スライムその2
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翌日、午後1時。
口田隊の面々は協会本部の一室、会議室にいた。
室内は小綺麗で、白い壁に黒く丸い大きなテーブルに、椅子が並べられている。
(相変わらず壁が白いだけあって無駄に清潔感溢れてるな……。)
そして、まだ古田と広末はやって来ていない様だった。
「確か約束の時間は1時だったから……、もうそろそろだと思うんだけど………」
口田が時計を確認しながら、そう思った時だった。
「ちわっーす。……お、もう来てたのか。早いな」
「あんたが遅いのよ……。ごめんねー。遅れて」
部屋のドアが開き、二人の男女が入ってきた。
「取り敢えず……、全員そろったんで座りましょうか!」
岩本のその言葉に全員が同意し、「スライム」の討伐会議が始まった。
「まぁ……、じゃあ、俺ら二人は君達の事を知っているが……、多分口田君達は俺らの事あんまり知らないだろうからら自己紹介しとくよ」
まず口を開いたのは時間ギリギリに入ってきた男女二人の男、古田だった。
「俺の名前は「古田・久」。まぁ、まぁまぁ掃除人としては長くやってる。となりの広末とは腐れ縁だ。よろしく」
セミロングの少しパーマのかかった髪をかき上げながら、少しチャラい服装をした古田はそう言った。
「あー……。まぁ、私の名前は「広末・恵」。隣の古田とは腐れ縁。よろしく」
「ブラックライオン」と言う英語のロゴが入ったTシャツを着た女性、広末は言った。後ろでまとめた髪が揺れる。
「それじゃあ、自己紹介はこのくらいにして、早速、今回僕達が討伐するギタイ、「スライム」についての情報を見ていこう。」
古田が手に持っていた小さなリモコンのスイッチを押す。すると、円形の机の真ん中から、小さな半球が現れる。
「これが、今回の敵さんの顔だ」
古田がそう言うと、半球から光が漏れだし、空中に画像が現れる。ホログラムと言うやつだろうか。
そしてそこに映し出された顔は、少し目付きの鋭い、オールバックの髪型の男性だった。
右目には白い医療用の眼帯を着けており、どこかアニメか何かのキャラクターの様だ。
「おおー……。何か強そうな奴っすね……」
「ああ。もちろん強いぞ。何てったってステージ4だからな。油断すればほぼ確実に全滅。油断してなくても全滅する危険性のあるヤベー奴だ」
岩本が何気なく漏らした言葉に、古田が反応する。
「だから、しっかり気を引き閉めておけよ。今回は新人が二人もいるんだ。「ステージ4」1体に熟練の隊が壊滅させられた何てのもよく聞く話だ。……口田隊長は、分かっているかもしれんがな」
そう言うと、古田はチラリと口田の方を見た。
その目は、決して哀れんでだとか、そう言う物ではなかった。
ただ、今回の任務、「やれるか」、「やれないのか」。それだけを聞いていた。
「はい……。わかってます。もう二度と、あんなことにはさせないつもりです。」
「……そうか。」
古田は少し満足そうに言うと、視線を戻す。
「んじゃあ、今までのスライムとの掃除人の戦闘記録を見てみるか。……まずは……」
古田はリモコンを操作し、スライムとの戦闘記録を指しながら、今回の作戦の概要を説明し始めた。




