありがとうございます!

(ふん……。見ていてあまり気持ちの良いもんじゃ無いな……)

スカルヘッドは、「氷のギタイ」と日田達掃除人の戦いを、少し離れたビルの上から見ていた。

(万月が多田に仕様した物の改良版……。制限時間を過ぎれば能力が暴走し、使用者の体を乗っとる……。そして本人の意識に関係なく「壊れる」まで戦わされるわけだ……。)

そう考えると、一時的な物とは言え身内がこんなおぞましい物を作っていたとは。スカルヘッドはすこし恐怖を覚えた。

(多田のは制限時間が過ぎればそこで終わりだった……。終わらせてもらえたわけだ)

「………ふん」

スカルヘッドはビルから飛び降り、骨を編んでクッションのようにし、静かに地面に降り立った。

「さて……、俺も仕事はしなくてはな」

スカルヘッドに与えられた仕事は、少しでも多く、強い掃除人を殺し、大門が天宮を殺し安くすると言う物だった。

まぁ、言ってみれば暴れまわれば言い訳だ。いくらステージ4とは言え新参者だ。あまり重大な仕事を任されても困る。

「強そうな奴……か」

もちろん、既に何人か見つけている。「氷のギタイ」と戦っている日田も、もちろんその一人だ。

何故なら、スカルヘッドは一度、日田に殺されているのだから。

(………くそ、今になっても腹が立つ……。俺はあの時ステージ4の力を手に入れた事で、確実に少し油断していた……。骨のトラップもほとんど仕掛けていなかったしな……)

しかし、おかげで今の自分に油断は無い。敗北からは学ぶ事が多くある。

常に周りに注意をはらい、殺気には人一倍敏感になっているつもりだ。

スカルヘッドは、夜の町の風を感じながら、慎重に、しかし迅速に行動する。

しばらく走ると、今までの小さな細い道から、大きな通りに出た。

(来たか………)

スカルヘッドの肌に、大通りにいた掃除人複数の視線が突き刺さる。

しばらくするとその視線に、強い殺気がこもった。

(まぁ俺は顔割れてるしな……。)

スカルヘッドは全身に硬い骨の鎧をまとい、掃除人達に突撃した。



数分後。

大通りには、掃除人達の亡骸が散乱していた。

叩き付けられた血液はところ構わず飛び散り、街路樹や街灯には臓物がぶら下がっている。

そしてその中に立っているのは、白い骨の鎧を着たスカルヘッドのみ。

(雑魚ばっかだったな……)

増援が来るかと思ったが、未だ来ない。周囲に人の気配も無い。

血の臭いが染み付いた乾いた空気が、スカルヘッドの頬を撫でる。

パチッ!

「……?」

スカルヘッドの頬に、小さな痛みが走った。

小さかったが、スカルヘッドには良く覚えのある痛みだった。

(これは……静電気か……)

小さな、小さな静電気。その小さな痛みが、スカルヘッドの中にあった警戒の警鐘(アラーム)を鳴らす。

スカルヘッドは、今自分の立っていた場所から即座に飛び退く。

(何だ……?何だったんだ……、今の嫌な予感は……っ!?)

「ぐあっ!!」

見れば、スカルヘッドの右腕が無くなっていた。

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