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無敵だけど行動不能!?伝説装備のデメリットが重すぎる  作者: 秋月心文


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ランクアップ

案内された部屋には、おおきなひげを蓄えた偉そうな人が先に待っていた。


「ここでギルド長をしているザムだ。」

「ココロです。」

「ユーマです。」

「サクタです。」


「さっきまでの話を、もう1度、お話してもらっていいでしょうか?。」

と、受付のカレンさんから、お願いされたので、ココロは、これまでの経緯を説明していった。


・偶然、3人の遺体を見つけた

 首から下げていた冒険者認識票ギルドカードから冒険者だとわかった


・別空間に収納出来るスキルがあるので、それで遺体を運搬

 スキルについては、可能な限り、内緒にしてもらいたい。


・遺体回収直後、頭に大きな角が5本で、紫色の目が4つの獣の襲撃を受けた


・うちの盾役には、確実に敵視を稼ぐ上に、

 どんなに攻撃を受けても無傷でいられる特殊スキルがある


・盾役が特殊スキルを行使してもらっている間に火魔法と水魔法で撃退

 これらスキルについても、可能な限り、内緒にしてもらいたい。


・町に向かう途中でキラーラビットの巣に遭遇して襲われた


・盾役のスキルが、まだ効いていたので、それを行使してもらっている間に魔法で撃退


・最後に他の個体より大きく、

 頭に角が3本あり、真ん中の角だけ紫色に光ってる個体に襲われたので撃退


・これらの説明をして、遺体をお渡したら、

 受付の方から、お金と、使える装備品をお譲りすると言われたので、

 お金と、剣と、盾を頂いた


…というこれまでの経緯を説明した。若干の脚色はあるかも…だが…。


「なるほど、大したものだ。カレンが、ランクアップの申請をしてくるだけの事はある。

 ギルドの決まりで、基本はGランクからしか登録出来ないんだが、 

 お前さんたちが、撃退した魔物は、Cランクが100匹ほどに、Bランクが2匹だ。

 これでGランクというのは、ちょっと無理がありすぎる。」


「キラーラビットだけでも、100匹以上、ありやがる。

 あいつの攻撃力はハンパないんだが、よく無事でいられたな。」


「うちの盾役は優秀ですから…」

ココロは、そう言うと、俺の方をみた。

ココロに、そこまで思ってもらえるのは、うれしい。たぶん、俺、ニヤニヤしちゃってると思う。

 

「特にBランクのヤツは、

 普通はBランクやCランクで構成された複数パーティの冒険者で討伐に挑んで、

 負傷者を出しながらも、辛うじて勝てるかどうかという獣だ。殆どの場合、必ず死者が出る。

 なのに、お前さんたちは、見た感じ、それらを撃退したというのに、キズ一つ見られない。

 けれど、ここまで話を聞いている限り、嘘を言っている感じもない。

 たぶん、俺たちの知らないとんでもないスキルを持ってるんだと思う。

 ホントはBランクか、Aランクにしたいところなんだが、

 俺の権限でランクアップ出来るのは、Cランクまでだ。

 だから、Cランクに、ランクアップしたいと思う。」


「ありがとうございます。ちなみに、それより上に上がるには、何が必要になりますか?。」

と、ココロが大胆な質問をする。


「言うねぇ。そういう風に上を目指していこうってのは、嫌いじゃないぜ。

 Bランク以上になるは、どこかの組長か王家の推薦が必要になるんだ。」


「なるほど、ありがとうございます。」


「という事で、Cランクで冒険者登録の手続きをしたいんだが、構わないか。」


「ちょっと3人で話をさせてください。」

そう言うと、ココロは、俺たちに、周りから見えないように遮って欲しいと小声でささやく。

俺と、ユーマが、それに応える。

ココロは『世界の知識』で、Cランク登録時のデメリットを確認する。


Cランク登録時のデメリットは

・ギルドや有力者からの指名依頼が可能(但し拒否してもペナルティなし)


・ランクダウンした場合、記録に残り、信用情報にキズがつく


・ランクダウンになる条件は、

 Gランクの場合は、1年の間に銀貨1枚以上を納めるか、Gランク依頼2つ完遂

 Cランクの場合は、1年の間に銀貨10枚以上を納めるか、Cランク以上の依頼を10以上完遂


・「ウルク城塞」か「ウルク外町」に危険が迫った時は戦闘に参加する事

 (参加しない場合は相応の理由が必要、病気やケガで動けないなど…)


