幕間 メダルの行き先
東京、お台場の冷たい海の中………
海底研究所。
そこは是政のアジトにして、巨大な円錐状の装置が眠るように置かれていた。
「和泉さん、見てて下さい。貴方に代わって、私がこれを起動します。」
是政がヘルハウンドと、既に持っていたスカルのメダルを操作装置に入れた。
「残るは1枚。」
装置に取り付けられたコアが、まるで眼のようにこちらを見ていた。
「クッソ!後少しであいつ捕まえられたのに!」
「メダルも取られちゃいましたねー。何なんですかあの男!」
「急に出てきて美味しい所持ってきやがって……門方さん!あいつ誰ですか!?」
『残念ながら調査中だ。あいつが誰なのかも分からない。』
追っていたヘルハウンドのメダルが取られ、事件がやり切れない形で収束してしまった。
機動警察であの是政と言う男の調査をするため、沖田は本部へ戻っていった。
「とりあえず、ヘルハウンドの事は一旦置いておくとして、あの店主さんが使ったの何ですか?」
「お、お前も見てたか。私もあれは初めて見た。けども、あの光、前も見たことあったような気がするんだけど………何だったっけな。忘れた。」
「肝心な時に役に立ちませんね……」
「殆ど遊んでたお前が言うな!こっちは燃やされそうになって大変だったんだぞ!」
インシャがリーニンに向けて怒鳴った。
そんな事も意に介さず、刀を直そうとしていたルアだったが……
「ダメだよ。全然つかない。どうやってもここがハマらないし………てか、ここ折れてる!?」
刀は鍔と持ちての接続がペっきり折れていた。
「おい……リーニンお前やばいことしたんじゃねーの?」
「いやいや!わざとじゃないんですって!だってこれ見てくださいよ!」
リーニンが刀を軽く指で叩くと、刀に穴があいた。
「お前の指は槍か何かなのか?」
「そうじゃなくて!刀にしては余りにも脆いんですよ!」
言われてみれば、こんなに簡単に壊れてしまうんなら、刀で戦うことも、何処かに飾ることもできない。
「つまり、これはわざと壊れやすく出来てるって言いたいんだな?」
「あのメダルを持ち込むために、刀に入れたんでしょう。でも何で刀に?」
「案外、趣味だったりしてな。」
「そういえば、私にこれを運んでって頼んだ人、お侍さんの格好してたよ?」
「……まじでただの趣味だったり?」
「一理ありますね。」
「ところで、ヒビキは何処行ったんだ?」
「まさか海にまだ沈んでるんじゃ!?」
「やべぇ!引き上げに行くぞ!」
「わっ!?ちょっとー!」
三人が海に再び向かっていった。
「インシャ達、何処に行くんだろう?まぁ、これを早く持って行って、観光を満喫しに行こうか。」
実はヒビキは背後にいたんだが、インシャ達は全く気づかなかった。
さてさてそろそろ後半に入っていく頃。是政の目的は兵器の起動。そして、次回はヒビキ視点になります。
それでは次回お楽しみに




