堂島隊対スカルヘッド・4
周りの温度が1、2度下がった様にさえ感じる。
それほど、夜の闇の中に、ライトで照らされた「骨の顔」は不気味だった。
「………確定だな、スカルヘッドだ」
月島が口田の隣で呟く。
「堂島さん、気ぃ抜かないで下さいね。………あなたが死んだら前で攻撃防ぐ人がいなくなりますから。」
「わーてるよ。………来るぞ!!」
スカルヘッドが地面を蹴り、堂島との距離を詰める。
一瞬で体勢を低くして突撃してきたため、油断していると見失う。
そして、間髪入れずスカルヘッドは右の拳を堂島に叩き込む。
だが、堂島はそれをいとも簡単そうに「黒烏」で防ぐ。
そして、スカルヘッドは勢いを止めず、ラッシュを繰り出すが、それも、やはり堂島はしのぎ切ってしまった。
「………凄い……」
その凄さは、まだまだひよっこの口田にも解る。
スカルヘッドは「ステージ3」のギタイ、手強くないはずがない。
そのスカルヘッドが堂島に繰り出す拳は、まるで駄々をこねた子供が親にポコポコと必死に動かすパンチと同じ様に見えた。
それほどの安定感、絶対に崩されないという堂島が作り出す空気
は、そこらのギタイの心を簡単にへし折る。
「口田、ボーッとするな。打ち込むぞ」
そう言うと同時に月島は右手に装備した小型の大砲の様な掃除道具、「黒雷」のポッカリと口を開けた砲口から、強烈な電撃が発射された。
砲丸の様に丸くなって発射された電撃は堂島を交わし、その後ろにいたスカルヘッドを捉える。
「え!?いやちょっと待て!!このままだと俺にまで電撃当たるんだけど!!」
「気合いで耐えてください!!」
「いや無理無理無理!!!」
黒雷の砲撃に気付いた堂島が月島に必死に言うが、月島はそれをバッサリと切り捨てた。
そして、電撃がスカルヘッドの体に被弾した。
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