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目つきの鋭い子爵令嬢~生まれ変わった人生も鋭く生きていきます!!悪意のある人には威圧するけど…仲間は守ります!  作者: 社畜チョコ


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32話 帝国との最終決戦

投稿します。よろしくです。

次回最終話です。

これまで読んで頂きありがとうございました。

目を開けると、王国第一騎士団が王都を出発して、半日が過ぎた頃に移動できた。疲れはそれほどないので、そのまますぐに冒険者ギルドに行き馬を借りた。今から追いかければ十分に間に合うだろう。今までと異なる点は、時の腕輪が目の前で砕け散ったことだ。もう過去には戻る事は出来ない。もしかしたらもう必要ないという事かな?あるいは単純に腕輪の限界がきただけかもしれない。


いずれにせよ馬に乗り十分な食料を確保してから王都を出発した。目指すは激戦地のウェイン公国の首都である。途中通過する集落や村、町の様子を確認したが、特に問題はなさそうだった。本当に戦争しているの?という静けさを感じた。この静けさが嵐の前の静けさでなければいいが…。馬をひたすら走らせ、アトラス軍が待機している姿を確認したところで馬を止めた。ここからは徒歩で移動するつもりだ。


どうやらアトラス軍はすぐには攻め込まないようだ。ゆっくりと近付いて冒険者や傭兵と思われる集団に近づいた。ベテランの冒険者が、私の顔を見て話しかけて来ないがとても驚いていた。私が誰だかわかったようだ。こいつの様に新顔だったりすると、私の事を知らないので舐めた態度をとったりする。


「何で眼鏡なんてした女が戦場にいるんだよ〜。白髪だから婆さんか?はっはっは。」


「…」


「何とか言ったらどうなんだ!あぁ?」


「黙れ。三下が!」


目の前で威圧したら、その冒険者は泡を吹いて倒れてしまい、その周りにいた連中も同じく倒れてしまった。「やり過ぎたかな。仮にも仲間に対してよくなかった。」と思ったが、まだ戦闘前でよかった。ベテランの冒険者が間に入り何とかしてくれて助かった。「サラ様のお役に立てて光栄です。」と言っていた。私の隠れファンか?


しばらくすると王国騎士団団長メリッサの声が聞こえて進軍を開始した。何を言っているかよくわからなかったが…。「うぉー!」と他の兵士に合わせて声をあげておいた。そういえば以前、牢に囚われていた時に1日目でなく、2日目か3日目にメリッサが勇者率いる軍とぶつかり死んだと聞いた。


1日で目の前の敵5万を倒せれば、後から来る勇者達の軍に籠城戦で挑むことが出来る。何とか出来ないだろうか?進軍しながら、なるべく前に前に移動して、王国第一騎士団に近付いた。城壁を取り囲む帝国兵に近づいたところで、「撃て!」と声が聞こえた。魔法攻撃、弓による攻撃が開始され、私もスラッシュを放った。


しばらくすると、明らかに私の放つスラッシュの威力が強く敵兵が嫌がり、味方からは頼もしく思われ、後で王国第一騎士団に呼ばれる事になった。夜、軍が高台に移動したところで、私の所に迎えにきた兵士に連れられて、王国第一騎士団4席を紹介された。4席は、私の顔を見るなり膝をついて、「王女直属騎士団団長サラ様、すぐにメリッサ団長の所へご案内します。」と言われた。


案内されたテントには、メリッサと王国第一騎士団副団長がおり明日の作戦会議をしていた。メリッサが私の顔を見るなり、目を丸くして立ち上がり近づいてきた。


「久しぶりだ。サラ、見ないうちに随分と強くなったな。一人か?僕に協力出来るのか?」


話に加わり、明日以降の流れも聞いている。目の前にいる3万強の敵を殲滅するつもりだが、背後からの奇襲を警戒しており、今の内に兵を分けようと考えていたようだ。誰をどこに配置するか悩んでいるらしい。


「明日か、明後日に帝国の切り札である勇者が大軍を率いて来るかもしれないな。誰が対応する?」


「…ならばその時は僕がやろう。副団長は引き続き城側の帝国兵の殲滅、サラはどうする?」


「私もメリッサについて行こう。副団長、兵は半分で足りるな。帝国兵を殲滅して、籠城戦に持ち込めばひっくり返す事が出来る。任せたぞ。」


翌日、メリッサと共に準備をしていると、「敵襲!」という大きな声が聞こえた。どうやら朝一を狙ってきたようだ。城壁側の帝国兵がこちらに向かって攻めてきているようだ。基本的には昨日と同様だが、背後からの軍に備えている点だけ違う。昼過ぎに味方からの悪い報告が届いた。


