31話 白髪のサラ VS 紅のロー
投稿します。よろしくです。
遅く起きて、野球みて昼寝してたし。
いい日だ。
時の腕輪を使って戻ってきたのは、王女直属騎士団が王都を出たすぐ後である。先程の戦闘で疲れており、ひとまず宿に行き休むことにした。思っていたより北の蛮族との戦闘で肉体的にも精神的にも疲弊していたようだ。この後は、王女を人質にしていた糸目の男を倒すつもりだ。我が主に剣を向けたあいつは絶対に許さん。休んだら王城に向かう予定だ。
ルビやバーバラが護衛についていたので、おそらくあいつにやられた可能性が高い。王国第一騎士団団長メリッサと同格の強さと見ていいだろう。怒りがつのるが、今の私で勝てるだろうか?ポーションを飲んでから一晩休んだ。体の調子は、以前囚われた直前くらいに戻ってきた。
翌日、宿の外が騒がしかったので目が覚めた。冒険者の格好に着替えてから王城に向かって歩いているが、人が多くて歩きづらい。近くの人に何があったのか聞いてみた。
「すみません、何かあったのですか?」
「どうやら教会騎士団がクーデターを起こしたようですよ。詳しいことはわかりませんが…。」
「…そうですか。教えてくれてありがとう。」
遠くから見えたが、王城の門を教会騎士団の兵士が取り囲み攻撃している所である。正規のルートで中に入るのは厳しいようだ。騎士団団長、一部の大貴族のみ知る隠しルートに向かう事にした。私は使った事はないが、確か商業区にある一軒家に通じているはずだ。こちらも混んではいたが、はずれの方に行くにつれて人が少なくなり、何の変哲もない家にたどり着いた。
しかし、そこにもどうやら先客がいたようで、教会騎士団の兵士が家を取り囲んでいた。10数名いる兵士の様子を見ていると、建物の中から教会騎士団団長が出てきて、国王陛下及び宰相を拘束していた。おそらく隠し通路から逃げてきた所を捕まえたようだ。行くしかないな。
「お前達、こちらの2人をバストラ監獄へ連れて行きなさい。」
「待て!監獄に入るのは貴様ではないのか?」
顔をあげた教会騎士団団長が私を見て驚いている。どうやら気づいたようだ。国王や宰相もこちらを見て、驚いた顔をしている。なぜなら自分達が命令して北の蛮族の討伐に向かわせたからだ。
「なっ、なぜ貴様がここにいる?お前らこいつを捕まえろ!いいから早く殺せ!」
「し、しかし。」
「ええい、早くしろ!俺に殺されたいのか!」
脅された兵士がこちらに数名近付いてくる。私を殺すという覇気がまったく感じられない。命令に仕方なく従っている。威圧スキルを全力で放った。教会騎士団の兵士達が泡を吹いて倒れた。団長と国王、宰相は耐えたようだ。武闘派でなくても、精神力は強いらしい。
「この化け者が~!」
団長が剣を抜いて、私に斬りかかってきた。遅すぎる。これで団長とは悲しいな。まったく訓練をしていないのだろう。こいつは、国王に剣を向けた大罪人だから死んでもらおう。
「王国流剣術 五月雨斬り!」
鎧ごと切り裂き、血を吹き出して団長が倒れた。
「待ってくれ…、た、助けてくれ。紅のローに脅されていたんだ。公爵家ザイールの護衛だ。頼むから早くしてくれ。」
「そうか、早く楽にしてやる。」
スラッシュを放ち首を切り落とした。周りを見回して、私の威圧に耐えた教会騎士団の兵士に命令した。
「団長は死んだ。お前達は、国王陛下と宰相殿を安全な所に案内しなさい。早くしろ!私は今から王城に向かう。」
「王女直属騎士団団長サラ殿、承知しました。」
教会騎士団団長の死体をアイテムボックスにしまい、国王と宰相に礼をしてから建物に入り、中央の階段から下に降りた。地下道は明かりがあり、視界は良好だ。ここは王城の中に直に向かう唯一の通路であり、物音など基本はしないはずだ。しかし、金属のぶつかり合う音がするので、身体強化を使い先を急いだ。
「私も本気を見せます。…」
何か声が聞こえて、私の目の前に4人の姿が見えた。一人は、後ろ姿だが敵だろう。このままでは間に合わないな。ルビとバーバラがかなりおされている様に見える。王女が後ろに少し下がって待機している。そして、一人の兵士が倒れていた。スキル神速を使いルビとバーバラの間に入って、一刀両断を放った。
