4『大丈夫、こいつらはただの経験値だよ』
さくさくと問題なく進み警戒をしていた
エリア16
モンスターレベル130エリア。
「……思ったより余裕ですね」
「そうだね、フィールドより個体数が少ないからかな。むしろ2階よりも楽かもしれない」
16階のモンスターは白トカゲで、鋭い牙で攻撃力、硬い鱗で防御力もあるみたいだが……動きが遅く遠距離攻撃の私たちからしたら格好の的だった。
エリア17
モンスターレベル132
敵は…白馬。
「次に行くよ!」
「はいっ!」
ここはさっきと逆で、移動が早く紙装甲の敵だった。先手で攻撃をしないと突撃でダメージを食らって立て直しが必要で、狩ることは出来るけど忙しすぎるエリアだった。
ここは逆に、アタッカー2人以上いるパーティプレイ向きかもしれない。
高速で討伐は出来るので篭ればかなりの数は狩れそうで…レベルの高さから考えて経験値も美味しいので経験値狩りにいいかもしれない。休憩は下に降りればいいしね。
早くて、攻撃もヒラヒラ交わして当てにくいけど…攻撃力はほぼ皆無だった。
「……君にはキツそうだね」
「そうですね、撃っても撃っても当たらないのでイライラします」
「…逆に採取には専念できそうだね」
「でも、イライラするんですよねぇぇええ!『ダブルショット』『トリプルショット』あーー!もう1発しか当たらない!感知高いから命中力も高いのにー!」
「魔法は当たるんだけどね」
エリア19
モンスターレベル136
「上行くよ」
「はーい」
今度は白い亀。
動きが遅く、それゆえ攻撃力も対してないが……ひたすら硬かった。
『ウインドサークル』1発で倒せず
『ウインドスピア』でも倒せず
『トリプルショット』のみが1発だった。
エリア20
モンスターレベル138
今度は……自分の身体より大きなハンマーを持ったモグラだった。
「『アンチアタック』!!」
「『ウインドサークル』」
動きはまあ普通で、耐久はウインドサークルでも1発で行ける程度。
でも攻撃力だけは高くて、空振りした攻撃が地面に叩きつけられると地震状態になってたって居られなくなった。
怖くて念の為にアンチアタックを撃ったけれど…
初動だけ怖いが周囲を一度一掃すればかなり安定して狩ることが出来る。
範囲外から撃ち放題なので楽かもしれない。
サイズも大きくて的としてもでかいしね。
エリア21
モンスターレベル140
そこは一見何もいなかった。
「敵がいない?」
「動かないでシャードさん」
何も見えなくても……感知性能のせいか敵反応をひしひしと感じる。
「ウインドサークルをお願いします」
「『ウインドサークル』」
シャードさんが前方にウインドサークルを撃つと…床に目が現れて、こちらを睨んで死んで行った。
「擬態か?」
「というか…動けないみたいですね。敵がいる感覚はあるけど動いてる感覚はないので」
「また面倒な……でも耐久性は無いみたいだね」
「踏んだら何が起こるのかわからなすぎて怖いですけどね」
「試す気にもならないよね、レベル140の動けない、柔らかな敵の攻撃とか。火力超特化の予感しかしないよ」
「ですよねー」
「ちょっとこっちに来て。そろそろ怖いから、念の為にくっついてて」
「はい」
エリア21
モンスターレベル142
そこはこの世の地獄だった。
「ぎゃあああああ!『ダブルショット』『トリプルショット』『アンチアタック』『ぱわーしょっとおおおおおおお』」
「落ち着いて、落ち着いて!」
「ヤダヤダ気持ち悪い気持ち悪い!」
「大丈夫、こいつらはただの経験値だよ」
パニックを起こしてスキルを乱打して、シャードさんに捕獲されて思いっきり抱きつく。
台所で黒光りするあいつの、白光り版。
攻撃力はなくスピード系でずっとカサカサ言っているけれど、数がとにかく多くて気持ち悪い気持ち悪い。
「次行くから大丈夫だよ、ほら行くよ」
「気持ち悪い気持ち悪い」
エリア21は…もう一生行かない。
エリア22
モンスターレベル144
敵は大きな白い狼で
スピードも早く攻撃力もあるが
「『トリプルショット』うんうん、こういうのなら何体でもいいよ」
「…数も少ないから無理はしなくていいけどね」
21に比べるとあれで、むしろ普通であることを安心して倒せた。
ウインドサークルでは無理そうだけど、ウインドスピアで倒せる当たり順当な敵である。
なんというか…良くも悪くも普通。
ただ索敵範囲が広いが……何故か1度に一体しか襲ってこない紳士のような敵だった。
狩り効率が悪いので多分もう来なさそうだけど、まあ……普通だ。




