表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギタイ 〜全テヲ食ラウモノ~   作者: もちのすけ三郎
3・宣戦布告
PR
74/88

決戦前の一夜

読んでいただきありがとうございます!

嫌な事を待つ時間と言うのは、とても早く過ぎる物で、ガブが攻めてくるまでの1ヶ月というのは、口田の中ではまさにあっという間に過ぎていった。

その間に3つの任務を黒ちゃんとこなし、それなりにコンビネーションには自信が付いてきたと思っていたが、いざ大きな戦いに挑むとなると、急に自信が無くなって来る。

「はぁぁ……、嫌だな……。もう明日か……」

口田は事務所の机に突っ伏しながら、大きなため息をついた。

「大丈夫っすか!口田隊長!!」

そんな口田とは対象的に、岩本はやたらと明るい。目には自信が満ち溢れていた。

「……そういえば、修行ってどこに行ってたんだ……?」

「ああ!そうっすね!俺と高木は、黒瀬さんに修行してもらいに行ってたんですよ!」

「……?黒瀬さんって……、あの日田さんの所の?」

「そうっすそうっす!前から黒瀬さんは「死線」って言う技を使うって聞いてたんです!それを教えてもらいに行ってたんっす!」

「「死線」……。聞いたこと無いなぁ……。どんな技なんだ?」

「黒瀬さんが言うには、「相手の「死」に繋がる隙や体の部分に伸びる「線」が見える様になる」って言う事っす。」

「へぇ……。確かに戦闘では便利そうな技だね。」

相手の隙が的確に解れば、最小限の動作で敵を倒し、体力の温存や次の敵に意識を向ける事が出来る。

(しかし……えらく超能力みたいな技だな……。多分「技術」何だろうけど……。やっぱりこの短期間でそんな技を習得できる何て、やっぱりこの二人はセンスがあるんだろうなぁ……)

改めて自分が率いるには力不足な隊員なんだなぁ……。という事を実感した口田は、今回のガブとの戦いで、この将来有望な二人を死なすことは出来ないと決意する。

「……あ!そう言えば、明日のための制服が届いてるよ。」

本部は大規模な戦いと言うことで、味方の区別が目視で分かりやすい様に、掃除人の服を統一する……。

口田は机の下に置いていた段ボール箱を机の上にだし、カッターでガムテープを切って開ける。

そこには、三着の服。広げると白地に黒と緑の線が入った、作った人のセンスを少し疑うような物だった。

(目立つこと優先かな………)

「おおっ!すげぇすっ!格好いいっす!」

「……!?」

「……動きやすそう……私服にしたい位」

(!?僕の感性がおかしいのか!?)

制服を見た岩本と高木の感想を聞いて、口田は自分を疑い出す。

「ん……?どうしたんすか?口田隊長?」

「い!いや!何でもない!何でもないよー」

岩本の心を見透かすような目で見られ、口田は両手を降って必死に否定しながら、顔を反らす。

口田は何だかんだで、決戦前の一夜をリラックスして乗り越える事が出来た気がした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