10『意外だね。』
朝から始まった戦闘は既に4セット…2時間を超えた。
死亡回避アイテムでx20
30分で消費するバフアイテムのお値段は2人でx12。
慌てて下層階でとりあえずとってきた下層魂の欠片は……120個位だったかな。
つまり4時間分だ。
私的にはまだ行けるけど…30分後はちょっと辛そうかな。
「1度戻るよ。先に行って」
「…はい」
そんな、疲労度の計算をしていると帰還指示が出て、大人しく先にもどる。
シャードさん大丈夫かなと心配する間もなく、彼も帰還してきて…すぐに家を設置して貰って帰宅する。
「つっかれたー」
「行儀が悪いよ」
「悪い子なんでー」
すぐに寝室に飛び込んでベッドに沈むも…文句は口だけでシャードさんもソファに沈んでいる。
そりゃそうだ、私と同じだけ彼だって疲れてる。
でも私も彼も場所は違えど…どちらもステータス画面やインベントリを開いて中身のチェックをしている。
「少し余裕を持って帰還したつもりだけど問題は?」
「ないですぅー。MPポーションは残り1800くらいですね。レベルは…お、122になってるー。シャードさんは上がりましたか?」
駆け上がった時点でほぼ120にちかかったけど…150エリアでのレベリングで2時間で3も上がった。
まあ、それだけしんどかったしとしみじみする。
「……僕も150になれたよ。ありがとういすず」
「ほんとですか!?キリいいですねおめでとうございます」
それはお祝いせねばと飛び起きてシャードさんの横に行くと、シャードさんは少し照れてそっぽを向きながらほら、とステータス画面を見せてくれる。
名前の下のメインレベルの数値は間違いなく150だった。
「本当ですね、確か150でも新しいスキルを覚えますよね」
「そうだね………」
シャードさんは照れを収めてちらっと私を見ると…ステータス画面を見やすいようにこちらを見せてきた。
いや、レベルは見ましたよ?
「………」
「………?」
ステータス画面を見て、私をチラチラ見て…何がしたいのかわからなくって微笑んだまま首をかしげる。
「……見ないの?」
「見ましたよ」
「いや……僕のステータスの振り方とか、スキルレベルとか……さ。」
「見ませんよ」
キッパリ言い切ると、シャードさんは不思議そうに目を瞬かせた。かわいいなあと思いつつ、隣に座ってステータス画面を見ずに寄りかかる。
うん、この二人がけソファは買って正解だったね。
「意外だね。君のことだからこうした方が良いとか色々教えてくれると思ったけど」
「シャードさんのステータスはシャードさんが自分のために組み立てたものですから大事にしてください。基本的にステータスは個人の性格やプレイスタイルが反映するものですから……私は口出ししたくないです」
「ふーん…ちなみに魂の欠片(赤)はいくつになった?」
「ああ、それは79個でした。さすがに戦闘にも集中していたのでそれほど集まらなかったですね。シャードさんはいくつでした?」
あの忙しさでは、それも致し方ない。
シャードさんも多分少ないだろうから…もしかして行けるかもしれないが、ダメだったとき少ししょんぼりするから気にしないようにしていた
。どの道ゆっくり休憩して次のアタックで行けるかなって思っていたし。
「ふーん………じゃあ1回行けるね」
そう言ってシャードさんが見せた画面には
魂の欠片(赤)x31という文字が書かれていた。
「………うぇえ!?出すぎでは!?」
「君のおかげで僕はいつも通りの感じで狩れたからね」
ということは……150装備ゲットチャンスだ!!!




