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【休載中】天罰のメソッド〜処刑天使。ひきこもりの少年に恋をする〜  作者: 結乃拓也
第二部 【 紫惑の懺悔編 】
139/234

第130話・EP 『 広がる笑顔の輪 』

今話で天罰のメソッド第2部【紫惑の懺悔編】もエンディングです! 

これまでずっと応援してくれた読者様。本当に、ありがとうございました! 後書きに今後のことも書いてありますので、是非ごらんあれ! 『いいね、ブクマ、感想』などなど絶賛募集です!


エピローグ 


 ――それは、二人で描く未来の光景。


「ソウタさん! みつ姉さん! 見てください!」

「すごいわアーちゃん。対象年齢8歳くらい宝探しゲームをこんなに純粋に楽しめるなんて」

「そう言ってやるなよみつ姉。アリシアはまだまだ子どもなんだから」

「あれ⁉ なんだか酷い謂れようなんですけど⁉」


 笑顔が、満ちている。


「はいタイムアーップ。アーちゃん。終了だよー」

「えー‼ まだ私何も見つけられてないんですけど⁉」

「アーちゃん探すの下手すぎだね。というか、目瞑ってたら見つかるものも見つからないよ?」

「そういえばそうでした⁉ もう一回! トモエさん、もう一回やらせてください!」

「ちゃんと順番は守ってくださーい。ほら、後ろでやりたそうにしてる子どもたちがいるでしょ」

「「そうだそうだー!」

「うぅ~」


 ここに在るのは、未来だ。


「ほら、アリシア。まだ沢山あるから、一緒にやろうよ」

「! はいっ。よーし、今日はとことん遊び尽くしますよー!」


 少女を中心に、希望の輪が広がっていく。それはどこまでも。

 その希望に、颯太は手を差し伸べる。


「うん。今日は、アリシアをめいっぱい楽しませるから、覚悟しててね」

「はい。私を、どこまでも連れて行ってください。ソウタさん」


 その手を、少女は握る。

 キミとなら、この大空をどこまでも飛んでいける気がした。

 この大空の。その『群青』の先――そこにある未来に。


「? どうかしましたか? ソウタさん」

「……誰かに感謝された気がして」

「なんですか、それ?」

「なんだろうね。俺も良くわかんないや」


 胸に、そんな感傷を覚えていると、手を握るアリシアがくすくすと笑った。


「ふふ。可笑しな人ですね、ソウタさんは」

「言ったな。このヤロ―」

「あはは。くすぐったいですよ、ソウタさん」


 そんな感傷はすぐに忘れてしまって、颯太はアリシアを愛でる。

 その光景を、周りの人たちは呆れたように、感心したように、驚いたように見ていた。


「ソウタさん。皆が見てますから」

「別に構いはしないよ。だってアリシアは――俺の〝恋人〟なんだから!」


 ふ、と笑って。見せびらかすように、颯太はアリシアを抱きしめた。

 この先。どんな困難が自分たちに待ち受けるのかは分からない。でも今は、こんな他愛のない日常を謳歌しよう。


「もうっ。ホント、ソウタさんといると調子が狂っちゃいますよ」


 今はただ、颯太とアリシアはこの温もりを思い出の一ページとして刻むのだった――。


―― 2 ――


 ――計画は失敗に終わり、何もかも無に帰した。

 左腕に刻まれた烙印は、咎者の証だ。この世界では処刑者として与えられる烙印だが、どういう理由か、天使は処刑されなかった。


「本当に最悪。こんなじめじめした場所にいるくらいなら、いっそ死んだ方がマシだわ」


 鉄格子の中で、天使は忌々し気に呟く。


「結局アイツを消せなかったし、アイツを消そうとしたこともバレて何もかもがおじゃんになちゃった。全部あいつらのせいね」


 白銀の天使は、この先何万年も変わらず嫌いなままだろう。この天界だって、空気を吸っていると思うと嫌気がさす。

 天使はやっぱり、何もかもが嫌いだった。


「処刑もされずにこの牢屋に30万年も居ろだなんて、そんなの何してろっていうのよ」


 でも、


「約束、しちゃったしなー」


 自分が釈放された後、果たして彼はどんな大人になっているだろうか。

 天界での30万年後が、地球の何十年後なのかは、天使にも分からなかった。時の流れが違うから、もしかしたら、彼と再会することなく別れてしまうかもしれない。

 でも、次会う時は友達になろうと――そう約束してしまったから。


「ねぇ。貴方がもし死んじゃったら、その時は私が貴方の魂を導いてもいいわよね」


 そうなれば、天使はいまからしっかり自分の罪と向き合い、贖罪しなければならない。


