第57話 終わりの書き換えと、離さないという選択
「……危険度:最大」
その声と同時に――
世界が“崩壊”した。
空が割れる。
ビルが歪む。
重力が消える。
すべてが不安定。
コメント欄(配信ON)。
「終わる」
「これ無理」
⸻
俺は息を吐く。
「……来ます」
“それ”が動く。
全方位。
同時。
“消去”。
⸻
だが――
「見える!」
完全に。
すべての攻撃。
その瞬間。
アリアが動く。
ザンッ!!
ザンッ!!
ザンッ!!
すべてを弾く。
だが。
重い。
「っ……!」
初めて。
膝が揺れる。
⸻
俺は踏み込む。
「今!」
存在干渉。
発動。
“再定義”。
⸻
世界が止まる。
完全静止。
コメント欄。
「また止まった」
「でも今度は違う」
⸻
俺は理解する。
「……これが最後」
限界。
それ以上は。
壊れる。
⸻
アリアが言う。
「……一緒に」
迷いなし。
俺は頷く。
「はい」
⸻
手を握る。
強く。
今までで一番。
「……離れないで」
小さく。
だが。
震えている。
俺は答える。
「離れません」
⸻
その瞬間。
完全に重なる。
思考。
存在。
すべて。
⸻
見える。
世界の“核”。
“それ”の中心。
⸻
「……ここだ」
俺が呟く。
アリアが理解する。
「ええ」
⸻
二人。
同時に踏み込む。
⸻
“それ”が反応する。
「……排除」
だが――
遅い。
完全に。
⸻
俺は手を伸ばす。
触れない。
だが。
“重ねる”。
⸻
その瞬間。
存在干渉。
完全覚醒。
⸻
世界が“書き換わる”。
⸻
「終わりです」
俺が言う。
⸻
アリア。
最大速度。
ザンッ!!!!!!!!
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一撃。
完全に。
“核”へ。
⸻
沈黙。
⸻
そして――
“それ”が崩れる。
光となって。
消える。
⸻
「……完了」
最後の声。
消滅。
⸻
静寂。
世界が戻る。
空。
ビル。
重力。
すべて。
元通り。
⸻
俺は息を吐く。
「……終わった」
その瞬間――
力が抜ける。
視界が揺れる。
「……っ」
膝が崩れる。
⸻
アリアが受け止める。
ドン。
完全に。
抱きしめる形。
「……ちょっと!」
焦り。
珍しく。
「しっかりして!」
⸻
俺は笑う。
「……ちょっと、使いすぎました」
その瞬間。
アリアが強く抱き寄せる。
「……バカ」
小さく。
震えている。
⸻
「……いなくなるかと思った」
本音。
完全に。
俺は言う。
「いなくなりませんよ」
その瞬間。
アリアが顔を上げる。
距離。
ほぼゼロ。
「……約束」
俺は頷く。
「はい」
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そのまま。
沈黙。
⸻
アリアが少しだけ迷う。
そして――
ゆっくりと。
顔を近づける。
⸻
距離。
ゼロ。
⸻
一瞬。
触れる。
⸻
軽く。
だが。
確かに。
⸻
「……これで」
小さく。
「逃げられない」
少しだけ。
意地悪な声。
⸻
俺は苦笑する。
「最初から逃げてません」
その瞬間。
アリアがほんの少しだけ笑う。
「……知ってる」
⸻
そのまま。
離れない。
完全に。
⸻
遠くで。
リゼが呟く。
「……やっとだね」
カイが一言。
「決着だ」
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空は静か。
世界も。
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だが――
すべては変わった。
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そして。
二人の距離も。
もう。
戻らない。
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第57話 完




