スカルヘッド4-3
任務を確認した日田と黒瀬の行動は(意外と)迅速だった。相手がステージ4と言う事もあってかも知れないが。
即座に店に戻り、少ない荷物を鞄に詰め込むと、電車に飛び乗り、島根へと向かった。
そして現在、島根県。
日田と黒瀬は、スカルヘッドと堂島隊が激戦を繰り広げた、森の中に入ろうとしていた。
時刻は昼の3時。晴天で森から吹く風は驚くほど爽やかである。
しかし、その風には血の匂いが、死体の腐臭が混ざっている。
日田の頬を、そんな風が撫でていく。
日田の背筋が少しビクン、と反応し、プツ、プツと鳥肌が立つ。
体が警告しているようだった。この森に入れば死ぬと。スカルヘッドと合間見えれば、命は無いと。
「さて……行きましょうか、日田君。スカルヘッドは骨のトラップを仕掛けているかも知れないそうですので、警戒を怠らず。」
「あー……わかってるよ……」
「………敵は「マネキン」とは格が違います。油断すれば……まぁ、どうでしょう」
黒瀬は日田の顔を見ながらそう言うと、フフッ、と少し微笑み、いつもと変わらぬ足取りでゆったりと、森の中に入っていった。
「………」
日田もそれに黙って付いていく。
(俺は時々……お前が怖くなるよ。黒瀬……)
日田は、森の中に入っていく女性の様に華奢な背中を見ながら、じんやりとそう思った。
黒瀬の足取り、雰囲気、表情は、近くの店に買い物に行くときも、珈琲を入れる時も、本部に行くときも、依頼人に会うときも、ギタイを討伐しに行くときも………。
(「殺し」は……。お前の中で、そんなに深く、生活の一部になってしまっているのか………?)
意識して行う「殺し」が、料理や、食事や、風呂や洗濯と同じレベルの「日常」になる。
それがどこまで異常な事なのか、同じ仕事をしている日田にはよく分かる。
だが、黒瀬にはそれがどこまで異常な事なのかは、分からないのだろう。もはや彼の中では、「殺し」がずっと前から日常になってしまっているのだから。
読んでいただきありがとうございます!
次からスカルヘッドとの交戦に入れるでしょうか?
頑張ります。




