全国掃除店協会・本部・3
「それで……何で俺と黒瀬が選ばれたんだ?その任務に」
奇妙な一体感が生まれた中で、最初に口を開いたのは日田だった。
「まぁ……一言で言えば、君達の掃除人としての実力を勝手のことだ。日田くん。」
「はぁ……それは嬉しいですけど……」
「………確かに儂もざっくりと物を言い過ぎたかもしれんな、順を追って説明しよう」
そう言うと天宮会長は、俺達がここに呼び出された経緯と、黒瀬達の事について語り始めた。
どうやら、事の発端は、口田から始まるらしい。
元々口田は中々「掃除人」としての実力はまぁ有り、それなりなりの強さらしい。
しかし、当人の気質と言うか何と言うか、口田には「決断力」や「責任力」が少し他人より劣っていた。
そこで、当時口田が所属していた隊の隊長、堂島は、こう考えた。
口田に新人を何人か付け隊を持たせ、ある程度の難易度の任務に向かわせることで、新人に数ある命令の選択肢の中から1つを選び命令する「決断力」と、その命令を自分が行ったものとして受け入れ、動く事が出来る程の「責任力」を同時に付けてしまおう!と言う計画を立てていたのだ………。
どうやら、堂島と言う男はそう言う大胆で、むちゃくちゃな事を考える人だったのだろう。口田が話を聞きながら、ハハハ………と苦笑してるのを見て、日田はそう考えた。
だが、その計画は予想外のトラブルに見舞われてしまう。
任務に予想外の事が起こった場合、口田達をサポートするため堂島隊のメンバーが陰ながら「保護者」としてついて行こうと言っていたのだが………そのメンバーが、先の「スカルヘッド」により全滅させられてしまったのだ。
お陰で今回の「計画」は無くなってしまうものかと思われていたのだが………、この事を口田に一応話してみると、予想外に口田が引き受けたらしい。スカルヘッドの一件で何か思うことがあったのか、何かは本人だけが知るところなのだが。
「……と言うことは、俺達は「保護者」としてついて行けば良いと言う事ですか?」
日田は、天宮会長にそう尋ねる。
「うむ、そのとうり。ちょうどおあつらえ向きな任務がちょうど一つある。勿論、難易度は大したものではない。………じゃが決して油断してはいけない重要なものでもあるんじゃなぁ」
「いっ……一体なんなんすか!?」
口田の隣にいた小柄な青年が尋ねる。
「………東京に新しく「ガブ」の隠れ家と思われる建物が発見された。その建物の調査任務だ。潜伏しているとされているギタイのステージは高くて「2」。」
そう言ったのは五田だ。スラスラと何も見ずに言ってのけた。
「「ガブ」……すか」
「ああ、ギタイのみで構成されている組織……。そのガブだ」
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