第131話 『 揺れて彷徨う海月のように 』
皆様! 一日空けて天メソ劇場開幕でございます! 第3部【群青の軌跡編】の始まりはプロローグ! その主軸になるのは第3部のメインヒロインとなる‶朋絵〟でござまいます! 朋絵ファンの皆様お待たせしました! ついに朋絵にスポットが当たります! ではでは、これより天メソ劇場の開幕でございます――
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――プロローグ
――私は、何なのだろうか。
ゆらり、意識のない世界で、少女はそう己に問いかけた。
自分に何か特別な才能がない、という事は、ずっと昔から気が付いていた。自分は、どう足掻いたって〝普通〟の女の子だと。
それは諦観であり、安堵でもあった。
特別を持つ、ということは、つまりのそれに似合う努力と責務を果たさなければならないのだ。与えられた使命を背負い切れるほど、少女は強くもなければ、逞しくもなかった。ただ、普通に生きている自分には、それは荷が重すぎる。
自分には到底、それを全うできるほどの力はない。だから少女はいつも世界の端で、ほどほどに、平々凡々と生きていた。
でも、いつからか、そんな自分が嫌になった。
普通な自分を変えたい。そう、強く願うようになった。
普通から脱却できれば、いつか彼が振り向いてくれる気がしたから。それは淡い期待でしかなかったが、それでも一時の夢に溺れた。
溺れて、彷徨って、少女は――でも結局、手に入れることはできなかった。
結局自分は、あの海でキラキラと輝くクリオネにはなれなかったのだ。天使には、なれない。自分は、どの海にもいて、何万体ものいるうちの――ふわふわと目的もなく彷徨う海月だ。
そんな私は、どこまで彷徨えばいいのだろうか。
行く宛てもなく、誰かが引き止めてくれるわけでもない。なのに、誰か私を見つけてと願ってしまう。
願う先に、誰かがいるのかは分からない。それでも、特別じゃない自分を、特別だと言って来る人がいると信じて、海月は果てのない海を彷徨い続ける。
海月は、ずっと誰かを待っている――。
―― Fin ――
あれ、数日空けるんじゃないの⁉ とびっくらこいている読者様もいるとは思われますが、案外早く書けたので更新できました! 第3部【群青の軌跡編】の開幕は、プロローグにも登場した海月のようにゆらゆらとしたスタートでしたが、ここでいきなり対比をぶっこみました。アリシアを『流氷の天使』クリオネにして、朋絵を『海を漂う海月』の対比。聖羅とアリシアの時も漆黒と白銀で対比もありましたが、いやー、この対比はもう天メソでは十八番ですね! そもそも、朋絵とアリシアは【超絶美少女と普通少女】という対比があるのですが、今回は海の生物で対比してみました。以外にもしっくり来たため、作者はプロローグとしてこの対比を採用しました。 さて、第3部ですが、改めて構成の説明をさせていただきます。第3部は以前にも話した通り、テーマは『日常』となっておりますので、第2部に比べて穏やかな展開で話が進んでいきます。しかし、まだ解決していない‶アリシアの暴走〟の件や聖羅の今後、イザベラのその後などは序盤の方で書いていきます。そこに颯太とアリシアのイチャイチャを混ぜていきながら、段々と陸人と朋絵が話の中心となっていきます。 第3部の構成はこんな感じなので、読者の皆様は更新をお楽しみにしててください。 こんな感じで始まった第3部【群青の軌跡編】! ゆるゆると! でも甘く切ない物語を皆様にお届けしてまいります! それでは次回の更新をお楽しみに!!




