全国掃除店協会・本部
スカルヘッドに敗走を強いられた口田は、その日の始発の電車で東京まで戻り、都内にある一つのビルの中を歩いていた。
灰色のコンクリートで作られたそのビルの外観は、人目を引くわけでもなく、そこに30年間佇み続けているかのような哀愁を醸し出していた。
だが、そんな外観の建物の方が、あながち内装が異常にキレイだったり、近未来的だったりする事がたまにあるのだが………。
口田が居るビルは、それに当てはまるものだった。
廊下は床、壁共に白塗りで清潔に清掃されており、チリ一つ無い。所々に配置されている全自動の掃除ロボットのお陰だ。円盤の形をした小型のロボットが、今も廊下の隅をせっせと動き回っている。
さて、そんな秘密基地の様な、口田が歩いている建物。
ここは「全国掃除店協会・本部」である。
全国の掃除店を統括しているここは、掃除道具の開発施設や、全国の凶悪なギタイへの対処を一手に引き受けている施設である。
口田は新たに発生したステージ4のギタイ、「スカルヘッド」の報告と、「黒雷」の開発者から呼ばれた事で、ここにやって来ていた。
現在、口田はスカルヘッドの報告書を窓口に提出し、黒雷の開発者が居ると言う、地下にある掃除道具開発施設に向かって歩いていた。
(黒雷の開発者………一体、どんな人なんだろうか………?)
口田は掃除道具の中でも屈指の出来とされる、「黒雷」の開発者に会えると言う少しの興奮を胸に抱きながら、地下への階段を降りていく。
地下は一本の太い廊下に、大量の細い廊下が魚の背骨のように規則正しく並んでいる。
そしてその細い廊下に、大量の個室が設置され、1つの個室に1人の研究者が割り当てられている。
そしてそんな個室の中でも一際大きな部屋に、その「黒雷」の開発者はいた。
ばん!ばん!!ばんん!!!
「!?!?!?」
「ようこそぉぉお!!」
口田がドアを開けた瞬間、中から飛び出したのは、渇いた破裂音。そして、カラフルな紙切れだ。
口田は一瞬してから、中からクラッカーが何者かによって破裂させられたのだと認識した。
そして目の前にいた男、つまり口田に向けてクラッカーを発砲した者だが、男は口田のリアクションに満足したのだろう。けたけたと笑っていた。
「あ……あの………貴方は、まさか………」
「イエス!!俺が黒雷の開発者!!口見瞬だ!!」
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遅くなって申し訳ありません!!