…という事らしい。

「まぁ、それならいいんじゃないか」

「あぁ、構わない」


こうして、3人の意思を確認した上で、ココロはCランク昇格を承諾した。


そして、受付のカレンさんから、Cランクになった場合のメリット、デメリットの説明を受けた。

デメリットについては、さっき『世界の知識』で知っていたので、省略するけど、

メリットをしては、以下のような感じになる。


・武器屋や防具屋など、戦闘に使うものを扱っている店で、

 Cランク以上のギルドカードを見せると半値で買える。残り半分はギルドが負担。

 まだ、ギルドカードが出来上がっていないが、それを証明する紙を渡しておくので、

 それを見せれば、割引が通用する。


・Cランクからは専任担当が付くので、並ばなくて良くなる


それで、これから皆さんの受付を担当する者を紹介します。


そして、ピシッとしたスーツに身を包んだ男の人を連れて来た。

身長がユーマよりも高いで、ひょろっとした感じの印象だ。

とはいえ、ギルド職員の男性は、皆、高身長なので、他の人と同じくらいというところか。


「皆さんの担当をさせて頂く「カース」です。よろしくお願いします。」

そう言って、ホラフさんは、頭を下げた。



今日のところはCランクを証明する紙だけを渡しておきますね。


「わかりました。では、よろしくお願いします。」


こうして、冒険者ギルドでの用事を終え、まずは、装備を揃える事にした。


なぜなら、俺たちは、今、周りの人とは異質な恰好をしているので目立つ…かもしれない。

この世界に合わせた服装に変える必要がある。最低でも、町の中で着る服は必要だ。



何件か、服屋を回り、それぞれが着るいくつか服を買った。

ユーマが、ちょっと多めに下着を買っていた。見た目に反して、キレイ好きなのかな…。



ココロが、服屋で、店員さんに、色々聞いていた。

「服に加工する前の大きな布はありませんか?。」

「あるよ。だけど、あんた、服を作れるのかい?」

「いえ、布だけが欲しいんです。」

そう言って、厚手の布を、ユーマの肩から足まで余裕で覆える長さにカットしてもらうと…

「ちょっと横幅が足りないか…。」

そして、服屋さんに、何枚かをつないでもらって、毛布みたいなのを6枚作ってもらった。


「この世界は、枕も、毛布も布団もないらしいので…」

…と俺たちに説明した。

この厚手の布を毛布代わりに上に掛けて、

厚手の布を丸めて枕代わりにする…という事らしい。

 

・ ・ ・ ・ ・


そして、戦闘用の防具の店に入った。俺は『アーティファクト』があるから不要だけど、

最低でも「前衛」で剣を使うユーマの装備はシッカリしたものにしておきたいところだ。

早速Cランクを証明する紙を見せて、半値で買い物をした。


ココロは軽装ながら、魔力を流すと固くなるという上着とズボン、魔力を通すと頭全体を透明な膜で覆う特殊な帽子

ユーマは軽い金属で作られた胴体を覆う鎧と、鎖かたびらなどを購入した。



更に、ユーマが可能なら薙刀のようなものが欲しいという。

そういえば、こいつ「剣道、薙刀、空手」をやってるとか言ってたっけ。

そこで、兵士さんおススメの武器屋にも行ってみた。

この世界では、薙刀や槍のような武器はないらしいが、特別にオーダーして作ってもらう事にした。

ユーマが、細かく注文を出していく。長さ、重さ、刃の形などなど‥。明日迄には作ってくれるらしい。


予算がオーバーしてしまうが、Cランク以上の冒険者には町を守ってもらっている立場なので、

お金が溜まったら、払いに来てくれればいいとの事。


それでも、これを売った事をギルドに報告するので、武器屋にはギルドから半値分のお金が渡される。

これで原価相当のお金は確保できるので「損」はしてないから気にしないで欲しいそうだ。

少し申し訳ないが、その提案に甘えさせてもらう事にした。



数日後に受け取る、素材の買い取り結果が、いい金額になってくれればいいな…。

C+ランクが100匹以上に、Bランクが2匹と言ってたから、結構な金額になると思うんだけど…。


・ ・ ・ ・ ・


こうして、用事を終え、宿に向かった。

宿で用意されていた食事は、とても美味しかった。

これで、1泊3千円相当は、安い!…と、食事中は思ってたが、

部屋に行ってみると、わかっていた事だけど、冷暖房はついていないし、シャワーもない。


ベッドはないが、ハンモックが用意されていた。

ココロに聞いていた通り、上に掛ける布団も毛布も枕もない。

厚手の布は、無いよりマシという程度ではあったが、上にかけるものがあるというのは、とても落ち着く。

ココロに感謝だな…。これで寝てみて、寒かったら、また、同じようなものを何枚か作ってもらおう。


…そう思いながら、眠りについた。予想以上に温かく、気持ちよく眠る事が出来た。

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