3『素材が無くなって暇だからだ』
『おいシャード、いすずの管理どうなってるんだ(ルイス)』
『……中級水晶のことも鉄鉱石のことも、くれぐれも外には漏らさないように。なのでドーンにリリ、あなたたちが水晶装備は全部作ってあげなさい(リトル)』
『今、通信機取り上げたよ。水晶を2人に投げて僕たちはポーションの素材を取りに行っていいんだよね(シャード)』
『いや、鉄と銀の方が素材的には急務だな。他のやつの装備にも使えるし、ポーションは他の人手を回すからシャードたちは鉄と銀を頼む。ドーンとリリは手持ちで弾丸を作ってやってくれ。鉄鉱石をとるならそっちも急ぎだろ(ルイス)』
『はーい…巻き込まれたあ(リリ)』
『鍛冶師は今回は暇だと思ったのになあ…(ドーン)』
『鉱山は人が多いからな、人手がいる場合は声かけてくれ(ルイス)』
サブクランマスターリトルさんも出てきて場は収まり
どうやら私たちも動き出すみたいなので立ち上がって身支度を整える。
「そういえば鉄鉱石ってどこで掘れるの」
「鉄鉱石を落とす敵がいる坑道の中ですよ。でも、鉱山は他の場所に比べて地面が硬いんですよねー」
鉱山の中の床は全て鉱物…石を含んでいるためとても硬いのだ。
そして同様にそんな鉱物を取り込んだモンスターも堅い。
「100レベルの炎鉱山でいいの?」
「あー……行けるなら140レベルの炎獄鉱山がいいですね。そっちならシャードさんのエンチャントアイテムも出るのでついでに一緒に取りましょ」
炎獄鉱山(140レベル推奨)
鉱山は基本的に装備の素材となるため常に人が多い。
採掘はもちろんのこと、モンスター討伐でもドロップするので常に人が溢れている。
実際、100レベルの炎鉱山や60レベルの銅山はモンスターの奪い合いが発生するレベルで人がいっぱいらしい。
140レベルの炎獄鉱山は過密と言うほどでは無いが……奪い合わずに済むためそれでも120レベル前後のパーティが数組居るらしい。
「……で、なんで着いてきたの」
「素材が無くなって暇だからだ!」
「狩り兼護衛ついでにアイテム運搬も兼ねてるのよー」
中級水晶を渡して……銀晶弾を2人で1200発作ってくれた幹部で鍛冶師のリリさんとドーンさん。
だが2人はそのまま作業に入らず、私たちに着いてきた。その目は明らかにお宝を前にしてワクワクした目をしている。
「………………………まあ、いいけど。邪魔はしないでよね」
本当は嫌なのだろう。たっぷり間を込めてからシャードさんが頷くと2人は嬉しそうにハイタッチをして……PT加入申請をしてきた。
シャード 賢者(150)
夕凪いすず 爆撃者(122)
リリ ヒールマスター(121)
ドーン シールドマスター(125)
これが今回のPTだ。と言っても…
「今回は、私は戦闘面ではおまけだと思ってください。採掘に専念した方が効率がいいので」
「そうなのか?」
「そうなの?」
「僕と君たちの役目はいすずに敵や人を近寄らせないことだと思って」
今回は鉱山で、通常時の採掘とは色々違う。なので……魂の試練でやったような方法では狩り採取は行わない。