「勇者率いる軍勢約3万が進軍中。明日にはこちらに到着するとのこと。」


「わかった。とにかく今は目の前の敵を倒せ!」


起きてほしくないことは、だいたい起こる。予想はしていたので、焦りはない。2日目も激しい抵抗にあい、敵を殲滅できず約2万を残した。特に勇者率いる援軍の情報を敵方が知ってからの抵抗は激しかった。明らかな時間稼ぎで防御に徹していた。翌日は作戦通り兵を分けて進軍する事になった。


メリッサ率いる軍勢は1万強であり、どう見ても苦しい戦いになりそうだ。相手側は3倍近くいるので、敵将の首でもとれればいいが…。捨て駒はこちらであり、王国第一騎士団副団長が早く城側の敵を倒してくれないと総崩れの可能性もある。こちらはとにかく時間を稼ぐ事になりそうだ。


日の出とともに半日も進めば、勇者率いる軍勢が見えてきた。まともにやりあえば負けるので、戦術に高い知能が求められる。王国第一騎士団の精鋭が3千人いるので、簡単には負けない。とにかく時間をかせいで、後方からの援軍あるいは城に移り籠城戦が考えられる。互いににらみ合いを続けていたが、帝国側が仕掛けてきた。


派手な赤い鎧を身に付けている男が一人代表して、我々の軍に話しかけてきた。おそらく勇者と呼ばれている男だろう。


「アトラス王国の兵よ。そして、神に見放されたもの達よ。アスラーン帝国に今すぐに降伏しなさい。そして我々の手をとり、同じ帝国市民として仲間になろうではないか。」


「断る。今すぐに尻尾を巻いて逃げたらどうだ!」


「笑わせるな!それならかまわない。目の前の敵を殲滅せよ!挨拶代わりだ。くらいやがれ、極一閃!」


鋭い広範囲の斬撃がアトラス軍に襲いかかる。何もしなければ大打撃だろう。メリッサの代わりに私が前に出た。あの赤い鎧の男が放つ技は私でも防げるだろう。


「身体強化発動、時空斬り!」


私のクレイモアから放たれた斬擊と勇者の放った極一閃がぶつかり、互いに打ち消しあった。いや、私の方が威力は上で敵軍および勇者に多少のダメージを与えたようだ。この攻撃が合図となり、お互いの軍が動き出した。メリッサが勇者を逃すまいと敵軍に向かって走り出した。帝国側は、勇者をやらせまいと必死である。私も後から続いた。


初日は暗くなった段階で、敵を後退させる事に成功した。私とメリッサは、敵軍の中で暴れまわり数千の兵士を倒した。しかし、肝心の勇者には逃げられたようだ。こちらの被害は3千であったが、敵軍は1万から倒す事が出来た。このままやれば、お互いの軍が全滅すると思われる。敵が退けばいいが、どうなるか。


翌日、日が出た後も帝国兵2万が攻めてくる気配を見せなかった。こちらの兵がいくら精鋭とはいえ8千を下回っているのだから攻めてきてもいいと思うし、時間が経てば不利になるのはむこうだ。何かあるのか?


「サラ、どう思う?こちらから攻めるか?あるいは様子を見るか。相手は何を考えているのだ?」


以前の話では、召喚士アンが魔物を召喚して軍に壊滅的なダメージを与えたと聞いた。現在は、過去が変わっており、召喚士アンはいないので、それ以外で考えると最新の兵器とかかな?勇者はいるので、関係ないよね。


「何らかの新兵器が来るのを待っているとか?あるいは援軍の可能性もありますね。その前に敵軍をたたく方がいいかもしれない。あるいは軍を退いて一旦合流するという手もありですが…。それを許す…あれは何だろうか?」


遠くからこちらにゆっくりと近付いてくる飛行物体がある。空に浮かぶ飛ぶ船が近づいてくる。どういう理屈で飛んでいるのか不明だが、軍事利用された移動手段か?こちらに船の砲台が向いており、眩しい光とともに何かが放たれた。


「全軍、盾を構え!!」


大爆発が起こり、メリッサと共に地面にふせて落ち着くのを待っている。立ち上がり確認するとたったの一撃でこちらの兵士が1千やられてしまった。敵軍の上空を通り過ぎ、こちら側に向かっている。先ほどの攻撃準備を再度行っているように見えるが連発は出来ないようだ。次の砲撃までインターバルがあるが、非常に状況が悪い。メリッサを確認すると、覚悟を決めたようだ。


