↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王国を読む者たち 0 - 選ぶ先の道 -  作者: なみみか


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/13

[主要キャラクター紹介] 第0部段階

主要キャラクターの紹介になります。

エリアス・フェルマー、14歳/地域学院生


河港の商業町で育った商家の一人息子。黒髪に眼鏡をかけた、穏やかで目立たない少年。幼い頃から父の店を手伝い、商品の数量や価格、帳簿、荷の出入り、簡単な契約書を身近に見て育った。そのため、教本の知識よりも「実際にはどう動いているのか」を確かめたがる。成績は良好だが、教えられた答えを覚えるより、数字や事実を比較して規則性を見つけることを好む。魔法は低出力ながら、細かな制御と長時間維持を得意とする。ただし本人は、それを特別な才能とは考えていない。人の感情や言外の意味を読むことは不得手で、正しいと思ったことをそのまま口にしてしまうことも多い。ヒルデガルドとの出会いによって、自分とは異なる「人を見る」という視点に触れていく。



ヒルデガルド・ヴァン・アルトハウゼン、14歳/地域学院生


不正摘発に携わる官僚を父に持つ、アルトハウゼン家の令嬢。銀髪の整った容貌と落ち着いた物腰から、実年齢より大人びて見える。貴族家で礼儀作法や社交を学んでいるが、身分を振りかざすことはなく、むしろ相手の肩書より、その人間が何を考えているかをよく見る。言葉だけでなく、表情、視線、沈黙、言わなかったことまで拾う観察力があり、「表向きの説明と実際の事情は一致しないことがある」とすでに理解している。制度や数字から物事を見るエリアスとは対照的で、当初は彼の対人感覚の鈍さに呆れることも多い。しかし、自分が人を見ている間に、彼が誰も気に留めなかった数字や仕組みの不自然さを見つけることに気づき、次第に互いの違いを認めていく。


【挿絵 14才のエリアスとヒルデガルド】

挿絵(By みてみん)



オスカー・ヴェルナー、地域学院教員/エリアスの担任


エリアスの所属する地域学院の担任教師。四十代半ば。派手な教育論を語る人物ではなく、生徒の答案、授業中の質問、日頃の行動を長く見ながら適性を判断する実務的な教育者。エリアスについても、単なる「成績の良い生徒」とは早くから見ていない。正答へたどり着く能力以上に、問題文そのものの前提を疑い、複数の資料を比較し、教師が想定していなかったところへ疑問を持つ思考の癖に注目している。一方、それが集団の中では扱いにくさにもなることを理解しており、必要な時には遠慮なく注意する。地方の学院だけでエリアスの将来を決めるべきではないと考え、王立統学院という選択肢を本人と家族に示す。エリアスより先に、彼の能力が「考えることを仕事にする場所」で生きる可能性を見抜いた人物。



アルノルト・フェルマー、エリアスの父/商人


河港の商業町で商いを営むエリアスの父。四十代前半。商品の仕入れ、保管、輸送、販売から代金回収まで、自分で店の実務を見る堅実な商人である。息子にも幼い頃から店を手伝わせ、帳簿を見せ、荷を数えさせ、時には簡単な契約書にも触れさせてきた。本人に英才教育をしている意識はなく、「商家の子なら知っておくべきこと」を教えているだけだと思っている。その経験が、エリアスに数字を抽象的な記号ではなく、物、人、金の動きとして見る習慣を与えた。息子ほど理屈を突き詰める性格ではなく、商売では不完全な情報のまま決断しなければならないことも教える。できれば店を継いでほしい気持ちはあるが、息子が自分とは違う場所へ進む可能性も次第に認め始めている。



リディア・フェルマー、エリアスの母


フェルマー家の家計と生活を切り盛りしながら、夫の商売も必要に応じて手伝う母。三十代後半。エリアスが幼い頃から、一度疑問を持つと納得するまで考え続けること、何かに集中すると周囲が見えなくなること、そして悪意なく相手を困らせる質問をすることを誰よりよく知っている。息子の変わったところを面白がりはするが、特別な子として持ち上げることはない。考え込んで食事を忘れれば食卓へ呼び、理屈ばかり話して相手を困らせれば「正しいかどうかと、今それを言うべきかは別でしょう」と釘を刺す。父がエリアスに商売を通じて物と数字を見る目を与えたのに対し、母は人と暮らすための日常感覚を教える存在。エリアスが安心して帰ることのできる家庭そのものを支えている。


【挿絵 エリアスの父、母、担任】

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。