6『アレは敵だな』
スライムの姿が薄れていく。
時間限定の出現なのだろうか。
スライムは最後にすりすりと私の足の擦り寄って…消えた。
いや違う、消えたのは私たちの方でーーーー
「…一体か、アレは敵だな」
「……ですねえ」
そこには…ローブをまとい杖を持った一体のスケルトンがいた。
目があるべき場所は赤暗く鈍く光り…話が通じる様子はない。
良かった。あれは…あっち側じゃない。ただの自我のないボスモンスターだ。
「『集中』『炸裂弾』……『アンチアタック』」
「『マナバリア』……『ウインドスピア』」
即座に準備をして動ける状態を取り攻撃を仕掛けると…スケルトンは杖を高く掲げた。
『アイススパイク』
「避けろ!」
アイススパイク。自分を中心に放つ円周範囲の氷魔法で……アンチアタックの弾とウインドスピアを相殺しようとしたようだが…
『!?』
アンチアタックでスパイクの威力が減り、アイススパイクを砕いてウインドスピアが見事に当たった。
「『アンチアタック』『トリプルショット』」
『アイスバリア…っ!!』
その後もスケルトンは氷系の魔法で相殺をしようとするが…それらの防御は全てアンチアタックで通常の防御力が失われて、その次弾の攻撃がほぼ通っている。
「『アンチアタック』」
「『バインド』」
『ぐがぁ!』
そして動いて回避しようとしても……シャードさんが滅多に使わない拘束魔法『バインド』で足が止まって、ついに本体にアンチアタックが着弾する。
「……相性が良いな?『ウインドスピア』」
「『トリプルショット』」
『ア、アイスショット……ぐあああ!』
遠距離攻撃タイプは、むしろ私たちにとって有利でしかない。私たちはどちらかというと接近してくる物理型の敵のほうが苦手だからだ。
鉄板の攻撃の通り方が分かれば……警戒しつつ、あとは作業だ。
『…バーストモード!』
「攻撃2倍、被ダメ2倍状態になるスキルです『アンチアタック』」
「……ならこっちの手数も2回にすればいいよね『ウインドスピア』『ウインドサークル』」
「『トリプルショット』『ダブルショット』」
『あ、アイススパイク!ぐう!』
HP後半、火力が上がる状態スキルを使われたが…そこは連続攻撃で対処。
多分魔力が高く…速さが低いであろうボスは、連続攻撃の前に難なく崩れていった。
すると私とシャードさんはあっさり……25階へと移動した。
「近距離職だとちょっと辛かったかもしれないね」
「ですねえ。あの氷をくだいて接近して攻撃って言うとちょっとしんどいかもしれません」
記憶通り安全地帯だったことを確認して……二人でその場にぐったりと座り込む。
「色々、色々と確認したいことが多すぎて困ってるんだけど」
「……そーですねぇ」
「……とりあえず、おつかれ」
「お疲れ様ですっとぉ!」
とりあえず都合が悪いことを誤魔化すために
両腕を開いて私を呼ぶシャードさんの腕の中に飛び込んだ。




