観光にはスリルがついてくる
「まだですよ!まだ諦めては行けません!マグネットパワーを使うんです!」
「応!マグネットパワー全開!釣れろ!釣れろ!」
「………何をしてるんだ君等は……」
「あれ?ヒビキ?ちょうど良かった!お前もヒビキ探すの手伝ってくれ!」
「そのヒビキが僕だよ。」
「あ、そういやそうか。」
「君ね………」
インシャたちは、一通りやる事が終わったので東京を楽しむ事にした。といっても、あの是政と言う奴が気になりはしたが、全てかなぐり捨てての観光だった。
「こちらが、四区で最大の高さを誇る、サイバーホークタワーですよ!私たちもここまで高くは飛べないので、この高さは初めてです!…………なのに何で貴方達全くなびいてないんですか!?」
インシャとヒビキは、何だかご不満のようだ。
「いやだって………この高度全然魔法で来れるし。」
「まぁ安全が保証されてないだけで来ようと思えば来れるからね………」
「全く…ルアちゃんを見てくださいよ!きっと今は窓の方で目を輝かせて………」
ルアはリーニンの足元でうずくまっていた。
「たかいとこ……怖い……割れる……」
「割れるって……そんなメダルみたいな事、人間には起きないですよ。」
「そうだ!まぁ、頭はかち割れるだろうけどな!」
「コラ!そんな事言ったら…ほら、さっきより尚更うずくまってるよ……」
「ほ、ほら!次行きましょうよ………あ、そう言えば、ルアちゃん、そのメダル誰かに持っていくって言ってませんでしたっけ?」
「あ……でも、あの侍の人、私名前聞いてないや。」
侍の人と聞いて、ヒビキが少し反応した。
「ん?ヒビキ、どうかしたか?」
「い……いや、何でもないよ。(何でもないんだ……………)」
「でも、ここに置けって場所は知ってるよ!」
ルアが写真を見せた。
「公園……かな?」
「何か広いな…広場か?」
「これ………隼自然公園じゃないですか?」
「知ってるのか?」
「穴場ですけど、結構良いところですよ?お台場の海が見える、オーシャンビューが売りのかなり広い公園です!観光パンフに書いてましたよ!」
リーニンが観光パンフ片手にそれを此方に見せた。
その公園の写真は、上から見ると、ルアの写真にそれはもう似ていた。
「なら、そこに行こう!後、そこのオーシャンビューってやつも見たいしな!」
隼自然公園………
「この写真の通り持ってきたけど、これで合ってるのか?辺りに誰もいないぞ?」
「いや、多分あれだね。」
『今更刀はいいが……外国に行く手間が省けたな。』
空からインシャたちの前にドローンが現れ、刀の方…ではなく、ルアに向かって捕獲ハンドが伸びてきた。
「きゃっ!???」
「え!?何でルア!?」
「考えてる場合じゃないですよ!ファイア!」
「そうだな……スパーク!」
これは加勢した方がいいな……
「オル・プラス!」
「おわ!?……何だか知らないけど、電圧が上がった様な気がする…出力上げたっけ?」
「私も火力が何か上がった様な!?フルパワー!!」
二つの光線が捕獲ハンドを切り裂いた。しかし、今度は多くの武器を持った手が出てきた。
『ヘルハウンド!』
更に、ドローンから、見覚えのある火球が撃たれた。
「あの野郎……依頼した奴は是政か…!ってうわ!」
「インシャ!ってええ!?私もですか!?」
更に撃たれた捕獲ハンドはインシャとリーニンを捕まえ、その場でパージされた。
「これはマズイですね……腕が使えないとマジで魔法使いはただの役立たずですよ…」
「畜生!おいヒビキ!何かできないのか!?」
「今やってる!カノン!」
ヒビキの形成した魔法陣から高出力の熱線が放たれた。が、ドローンはバリアでそれを防ぎ、ルアを攫ったまま飛び去って行った。
「待て!ルアを返せ!」
「インシャ!リーニン!これを使え!」
ヒビキが二人にメダルを投げ渡した。
「カメレオンの舌みたいに引っ付くメダル、キューバンだ!それで追え!」
「サンキュー、ヒビキ!行くぞリーニン!」
「合点!ここでこのまま是政を殺りに行きましょう!」
『『キューバン!』』
ドローンにキューバンで飛び乗った二人は、そのままドローンが行くまま空を駆け抜けた。
「東京ってこんなにビルあったんだなー。ここで空飛んでねぇから分からなかったな……」
「こんな東京観光ごめんなんですけど………って、このドローン海に向かってません?」
「え?」
ドローンは勢いよく海に飛び込んだ。




