第122話 『 深海 』
さぁ、ここからエンディングまでノンストップ!(のつもりです)
天罰のメソッド第2部・『紫惑の懺悔編』をお楽しみあれ!!
【 sideアリシア 】
―― 35 ――
暗い、海の底。そこに、アリシアの意識があった。
もはや、天使には戻れない。
もはや、自分は人間ですらない。
そんな自分を、誰も好きにならない。
そんな醜い自分に成り果ててしまったのは、誰でもなく、自分が招いた因果だった。
――もう、何も知りたくない。
彼の気持ちを知ろうとすれば、また自分が傷つく気がした。もう、傷つくのはこりごりだった。
――もう、何も聞きたくない。
耳を傾ければ、誰かがアリシアを糾弾しているような気がした。もう、非難を受けるのは嫌だった。
――もう、何もしたくない。
頑張った分だけ傷が増えるならば、頑張らなければいい。そうすれば、痛みなど味わう必要はないから。
――誰か、助けて。
この絶望していく心を、誰か救って欲しかった。苦しくて、痛くて、泣きたい感情に、終止符を打ってほしかった。
――全部、捨てたのは私だ。
彼ならば、救ってくれた気がした。
それを否定したのは、自分ではないか。
やっぱり、自分は救われなくていい。そう思ってしまった。
このまま苦しみから目を背き続ければ、いつか楽になるんじゃないか。そう思った。この先の見えない絶望にも、慣れる時が来るんじゃないか。
アリシアにはもう、救いの手を伸ばすのすら疲れてしまった。
落ちていく。沈んでいく。暗い海の底へ。
そこには、明かりはない。独りでどんどん深く落ちていって。そして、最後は藻屑となって消えよう。
そうやって、また顔を埋めた直後だった。
「いつまで顔埋くめてるのよ、バカ天使」
乱暴に開かれた扉。そこから眩いほどの差し込まれる光と共に、汗まみれの友達が睨んできた――。
―― Fin ――
この更新から頻度がでえれぇことになりそうで作者ガクブルっす
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