5『しと、やっときたねー』
いつも以上に会話が多くすみません
エリア23
モンスターレベル146
そこは今までと違って白いスライムが一体いるだけだった。
私の記憶とは違う。こんなエリアはなかったはずだが……試しに採掘で地面をほってみるが、弾が弾かれた。
……採掘失敗とはまた違う。採掘が出来ない存在か?
そして……白いスライムからは何故か敵意を感じなかった。
明らかにこっちに意識が向いているのに……攻撃される気がしない。感覚的にはノンアクティブモンスター……モエモエみたいな攻撃をしなければ、戦って来ないタイプのモンスターに感じた。
と、思ったのだけど。
『しと、しと、やっときたねー』
白いスライムは舌っ足らずな喋り方で嬉しそうな声を上げた。
………神関連のやつだったか。
スライムの声を聞いた瞬間、それまで警戒していたシャードさんの警戒心がさらに高まった。
今にも攻撃をしそうな彼を制して一応話を聞く。
神はあれだが…ゴーレムも深淵さんも、エルダーさんたちも特に悪い人(?)では無かったからだ。
「……システム関連の方でしょうか?」
『そーなの。ぼくね、つぎのてきがつよーいからきをつけてね、っていうのと、けがなおしてあげるのがおしごとなのー』
ぴょんぴょんと跳ねるスライムはちょっとかわいい。
「それは私に対してですか?」
『ううん、きたひとぜんぶー。しととしとかれケガはないー?』
「はい、怪我はないですよ」
『そっかー、それはいいねえ。ねえしとー、ぼくにもおはなちょうだいー』
「これですか?…ゴーレムさんあたりにでも聞きましたか?」
『ごーれむもー、まっくらもー、えるだーもしとにもらったんだーってじまんしてたの。ぼくもほしいほしいー』
「良いですけどお願いがありまして、今後私が誰かと来た時は使徒とということは内緒にしていただけますか?」
『いーよー』
神関連ネットワークはどうなってるのだろうか。
祝福の花をあげると嬉しそうにぴょんぴょん跳ねるスライムに脱力をする。
シャードさんはまだ警戒をしていたが。
『ひとにはないしょでもー、ひといがいにはいってもいーいー?』
「うーん、どうしましょうかねえ」
『だいじょーぶ、かみさまにはいわないよー。えるふのおばちゃんとかー、ぽせーどんとかー、どらごんとかー、じょーおーとかみんなワクワクしてるのー、ぼくもじまんしたいのー』
……それ、エリアボスじゃね?
数体足りない気がするけど、どう考えてもエリアボスな気がして仕方ないけれど。
『かみさまもばかだよねー、しととはなしやすくするためにいじわるしたんでしょー?どうせいつかコッチにくるのになにやってるんだー、きらわれたらどうするのーってみんなにもおこられてたよー。かみさま、みんなにおこられてえーんえーんって』
神、ざまあみろ。
そしてそっち側に来るって言われてて震えは来るけれど……まあ、そこは突っ込まないでおこう。
とりあえずボスたちは、私に配慮してくれているのか。
「……ちなみにすごく大変な状態な方っていますか?」
『たいへんー?えるだーみたいなのー?』
「ですです」
『それでいうとー、トゲトゲがおなかへったーっていってたよー。えるふのおばーちゃんも………ん、んー?さしいれはいしをいっぱいちょうだいだってー』
トゲトゲ……サボテンボスかな?栄養って植物系の肥料かな。エルフ…森林地帯のボスは石が欲しいのか。
とりあえず、心の中でメモをしておく。
『んー?みんなうるさいー、かみさまはだめー、しとにきらわれてるでしょー。え、きらわれてないー?しと、おこってないのー?』
「怒ってます. 嫌ってます。神様からの言葉は言わなくて良いですよ」
『ほらほらー、ぼくがあってた。もー、みんなうるさーい!………ごめんねしとー、かみさまにもばれちゃったよー』
「…わざとじゃないならいいですよ。私の味方になってくれてありがとうございます」
『えへへー、うれしいの。しとと、しとかれならこのつぎのにも楽にかてるよー、がんばって、またきてねー』




