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無敵だけど行動不能!?伝説装備のデメリットが重すぎる  作者: 秋月心文


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ギルドにて…

冒険者ギルドの登録を終えた後、

倒した魔物の素材(魔石、角、毛皮、肉など…)の買い取りをお願いする事にした。


買い取り金を、ギルドカードの「口座」に振り込むか「現金」でもらうか聞かれたが、

ココロは「現金」でもらう事を、即決した。


ココロは「ギルド口座」は、安心に値しないと思ってるようだ。


「魔物の素材なんですが、特殊な方法で収納してるので、他の人の目に触れない場所で出したいのですが…」


俺の『無限収納』は、普通じゃない能力だと思うし、

持ってきたものも、とても多いので、カウンターで出すのは良くないだろう。


「わかりました。今、使ってない倉庫があるので、そこに行きましょう。」


・ ・ ・ ・ ・


倉庫は、そこそこ広い空間で、中央に机が1つ置かれてた。


俺は『無限収納』を開き、キラーラビットの死体を取り出した。


「亜空間収納をお持ちなのですね。

 かなり、希少なスキルなので、今後も今回のように人を制限した場所で使うのが良さそうですね。」

そうだろう、そうだろう…。もっと驚いていいのだよ。


そこから、3人で、1匹づつ出していくのだが、キラーラビットの体は、ハリネズミのようにトゲトゲで、

死んだ状態でも全身のトゲが立ったままになってるので、トゲが刺さらないように、頭の角の部分を持って、取り出していく。


こうして数匹以上出した時に…

「1匹じゃなかったのですね…。」

カレンさんの驚きが、更に増したようだ。


100匹近い数なので、小さな山のような状態になってきた。

「こ、これは…。」

カレンさんの驚きが、かなり増したようだ。


最後に、例の親玉みたいなウサギを取り出し…

「最後に親玉みたいなのが出てきて、それも討伐しました。」

「光ってる角」の親玉みたいなヤツだ。

「これはデスラビット…!!。Bランクの魔物ですよ。よく無事でしたね。」


「うちの盾役は、とても丈夫で頼りになるので…。」

そう言って、チラッと、俺の方を見た。

ココロにそう言ってもらえると、とてもうれしい。ニヤニヤが止まらない。


「魔物の素材は、死体まるごとだと「解体料金」が引かれてしまいますが、構いませんか?」

「はい、ボクらでは、解体まで出来そうにないので、それで、お願いします。」

「わかりました。」



キラーラビットの素材を、全部出し切った後、

「ここに来る途中、亡くなられた冒険者パーティの方を見かけまして、遺体を回収しました。

 床に直接置くのは、亡くなった方に申し訳ない気がするので、何か布とかを敷いてもらう事は出来ますか?」


そして、床の上に白い布を敷いてもらった後、その上に、ユーマが、丁寧に遺体を置いて行った。


「ティム、ケント、ローグ…。」

カレンさんの知っている人だったらしく、いずれも、呼び捨てで、目に涙を浮かべている。


「知っている方ですか?。」

「えぇ、3人共、私の弟です。」

「それは、ご愁傷様です。」

これは、驚いた。3人の見た目は、結構違ってたし、誰ひとり、カレンさんに似たヤツはいなかった。

多夫多妻制ゆえの「あるある」なんだろうか…。



「彼らの所持金は全部で銀貨30枚あったのですが、こういうのを届けると半分もらえると聞いていましたので、

 失礼かとは思いましたが、銀貨6枚と白銅貨9枚を先に前借りせてもらいました。」

そう言って、所持金の入った袋を渡そうとしたが…


「問題ありません、彼らのお金は、全部差し上げます。

 死んだ冒険者は認識票しか戻らない事が多い中、遺体を持ち帰って頂いて、ありがたく思っています。

 親族を代表いたしまして、皆様には感謝の念に堪えません。」

そう言って、受付のカレンさんは、お金を返してきた。


「本当にありがとうございます。」

カレンさんは、もう1度お礼を言うと、俺たちに頭を下げた。


「彼らの所持金だけでなく、もっと、何か差し上げないと、いけないくらいです。

 見たところ、皆さんは、ちゃんとした装備をお持ちでないようなので、

 もしよければ、彼らの装備品で、皆さんが使えるものがあれば、お譲りしたいと思うのですが…」


「ありがとうございます。」

さて、何を貰うか…


俺は『ア-ティファクト』があるので、武器も盾も必要ない。


ユーマには『ブレード・マスター』を使う為にも剣を持たせたい。


ココロは見るからに華奢なので、重い武器や盾を使うのは難しそうだし、

体のサイズを考えると、小さい武器や防具しか使えそうにない。


結局、3人で相談の上、ユーマが使う為に、装飾のあるキレイな剣と盾だけ頂戴する事にした。

知らない人の遺品を使うのって…抵抗ないんだろうか…と感じていたが、

ユーマも、直接身につけるものは、抵抗あったらしく、それは、お断りする事にした。

そして、頂いたものは、ユーマが普段持ち歩くのではなく、俺の『無限収納』の中で、預かる事になった。



「あと、そこで、大きめの魔物に襲われ、それも討伐しました。

 頭に大きな角が5本生えていて、目が4つついているヤツです。

 これも、まるごと持ってきています。」


そういって、例のイノシシの死体を取り出した。

「デッドファウナじゃないですか…。」


「そういう名前なんですか…」

ココロは『世界の知識』を使えば、名前を調べる事は出来たが、そういえば、あのイノシシの名前を調べるのを忘れていた気がする。


「はい、これは、ほぼAランクと言ってもいいほどのB+ランクの魔物です。はぁ、皆さん、すごい実力なのですね。

 ティムのパーティは、Cランクになったばかりだったのですが、たぶん、これに遭遇して倒されてしまったのでしょう。」



そこまで会話した後、一旦、受付のカレンさんは、素材鑑定チームの人たちを倉庫に呼んで来た。



「えぇ…!?」「うわ…!!」「デスラビット!?」「デッドファウナまで…?」と、

山のように積まれた素材に、驚いている声と、

「ティ、ティムさん…」という感じで遺体にビックリしている声が聞こえてきた。


素材鑑定チームの人たちと、受付のカレンさんが、いろいろやり取りした後、

俺たちの方に戻ってくるなり、

「買い取りに出して頂いたものは、数が多いので、鑑定に日数がかかるそうです。

 いつまでに終わるか、ハッキリとお伝え出来ないのですが、3日から5日かかるそうです。

 もし、お急ぎなら、数匹だけでも、先に鑑定してお支払いする事も出来ますが、どうされますか?。」


「全部まとめて…で結構です。」


「わかりました。」

そう言うと、カレンさんは、素材鑑定チームに聞こえるように

「全部まとめてでお願いしまーす。」

と伝えると、


俺たちに…

「ちょっと場所を変えましょう。」

…と言って、応接室のようなところに案内した。

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