堂島隊対スカルヘッド・10
「くそっ!!」
口田は堂島の体を置いていくこともできず、とっさに倒れた堂島を自分の体で守る様に堂島の前に出た。
スカルヘッドは右手を変質させ、大量の刺を作り出す。
「………ふっ!」
スカルヘッドは即座に右手を振り、刺を射出した。
(……あーこれ……死んだ臭いな………)
口田は勢いよく自分目掛けて飛んでくる大量の骨の刺を見ながら、漠然とそう考えていた。
そして次の瞬間、口田の体に大量の刺が突き刺さり、辺りに鮮血を撒き散らした………。
「……ってかぁ!?簡単に諦めるか!!くそぉ!!」
口田は転がっていた黒雷を勢いよく拾い上げ、電撃を放った。
電撃は堂島と口田がいた所に飛んで来ていた刺を飲み込み、消滅させた。
(あー……くそ!ここで諦めてたら堂島さんや月島さん!!南沢さんが浮かばれないでしょ!!)
口田は心の中で無理やりそう叫び、発破をかける。
(残念ながら今の僕にスカルヘッド(ステージ4)を倒す実力はない!!だからここは死ぬ気で逃げる!!それで報告!!)
「………すいません、堂島さん……。絶対また戻って来ますので……、置いてきます!!」
口田はもう息をしているかどうかも分からない。倒れて全く動かなくなってしまった堂島に向かってそう言うと、暗い森の中を、堂島隊全員でやって来た道を戻るため走り出した。
スカルヘッドは、目の前から逃げていく口田を見ていた。
時々背を向けて走っているので、後ろから追い付いて刺し殺すのは容易だろう。
しかし、スカルヘッドはそれをしなかった。
(………あいつは多分……仲間を呼びに戻った……。俺の道を邪魔する仲間をだ………。どうせなら、邪魔になるものは一度に多く叩きたい……。待とう、ここで。それからまた始めよう。俺と同じ境遇の仲間を助ける事を………)
スカルヘッドはそう考えると、スカルドラゴンの亡骸に腰を下ろした。
目の前には、先程自分が手にかけた男が転がっている。
スカルヘッドはふと気まぐれに、それに話し掛けた。
「なぁ……お仲間さんに置いていかれちまったぜ……?どんな気分だい?」
もちろん転がった男はその声に反応したりはしない。
「………お仲間さんは……そのまたお仲間さんを呼びに行ったみたいだけど……。まぁ、そこで見とけよ。俺があんたの仲間を全て蹂躙していく様をよぉ………」
スカルヘッドはそこまで言うと、ニタァと口角を吊り上げ、邪悪な笑みを浮かべた。
読んでいただきありがとうございます!




