9『結果に満足してるよ』
「大変申し訳ありませんでした」
「ふーん、経験値30分増加、ステータス30分増加……すごいね、1回限りの死亡無効だって。値段は無効だけ魂の欠片10で他は3か」
「私のせいで巻き込んでしまって大変申し訳ありません」
「明日は一度外に出て1階でこれらを買うための欠片を集めてから戻って来ればいいね。じゃあ今日はもう休むよ」
「話を聞いてぇ」
最大級の謝罪土下座をしてもシャードさんの視線はガチャマシンで、見ても貰えず。
装備が汚れるからとか言って立たされて普通に家に連れ込まれる。
巻き込んでる自覚はあった
傍にいてくれることが嬉しかった
でも
選択肢すらなく、こっち側にされるのは違うよ……!
私は選んでこっち側に来たけれど、いざシャードさんがこっちに来ると……動揺が隠せない。
唐突に人外認定されたと言われたシャードさんは……怒っても悲しんでも無く、むしろどこかご機嫌で……逆に怖い。
ローブを脱いで部屋着に着替えてる彼を見て再度土下座をしようとすると
シャードさんはそれを止めてこれ以上ないってくらいさわやかに笑った。
「口に出してちゃんと言っておくけど僕はこの結果に満足してるよ」
「え、な、なんで!?」
さわやかどころじゃないな。美味しいお菓子に出会った時よりもウキウキしてらっしゃる。
シャードさんは私の前に来ると私の手を取り……がぶっと小指を歯型が着くくらい強く噛んだ。
「ふぁっ!?」
「…これで君と一緒。ずっと傍にいられるし………」
もう、離さない。
そう、縦に瞳孔が開いた瞳で……シャードさんは獲物を狙う蛇のような凄みのある、腰が抜けるような壮絶な笑みを浮かべた。
「右手お願いします『トリプルショット』」
「『ウインドサークル』」
「『ダブルショット』」
フロア26
モンスターレベル150
今度は赤色の部屋と赤色のうさぎから新エリアは始まった。
ちなみに23-24,24-25,25-26はアイテムの消費なく次のフロアに入れた。
けれど25-24に降りることは出来なかった。
ボスを倒すためには毎日下から上がらないといけないようだ。魂の欠片を200個以上使って?そこまでしてアクセは欲しくない。
ポポポン
ポポポン
ここはシャードさんからしても格上の相手。
当然ウインドサークルだけではもう倒しきれなくなったが……それを『集中』x『炸裂弾』x『トリプルショット』で追い討ちして掃討し、敵が消えて空いたポイントをクールタイムの都合でダブルショットで採掘する。
私とシャードさんは二人で完全に連携することにより、レベル上げと素材集めをしていた。
推奨150は伊達でなくさすがに火力だけはシャードさんを超える私のトリプルショットもついに1発では殲滅はできず…2人の足りない部分を補い合った結果でもある。
「『ウインドサークル』」
「…『トリプルショット』『ダブルショット』」
-ポポポン
-ポポポン
私の先導は、採掘場所近辺の敵の一掃が中心になる。
当然、それだけでは…いい採掘場以外の敵は残ることもある。
そういった場所はシャードさんが先導し、私が追撃をする形で殲滅するが……お宝の気配を感じない場所であっても、そこも撃ち抜く。
その理由はドロップアイテムにある。
-中級水晶
-中級水晶
-中級水晶
-中級水晶
-中級水晶
-中級水晶
私がさんざんお世話になっている水晶弾の素材である水晶……その上位素材が採掘出来たからだ。
多分私たち以外ではここの採取は辛そうだからルイスさんやルルティアさんの分まで取っておこうと思ったのだ。
「前方『トリプルショット』」
「『ウインドサークル』」
「『ダブルショット』」
-ポポポン
-ポポポン
「ちょっと移動するよ『ウインドサークル』」
「ふぁっ…っ、『トリプルショット』」
お宝に釣られすぎてちょっと奥に入り込みすぎたようだ。
シャードさんに腰を抱かれて強制的に後退させられて…体制を崩しながら何とか身体を捻って同じ場所を撃つ。
「『マナバリア』」
「『集中』『炸裂弾』『お宝の気配』『トリプルショット』」
「『ウインドサークル』」
「『ダブルショット』」
あっぶなーい。集中とかのバフが切れる時間が近かったようだ。
シャードさんがそれを教えるようにマナバリアを使ってくれて、無理して動いた分空いた空間でバフをかけ直す。