「サラ、あの宙に浮いている船を何とか出来ないか?あれを後ろにやるわけにはいかない。死守すべきだ。僕が目の前の敵をやるので、頼まれてくれ。」


「わかった。何とか考えよう。」


メリッサ達が全軍7千を率いて、敵軍に突撃した。私は先ほど返事はしたが、どうすべきか困っている。高さがあり、スラッシュが届かなかった。あの船に攻撃するのは距離的に厳しい。船が速度をあげて我々の上空を通り越して、追いかける形になった。方向から船はウェイン公国の首都に向かっている。


こんな物に攻撃されたらひとたまりもない。船はゆっくりと進んでいるが、私は全力に近い速度で走っている。途中から船を追い抜いて、高台に上り通りすぎるのを待つことにした。私の目の前にきた時に飛び移るつもりだ。船が真下を通過した際に飛び移った。


甲板に飛び下り着地後、足の痛みを我慢して周りを見渡せば、少なくない数の帝国兵がおり、私を見て剣を抜いた。


「貴様、何者だ~?どこから来た~死ね!」


飛びかかってきた兵士の剣をよけて蹴り飛ばせば船から落ちて死亡した。私を捕まえようと襲いかかる複数の兵士に対して、全力の威圧を放った。バタバタと泡吹いて帝国兵が倒れた。船がよろめき始めたので、墜落するかな。下を見たがこの高さは私でも死ぬと思うくらい高い。


船の上を歩いて見てまわれば、帝国兵が私に襲いかかり、クレイモアで斬り殺した。すべては戦争が悪い。恨むなら帝国の軍部を恨むべきだ。奥に歩いて進めば、船の操作をしている兵士を見つける事が出来た。


「ここで死ぬか。それとも帝国方面に方向転換するか?さっさと選べ。」


「えぇーい、黙れ!帝国をなめるな。」


「なら、死ね。」


クレイモアで突き刺して、舵を私がきることにした。このままではウェイン公国の城壁に激突してしまう。ハンドルを回転させるとゆっくりと方向転換して先程の所へ戻り始めた。しかし、高度が徐々に下がってきている。このままでは下に落ちるな。ゆっくりと落ちれば私は助かるかな?


先程の場所に戻れば、味方の王国騎士団と帝国兵が下で入り乱れて戦闘を続けていた。この上に落ちると敵も味方もない。仕方ないので、この先に何とか胴体着陸できないだろうか。高度が30メートルをきり、いよいよ落ちそうだ。何とかハンドルを握って衝撃に耐えたい。


「ドン、ドドーン、ガー」


大きな音を立てて地面に落下したが、船底が折れた音がしてそのまま大きく揺れながら傾いてきた。


「まずい、どうする?」


地面をえぐりながら徐々にスピードが落ちて何とかハンドルにぶらざかり助かった。多くの兵が振り落とされて死んだと思われる。すべては戦争が悪いのであり、私が悪いわけではない。ゆっくりと飛び降りて、帝国兵側の背後にまわる事になった。敵の勇者はどうなったのか?数で不利なので、乱戦に参加することにした。


背後から全力の威圧をとばして、スラッシュを放った。明らかに敵兵とわかる時だけ攻撃している。大技だと味方も倒しかねない。ひたすらスラッシュを放って敵を倒していると大物がつれた。負傷した赤い鎧を身につけた帝国の勇者である。部下に支えられながら何とか歩いている様子だ。メリッサが仕留め損なったか。


「どうやら命運がつきたようだな。帝国の勇者。ここで終わりだ。スラッシュ。」


とどめをさすつもりで放った斬撃を別の帝国兵が身代わりになり受けて死んでいた。必死で勇者を殺らせまいと守っている。仕掛けても次から次へ盾で守りを固めている。


「撤退!守れ。勇者を守れ!」


帝国兵がゆっくりと撤退を始めた。私は王国騎士団の生き残りと合流して追撃しているが殿の激しい命がけの抵抗にあい、逃げられてしまった。


「そこまでだ!深追いはやめろ!」


怪我をしたメリッサからの命令が下されて、ウェイン公国の首都に戻る事になった。首都側の帝国兵は殲滅完了しており、王国第一騎士団副団長の軍と合流後に城内に移動した。見張りからの連絡があり、勇者を含む帝国兵は完全に帝国へ帰還した報告が入り戦争は終結したと思われる。

クレーンゲームでお菓子がとれた!

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