「ま、億劫だけど、退屈がてらだからやりましょうか」


 そうと決まれば、行動あるのみだ。

 きっと彼はいまもどこかで、あの天使と笑い合っている。それは凄く腹が立つけれど、でも、彼が笑っているなら、それでもいいかと思ってしまった自分がいた。

 ふ、と天使は笑った。

 彼の言葉が胸に残っている。大切な温もりとして。だから、こんな一人ぼっりの世界でも、天使はなぜか怖くなかった。

 沢山の初めてをくれた彼との思い出が、天使に生きる勇気をくれた。


「ありがとう。ソウタくん。本当に――貴方が大好きだったわよ」


 きっと、この言葉は彼には届かない。

けれど、いつかこの想いを届けられたら。その時は――〝友達〟になろう。

イザベラは、笑った。


 そして、物語は【群青の軌跡編】へ――。

 


本当に応援ありがとうございます! これにて天罰のメソッド第2部【紫惑の懺悔編】完結でございます! 本当に長かった! 具体的に言えば作者が想像してた4倍長かった! 

しかし、こうして無事完結できると、とても感慨深い気持ちになりますね。第2部はアリシアと颯太のイチャイチャや神払聖羅の登場。さらに大どんでん返しの連続でしたねww

第2部のテーマはアリシア、颯太、それぞれのキャラクターの成長でした。特に、天使から人となったアリシアは、心の在り方や自分の生き方に戸惑っていました。そんな中で、最後は『傷つきながら生きていく』という大きな成長を見せてくれました。本当に、アリシアには大変な思いをさせてしまいました。ごめんねアーちゃん。

また、読者が作中で一番驚いたのは、転校生の聖羅に実は天使イザベラが憑依したこと、だったと思いますが、実はこれ、自分が第2部の前半らへんで「あれ、これ実はイザベラが聖羅に憑依してる方が物語が面白くなるんじゃね?」と思って組み込んだ案でした。最初は、人間のフリをしたイザベラ、という設定でしたが、ここでスパイスを効かせてみました。

第2部はイザベラの暗躍のもとに話が進んできましたが、このエピローグの最後、颯太の言葉に感化したイザベラは、自分がこれまで否定し続けたものとようやく向き合いだしましたね。

本当に語ることが多い第2部ですが、なにはともあれ、無事に完結を迎えることができました。改めて、これまで応援してくれた読者様には感謝御礼申し上げます。

そして! エピローグの終わりを見て読者は目ん玉が飛び出したことでしょう! 天罰のメソッド、第3部が始まります! タイトルは【群青の軌跡編】です!

群青の軌跡編のテーマは『日常』第2部と比べて比較的ほんわかしたテイストで話が進んでいきます。アリシアと颯太のさらにパワーアップしたイチャイチャや、イザベラに憑依された後の聖羅の今後の動き。作者としてはみつ姉と晴彦の話も書きたいなー、と思っております。そして! この群青の軌跡編で最も注目して頂きたいのは朋絵と陸人です! はい皆様お待たせしました。ついに、ついにッ、朋絵と陸人を中心のお話が書かれます。もうね、作者早く書きたくて仕方がない! 第2部で少し距離が縮まった? 朋絵と陸人。そんな二人の甘くて切ないお話をご期待あれ! ちなみに第3部は颯太とアリシアのイチャイチャが爆発します。覚悟しててください。二人の回の時はブラックコーヒー必須ですよ!

というわけで第2部無事完結! そして第3部の開幕の報告でした!

ここでもう一つご報告。第3部からは更新が毎日更新ではなくなります。(いや、書ければ毎日上げますけどね?) 理由としては色々とありますが、まぁゆっくりでよくね? と自分会議で決定しました。それもあり、第3部のスタートはしばらく間が空きます。毎日投稿を追い続けてくれた読者様には申し訳ありません。

第3部からは定期更新になると思いますが、これからも天罰のメソッドの応援のほどよろしくお願います。

長くなりましたが、これにて天罰のメソッド第2部【紫惑の懺悔編】終幕でございます! 応援、本当にありがとうござまいました!

作者 「一同! 礼!」 「「ありがとうございました――ッ!!」」

ではまた次回! 第3部でお会いしましょう!!

『いいね、ブクマ、感想』などなど絶賛募集中です!!




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― 新着の感想 ―
[一言] こんばんは!第二部完結おめでとうございます!今回も楽しかったです。久しぶりに二人が仲良くしてて…。あー幸せー!これからも楽しみにしてます!応援してますっ!
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