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『俺だけドロップ率∞のバグスキル持ちだった ~底辺探索者のダンジョン配信が、いつの間にか世界最強チャンネルになっていた~』  作者: やまご


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第47話 崩壊の後と、離れない理由

「……終わったな」


カイが呟く。


黒環本拠地。


静寂。


瓦礫と崩れた設備。


完全に。


機能停止。


リゼが肩を回す。


「はぁ……」


軽く息を吐く。


「さすがに疲れた」


珍しく本音。


俺も同意する。


「ですね」


その瞬間――


ぐいっ。


引かれる。


ドン。


密着。


完全に。


アリア。


何も言わず。


ただ。


寄せてくる。


コメント欄(もし配信なら大荒れ)。


「距離ゼロ」

「もう隠さない」


「……大丈夫ですか?」


俺が聞く。


アリアは小さく答える。


「……大丈夫」


だが。


その声。


少しだけ力が抜けている。


戦闘後。


初めての緩み。


そして――


そのまま。


少しだけ。


体重を預ける。


完全に。


信頼の距離。


「……ちょっとだけ」


小さく。


「こうさせて」


俺は頷く。


「はい」


コメント欄。


「尊い」

「でもガチ戦後なんだよなこれ」



数分後。


施設外。


夜風。


少し冷たい。


アリアはまだ近い。


ほぼ離れない。


「……落ち着いた?」


俺が聞く。


アリアは小さく頷く。


「ええ」


そして。


手を握る。


今度は。


優しく。


だが。


離さない。


「……ね」


「はい」


「今回」


少し間。


「ほんとに危なかった」


本音。


俺は答える。


「まあ、確かに」


その瞬間。


アリアが少しだけ睨む。


「軽い」


怒っている。


少し。


俺は苦笑する。


「すみません」


そのとき。


アリアが少しだけ顔を近づける。


距離。


かなり近い。


「……ちゃんと分かって」


低い声。


「あなたがいなくなるのは」


一瞬。


言葉を選ぶ。


「……嫌」


ストレート。


俺は一瞬止まる。


そして。


真面目に答える。


「分かってます」


その瞬間。


アリアがほんの少しだけ安心する。


「……ならいい」


そして。


また。


寄る。


完全に。


自然な動作。



そのとき。


遠くから音。


ヘリ。


複数。


「……来たわね」


アリアが呟く。


GEO。


回収部隊。


ライトが照らす。


施設を。


「対象確認!」

「現場確保!」


完全に。


国家案件。


コメント欄(後追い)。


「デカすぎる」


スーツの男が近づく。


あの男。


「……見事です」


静かに言う。


「黒環はこれで壊滅」


だが――


続ける。


「ですが」


一瞬。


間。


「問題は終わっていません」


俺が聞く。


「どういう意味ですか?」


男は答える。


「黒環は“末端”です」


空気が変わる。


「上位組織が存在します」


コメント欄。


「来た」

「さらに上」


「名称は――」


一言。


「“環のアウト・サークル”」



その頃。


別の場所。


暗闇。


モニター。


ユウトの戦闘映像。


「……黒環が落ちたか」


低い声。


複数の影。


「予定通りだ」


一人が言う。


「むしろ好都合」


別の声。


「これで“彼”は完全に表に出た」


静かに。


だが。


確実に。


狙っている。


「次は――」


一言。


「我々の番だ」



現場。


俺は息を吐く。


「……終わってないどころか」


「始まりですね」


アリアが即答。


「ええ」


そして。


手を握る。


強く。


「でも」


少しだけ目を細める。


「もう迷わない」


完全に。


覚悟が決まっている。


俺は笑う。


「頼もしいですね」


その瞬間。


アリアが少しだけ視線を逸らす。


「……当たり前」


小さく。


だが。


嬉しそう。



そのとき。


俺はふと気づく。


「……あれ?」


違和感。


存在干渉。


感覚。


変わっている。


「どうしたの?」


アリアが聞く。


俺は言う。


「……なんか」


手を見る。


「“触れなくても”分かる」


空間のズレ。


存在の位置。


すべて。


「……見える」


コメント欄(後追い解析勢)。


「進化してる」

「やばい」


アリアが一瞬驚く。


「それ……」


理解する。


「制御が進んでる」


俺はゆっくり頷く。


「たぶん」


次の段階。



夜。


風が吹く。


だが――


二人は離れない。


手は。


繋がったまま。


距離。


ゼロ。


それが。


もう。


当たり前になっていた。



世界は変わる。


さらに大きく。


だが――


その中心にいるのは。


もう。


間違いなく。


“俺たち”だった。


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