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無敵だけど行動不能!?伝説装備のデメリットが重すぎる  作者: 秋月心文


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この世界

「さて、今から「ウルク外町」に向かうんだけど、

 その間『世界の知識』から得た、この世界の常識を話してくので、歩きながら聞いてね。」


そうして、ココロは『世界の知識』を開き、この世界の常識というのを説明しはじめた。


この世界は「家」という概念がなく「組」という集まりから成り立っている。

「組」は「多夫多妻制」で子づくりや子育てをする仕組みだ。


多夫多妻制というと「組」の中が乱交状態という訳ではなく、子育ては皆で行うけど、

子作りのようなカップリングは、基本的に「組長」に相談する事になっているそうだ。


それぞれの「組」は「城塞都市」のように大規模化し、

塀で囲まれた堅牢な都市の中で、自給自足が行われている。

「組」の「城塞」の中は、基本的に「家の中」にいるのと一緒で「通貨」を必要としない。

「組」の「食堂」で、どれだけ飲み食いしてもタダ。家の中と同じで、食べ過ぎると諫められる。

「組」には「食堂」や以外の「店屋」はない。「日用品」を納める倉庫があり、そこを自由に使える。

「組」で手に入らないものは「通貨」を使い「外町」か「他の組」の「店屋」で買う。


「組」は、独自の「法律」を持ち、犯罪を行った者は「組」の「法律」で裁かれる。

人々は、生まれながらにして「組」に所属してるが、重罪を犯すと追放される。


故に「組」に所属していない者は「他の組」で追放された可能性がある者として警戒される。


いくつかの「組」が集まって「国」を形成している。

同じ「国」に属した「組」同士の争いは「国」の法律で裁かれる。


中世の世界で「城塞都市」同士の戦争があったように、この世界でも「組」同士の戦争が起きてるので、

他の「組」の人間は警戒の対象だが、戦争や周囲の魔物退治などの為に傭兵を必要としていて「ウルク」では「ウルク外町」というのを併設して、そういった人たちを集めている。


俺たちは、まず「遠い外国」から来た「傭兵」というテイで「ウルク外町」に入り、

最終的に「ウルク組」に入れてもらうか「ウルク組」の後ろ盾をもらう事が当面の目標。

…とココロは説明する。


とはいえ「組」に入るという事は「家族」になるという事であり「結婚」するようなものなので、

「家族」として馴染んでいける人たちなのかどうかが重要なので、当面は様子見という事になる。


「ウルク外町」には様々な制限が課せられている。

・「法律」は「ウルク組」の法律を適用

・「城壁」の高さは「ウルク」の半分以下

・「大砲」などの大きな武器は持ち込み禁止


一番近い「ウルク城塞」は、ユグドラシル王国の国境沿いにあり、

次に近い町は隣国「マジカ帝国」の「タマナ」で、徒歩で1週間以上かかる。


「タマナ」は「無法」が「法律」と呼ばれるほど「穴だらけ」の「法律」で、

住民同士の諍い事も多く、すべての住民は常に武器を携帯しており

「ウルク外町」とは比べ物にならないくらい治安が悪い。


来るものは拒まない方針なので「外町」はなく、

他の「組」で「重罪」を犯して「追放」された者も、簡単に「組員」になれる。

「タマナ組」にとって、他の組の住民から「略奪」しても罪に問われない。

他の組の住民を多数「奴隷」にしているとも言われている。


「ウルク」は「タマナ」から、度々戦さを仕掛けられている。

戦さの目的は「略奪」する為だ。


そこで「ウルク外町」には、それと戦う為の「傭兵」が集められているが、

戦場となるのは、いつも「外町」だけで、戦火が「ウルク城塞」に及んだことはない。


『世界の知識』によると「ウルク外町」には「タマナ組」と通じている者もいるらしい。


そういう事もあり「ウルク城塞」は

いつでも「ウルク外町」ごと更地に出来るように、多数の大砲が向けられている。


なんとも、物騒な場所だが

「ウルク外町」には、宿屋があり雨風を凌げるし、食事も行える。


…という旨の説明をココロから受け「ウルク外町」に向かう事で、俺も、ユーマも納得した。


・ ・ ・ ・ ・


そうこうしている間に「ウルク外町」に近づいてきた。

ここからは、魔物に襲われる事はなさそうなので『アーティファクト』を解除した。


高い塀で囲まれた丸い城塞の前に、低い塀で囲まれた丸い城壁が見えてくる。

「ウルク城塞」の半分以下の高さなのが、少し不安だったが、

近づいてみると「ウルク外町」の塀も、低いといっても大人3人分くらいの高さはあり、それなりに機能しそうな気がした。


「ウルク城塞」と「ウルク外町」の周囲には、それぞれ大きな堀があり、

町の入り口は跳ね橋になっていて、更にその向こうに分厚そうな扉と、そこを守る兵士が3人ほど待ち構えていた。

ココロは、その兵士に近づき、ニッコリ微笑んだ。

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