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帰還

「速い速い速い!!何じゃコイツ、この図体でなんて早さしてるんだよ!?」


狭い室内をなぎ倒しながら進む巨大な毒ムカデ。その名もネヴァ。かつてそのスピードでインシャを苦戦させた魔獣である。


現在、その魔獣を止めるため、レールがそいつと戦っている。


「ぐおおっ!?リニアモーターカーに鷲掴まってる気分だ……良い加減大人しくしろ!コンバットナイフ!」

取り出した短刀は、ネヴァの外殻をぶち破り、ネヴァが大きくダメージを負う。


「蟲って図体デカいとこんな強いんだな……相手がゴキブリじゃなくて良かったぞ………ゴキブリだったらマジで餌になってた……だが、いくら図体がデカかろうとも、所詮は虫けらよ!おら、こっちに来い!」


挑発に乗ってしまったネヴァは、その巨大な図体でレールにのしかかるも、その衝撃でエンジンの核にぶつかってしまい、ネヴァの顔面がレールごと焼かれる。


「ギジャアアアアアアッ!!!!!」

「それくらい我慢しろ!こっちは全身だぞ!」

焦ったネヴァは、自分でエンジンを破壊してしまい、エンジンの爆発で、レールはネヴァごと海に落ちていった。




海の水に浸かってしまったネヴァは、所詮は蟲なので、あっさりと溺死してしまった。


「加古川レール、只今帰還しまーす!」

レールは海から上がり、再び街へ戻った。











「何なんだよ……何でこうも邪魔が来るんだよ!?畜生……ッ!!魔獣なんかに任せたのが行けなかったか……?」


「観念しろ、是政。お前はお前のミスでここでボコられるんだ。」

「おっと?私はインシャほど優しくはないので、容赦なく殺りに行きますよ?」


「…………ならば、私自らコレで相手をしてやる。」



「メダルならこっちもあるぞ?遠慮なく行くぜ!スパーク!」

「こっちも行きますよ!ファイア!」


是政がデバイスを操作し、その銃口からエネルギービームが放たれる。

「おっと、これは壊しておこう。消去(デリート)。」

是政のデバイスから光が撃たれ、インシャとリーニンの魔法を打ち消した。



「は……?ぐあっ!?」

「ちょ……!ごへっ!?」

是政のエネルギービームが二人に直撃し、そのメダルを破壊した。



「一撃かよ……ポーチに何か無かったっけ…?」

「とにかくメダルを撃つしか無いですよ……!アトミック!」

リーニンの撃った火球が、是政にあたり、大爆発を引き起こす。だが、直撃ギリギリで消去で無効化されてしまった。



「嘘でしょ……絶対に当たったと思ったのに…!」


「嘆く暇があるなら防御でもしろ。」

是政がギジメダルをデバイスに読み込ませる。

『最終信号(ラストオーダー)、拡散熱線砲(クラスター)。』

是政のデバイスからエネルギー砲が生まれ、辺りに勢いよくばら撒かれる。


「あぐっ………これじゃあ何も出来ないですよ!」

「バリア!リーニン、コイツに隠れろ!」


『メダル消去(デリート・ショック)』

バリアのメダルが輝きを失い、インシャとリーニンが隠れていたバリアが割られる。



「……………もうここまでだ。お前らの武器は全て奪った。諦めろ、ここまで健闘しただけ、お前らは凄いのだ。お前らは滅ぼした世界の中でも生かしてやる。」


「……そんな世界で生きてたまるか。」

「そうですよ、誰もいない世界なんて御免です!」


「ならもう用はない。」

『直射熱線砲(ストレートクラスター)。』







「インシャ、何か使えるメダルはないんですか?あの駄目メダルでも良いですよ!」

「そんなんがあったら使ってるさ!何かないか何かないか……………こんなん持ってたっけ?」

「何でしょうか、このメダル。私もこんなメダル知りませんよ。」

そのメダルは、まだ輝きを失っていなかった。

「これ、まだ生きてるぞ!」

「なら早く使っちゃってください!私の杖も入れます!」

「二杖認証(ダブルリード)!!!」



インシャとリーニン、二本の杖で起動したメダルが生み出した魔法陣に熱線砲が当たると、その攻撃は粉々に分解された。


「コイツは使えそうだな……連射連射!!デストロイヤーを破壊し尽くせ!」


「やめろ馬鹿!」

是政が熱線砲を放つも、どれもこれもその魔法陣に分解されて何も攻撃が通らない。


「何故だ……何故そのメダルだけ輝く!全てのメダルは止めたはずだ!」

「それ、多分止められるのギジメダルがあるメダルだけだろ。」


「だが、デストロイヤーで昨日までのメダルを作ったはず………まさか、今日生まれたのか!?」





「そんなん知らん!!何かあった!!」

「そう!そんなに細かいこと考えてませんよ!!」


「クソがアアアアアアア!!!」





バラバラに分解されたデストロイヤーのパーツが海に次々と落ちていく。

インシャとリーニンは、杖を使って、壊れたデストロイヤーから逃げながら地上に戻ってきた。






「すみません……貴方の夢を、叶えられませんでした…………。」

是政は、壊れゆくデストロイヤーを見ながら、そうつぶやいた。

次回、ウィンターフェスティバル2026、多分最終回!

それではご覧あれ!!

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