4『合同挑戦みたいな形で行かせて欲しい』
「いすずは博識だよな………あー…なあ、いすず…問題がないから教えてくれ。魂の試練って場所はどうなんだ、きついのか?」
「きついですよ?敵が強いと言うか、本当に精神面でぐっと来ますね。具体的に言うとダンジョンにこもって一切出ないのが効率がいいので外界を全て遮断する系の地獄です」
「……指輪掘りで何日も籠ってるやつの、別版みたいなやつか……」
「ですです」
そういいながら女将さんの新作のりんごジャムクッキーを食べる。
うん、女将さんのクッキーは本当に美味しくっていつも癒される。
「……あんたから見て俺はどうだ。行けると思うか」
「効率が悪くても良いならいつでも外に出れるし平気ですよ」
大丈夫と言うとヤシロさんは露骨にほっとした顔をした。
行きたいと言う覚悟を持った時点で合格なのだ。マイペースで、無理をせずにやったらいい。
人生は基本的に1度きりなのだから。
それからさらに数日後、ルルティアさんとルイスさんが選択採掘のレベルがMAXになるともう今後のお手伝いは不要!とキッパリ断られた。
「正直ありがたすぎるが、お前らにメリットなんかないしな。今後は俺とルルティアの選択採掘を主として行く。まあ半年もすれば護衛付きでなら子供たちも採掘できそうだし問題ないだろ。大丈夫、俺らはかわい子ちゃんよりも強くなるから」
そういうなら……そうなのだろう。
ここまでキッパリ言われたら私としても納得せざる得ない。
「だが……別件で2人には頼みたいことがある」
「何さ。僕、これと一緒に狩りしたいんだけど」
「もう引き離さねーよ。つーかお前は俺が言っても断るだろ、別行動は愛するいすずちゃんの頼みしかきかねーくせに」
「それの何が問題なのさ」
堂々というのはいいけど頬を染めて言ったら台無しだ。かわいいなあもうと思いつつも、何も邪魔はしない。
「はいはい。で、頼みっていうのだけどな……『魂の試練』に行く時に……俺のPTと、ヤシロとルルティアたちのPTも一緒に行かせて欲しい。PT単位での合同挑戦みたいな形で行かせて欲しいんだ」
ああ、なるほど。
魅力的な話だけど情報源が私だから…警戒してるのかな?それはまあもっともな話だ。
「ルイスが4人でヤシロたちが5人。で、僕らを足して11人。11人がかれるスペースはありそう?」
11人かあ…ダンジョンの構造をぐっと思い出す。
敵の沸き数はフィールド以上だったはずだ。溢れかえっている方ではなく、ゲーム版での数。
3人が採取で魂の欠片をかったとしても…ちょっと狭い。
「全員が同じフロアなら、ちょっと狭いかもしれません。でも調査とか休憩とか、無理せず進むにはちょうどいいと思いますよ……私の感覚で暇ができるなあ、なので休憩がいい感じに取れると思います」
「…まあしょうがないね」
「お前らはもうちょい休め?だがまあ、わかった。出発は明日の朝でいいか?」
「構わないよ」
「そうと決まれば女将さんにいっぱいお菓子貰わないと!」
「僕の分も買っといて。僕は飲み物とかポーションを買い集めて来るよ。あと装備の耐久も回復しときなよ」
「はーい」