目の前の糸目の男が一瞬驚いた顔をしたが、すぐに頭を切り替えたようだ。敵のダークブレイクと私の一刀両断がぶつかりあった。しかし、私の方がやや分が悪くダメージを受けた。互いに間合いをとり、相手の様子を伺っている。
「なぜ、…あなたがここにいるのです?確かに北に向けて出たはずだ。私の計画は完璧だった。」
「…ルビ、バーバラ、システィア様を連れて先に行きなさい!こいつは私がやる。」
「しかし、…わかったわ。王女様、先を急ぎましょう。」
「サラ、必ず戻るのですよ。」
「させると思うのですか?帝国流剣術 紅の型 九斬!」
九つの赤い刃が私たちに襲いかかる。スラッシュで打ち消しているが、厳しくなってきたので、五月雨斬りで受けにまわった。
「早く行け!」
3人が先に行った事を確認して、目の前の敵に集中する。王国第一騎士団団長メリッサと同格の強さは間違いない。こんな奴が暗躍しているとは。何としてもここで倒さないと。今のところ勝ち筋がまったく見えないが…どうする?剣を交えればわかるが、今の私より強い。すべての剣技でおされている。そして先程から何だか視界も悪い気がする。敵の攻撃を受けた時に何らかの状態異常を受けたのだろうか。
「私は初対面のはずだが、…王女に剣を向けた罪を償ってもらうぞ。」
「あなたは有名ですからね。一人でノコノコと死ににきて助かりました。紅のメンバーを殺したお礼をしないと。」
「帝国流剣術最終奥義 紅竜」
「王国流剣術最終奥義 流星群」
2人の無数の斬撃がぶつかり合い、互角に思えたがわずかに紅のローが上回ってサラは壁に叩きつけられた。頭を強く打ち、うまく体が動かない。かっこよく登場したつもりが、かなりダサいな。何とか立ち上がったが、すでに満身創痍である。
「貴様に敬意を表して、最高の技で葬ってやる。いくぞ!」
敵が何か技を準備している。時間が遅く感じる。私はもうダメなのか?過去は変えられたのか?今、何か出来ることはないか?このまま私は諦めるのか?出来ることを考えろ、動け、この状況を何とかしろ。覚醒しろ!すると、突然体が光につつまれた。死の淵まで追い込まれて、限界を超えて覚醒したらしい。まさに奇跡だ。
<ステータス>
名前 白髪のサラ
年齢 15歳
立場 子爵家令嬢 友達5人 B級冒険者
強さ 剣神 レベル65(LvMax)
HP 9999
MP 9999
武器 クレイモア 防具 みかわしの服
スキル 鑑定(500)、威圧(1500)、無属性(3000)
※無属性魔法の身体強化、アイテムボックス、スラッシュ、ダブルスラッシュ、神速、カウンター、一刀両断、五月雨斬り、流星群、気配遮断、状態異常無効、時空斬り、気配察知
体力が完全な状態に元に戻り、状態異常も治った。時間の流れが元に戻ってきた。敵がダークマターを使い、私の体を引き寄せた。流れにまかせて再度、身体強化を発動した。とても体が軽い気がする。
「とどめだ。死ね。ダークブレイク!」
「死ぬのはお前だ。時空斬り!」
2つの剣がぶつかり合い、すぐに均衡がくずれて、魔剣ごと敵の体を切り裂いた。そのまま斬撃が通路の壁を壊して、崩れて外に出ることが出来なくなった。アイテムボックスを使えば片付けられるかな。一応、そのまま埋めておこう。先を急ぎ通路から出て、王城に着くと教会騎士団と王国第四騎士団が戦っており苦戦していた。
「教会騎士団、降伏しろ。団長は既に死んだ。国王も宰相も別のところで保護されている。今、降伏すれば罪はかるくすむぞ。」
元々おかしいと感じていた兵士は素直に降伏したが、納得していないでこちらに向かってきた兵士にはスラッシュであの世に行ってもらった。私と王国第四騎士団、降伏した兵士によりクーデターは何とか鎮圧された。私は王城を出てから、時の腕輪を使い最終決戦に臨む事にした。
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