堂島隊対スカルヘッド・3
「さて……行くか」
堂島が小さく言う。
堂島隊の三人は、堂島が罠を無理やり壊して作った道を通り、何とかスカルヘッドが居るとされる廃墟のすぐ前までやって来ていた。
所々設置されていたと思われる窓のガラスは全て割られ、くすんだ灰色のコンクリートで作られた壁には、誰かが憂さ晴らしでやったのだろう汚い言葉の数々が、様々な色合いの文字で書きなぐられていた。
そんな不気味な建物に、口田は入ろうとしていた。
隣にいる月島が、小型の広い範囲を照らすライトをつける。
それにより、堂島達の前にポッカリと口を開けていた四角い廃墟への入り口の中がポウッと照らされた。
「………何だ……あれ?」
照らされた廃墟の床に、何か落ちていた。
五円玉程度の大きさのそれは、真ん中に小さな赤いランプを携え、そのランプはピコン、ピコンと点滅していた。
(あれは………発信器か……!?)
堂島はそれを見た瞬間確信した。
(俺達はまた………釣られた!!)
そして堂島の中に、先程南沢が殺られた時にも感じた、ドロッとした重い何かが流れ込んで来た。
(これ以上俺のせいで………仲間を失う訳には行かない!!)
「月島ぁ!口田ぁ!!「掃除道具」持てぇ!!来るぞ!!」
「「!!」」
口田と月島は、堂島のこれまでに聞き覚えの無いほど厳しい声を聞き、事の重大さを即座に理解、「掃除道具」を構える。
そして次の瞬間、堂島の真上にある木から、1つの影が飛び出した。
「うおらぁ!!」
飛び出した影が放った一撃を、堂島は即座に展開した「黒烏-弐式」の黒い刃が受け止める。
ほっそりと、どこか洗練された空気を放つ日本刀型の掃除道具は、ギギギ、と鈍い音を立てながら、その一撃を完全に受け止めた。
不意討ちを防がれた影は後に飛び、体勢を整える。
「口田ぁ!」
「はい!!」
口田と月島の掃除道具、「双口」と「黒雷」が、その隙を逃さず火を吹く。
影は背中から何か白い棒のような物を地面に突き刺し、それを支えにして体勢を無理矢理変え、紙一重で月島と口田の攻撃を交わす。
そして地面に音もなく影は降り立つ。
月島のライトに照らされたその顔には、ゴツゴツとした「骨の顔」が張り付いていた。
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遅くなって申し訳ありません!!




