5『私は採掘風景見てるわー』
「あ!おい!さっきの音はなんだ!」
「あー!ごめんさいね、うちのPTにガンナーが居たのよ…」
「……あれは銃声だったのか…」
「迷惑かけてすまん」
これで5人目。
さっきの爆音はなんなのかと頻繁に人が来て…全然作業にならない。
「でも珍しいな、ガンナーなんて」
「ロマンが好きな子でね。でも残念だけど今回は雑用担当だ」
しょんぼりしながら焚き火を弄っていると……見知らぬ冒険者は残念だったな、元気出せよと言って去っていった……
(行ったか?)
(行ったわね)
((ほれほれほれほれ))
冒険者が立ち去った瞬間、バッと身体を起こして地面にトリプルショットとダブルショットを撃ちまくる。
もちろん消音の魔道具を使っているので音は一切響いてない。
ポン
ぷしゅ
ポン
ぷしゅ
ぷしゅ
ポン
ポン
ポン
-鉄鉱石
-銀鉱石
-銀鉱石
-石
-石
((うっはうっは))
全力で掘って次々に出てくる鉱石のかずかずに小声で盛り上がりながら2人の目は完全にハートになっていた。
「…君たち、ちょっと怖いんだけど」
奇遇だねシャードさん。優しいお兄さん、綺麗なお姉さんだった2人が真横でしゃがみこんで(うっはうっは)呟いている様は私も怖いよ。
「まあ、僕もこの光景は見てて胸がときめくね」
そういうシャードさんも鍛冶師なので…このポンポン鉄鉱石や銀鉱石、ほかにもたまにレア鉱石が出てくるのを見るのは楽しいようだ。
鉱山採掘。ここでは100%の確率で鉱石が出る。
けれどフィールドとは少し違って……まずお宝の気配は効果がない。スキルを使っても、上下左右全体からお宝を感じてこれといった場所がないのだ。
そして…基本フィールドより地面が硬い。それこそ感知でいえば150相当の私でやっとほれるくらいだ。久しぶりに聞く失敗音は悔しいが…それでもちゃんと掘れてるしレア素材も出てる。多少は仕方がないのだろう。
ちなみに戦闘時は狭い空間で誤射を防ぐために炸裂弾は禁止されていたが地面に向けて撃つ分には炸裂弾の許可が降りている。
(リリ殿、銀鉱石があんなにあるでござるよ)
(ドーンちゃま…私うっとりしちゃうわ)
とはいえいつもより掘れなくてもそれは私の体感で。
戦闘で狩る数十倍の採掘スピードを出している。
「出たよ、ほら戻って来て」
ほぼ狩り切られているここは常にモンスターの数が最低数で
湧くスピードも5分に一体程度だ。狩り効率が悪いのは仕方がない。
力あるPTは2体湧く狩場を陣取り
力ないPTは1体湧く狩場を陣取っている。
そしてここは1体しかわかない代わりに…その先が行き止まりになっている。
つまり湧き場狩りをしていればその先に人が来ないので安心して採掘することができるのだ。
「『瞬歩』『シールドバッシュ』」
「『ライト』『ライトアロー』」
「『ウインドスピア』」
その狩もシャードさんだけでも安全なのに、頼もしい2人がいる。
私は安心して採掘をしていた。
「…ふう、鉄と銀ちょうだい。待ち時間暇なんだよね」
「はい」
「あ、俺も作ろう」
「私は採掘風景見てるわー」
ここで掘り出して、邪魔もちょこちょこ入って30分ほど。
-鉄鉱石x15
-銀鉱石x21
-銅鉱石x5
-砂鉄x15
-石x20
-フローライトx11
-紫水晶x13
こんな感じだ。
基本的には銅鉱山では銅が中心
炎鉱山では鉄が中心的に
ここでは銀が中心になって採れる。と言っても確率は落ちるがここで銅と鉄が採れるように銅や銀は他の場所でも採れるので……レベルが低い鉱山も大人気なのだ。
ただ、フローライトと紫水晶はここでしか取れない。
……実はこの二つは150レベルの魔力と筋力のエンチャントアイテム。
まだ3人には言ってないが……言ったら発狂すると思う。主にドーンさんとリリさんが。いや既にちょっとしてるか。




