表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『俺だけドロップ率∞のバグスキル持ちだった ~底辺探索者のダンジョン配信が、いつの間にか世界最強チャンネルになっていた~』  作者: やまご


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/98

第42話 世界が変わる瞬間と、触れて確かめる距離

「――配信終了」


画面が落ちる。


同時接続。


500万人。


コメント欄(終了直前)。


「伝説」

「歴史更新」

「世界変わった」


静寂。


深層最奥。


「……終わったな」


カイが呟く。


珍しく。


力が抜けている。


リゼが笑う。


「やっとだね」


軽く肩を回す。


だが。


その目は満足している。


俺は息を吐く。


「……勝ちましたね」


隣。


アリア。


いつもの距離。


いや――


少しだけ。


近い。


「ええ」


短く。


だが。


その声。


わずかに柔らかい。


そのとき。


ぐいっ。


引き寄せられる。


ドン。


密着。


完全に。


「……」


「……」


沈黙。


アリアが小さく言う。


「……ちゃんといる」


確認するように。


俺は苦笑する。


「いますよ」


その瞬間。


アリアがほんの少しだけ息を吐く。


「……当然」


そして。


少しだけ。


寄りかかる。


コメント欄(もし見てたら爆発案件)。



数分後。


地上。


探索者施設。


騒然。


「帰還確認!」

「映像データ受信!」


スタッフが慌ただしく動く。


大型モニター。


再生される戦闘。


“それ”との戦い。


そして――


ドロップ。


25個。


ざわつき。


「ありえない……」

「記録じゃない、異常だ」


さらに。


表示されるスキル。



「存在干渉」



空気が凍る。


「……これ、解析できるのか?」

「いや……理論外だ」


完全に。


世界の理解を超えている。



その頃。


控室。


四人。


静かな空間。


リゼが椅子に座りながら言う。


「で?」


「それ、どうなの?」


視線。


俺へ。


新スキル。


俺は少し考える。


「……まだ完全には分からないですけど」


手を見つめる。


「“触れた存在に干渉できる”感じですね」


カイが言う。


「位相を合わせるどころじゃないな」


鋭い分析。


「強制的に“同じ層”に引きずり込む」


リゼが笑う。


「はい、壊れた」


軽く。


「もうゲームじゃないね」


コメント欄(後追い解析勢)。


「チート超えた」

「世界バグ」


そのとき。


アリアが俺の手を取る。


自然に。


指を絡める。


「……ね」


「はい」


「それ」


少し間。


「危険よ」


珍しく。


心配の声。


俺は頷く。


「分かってます」


「だから」


続ける。


「無茶はしません」


その瞬間。


アリアが少しだけ目を細める。


「……ほんとに?」


「はい」


即答。


そのとき。


アリアが少しだけ顔を近づける。


距離。


近い。


かなり。


「……約束よ」


小さく。


俺は笑う。


「はい」


その瞬間。


アリアがほんの少し笑う。


「……ならいい」



リゼがそれを見て。


ため息をつく。


「ほんとさ」


軽く。


「隙ないよね、その関係」


だが。


笑っている。


カイも一言。


「崩れないな」


認めている。


リゼが立ち上がる。


「じゃあ」


軽く手を振る。


「今回はここまで」


視線。


俺へ。


「でも」


少しだけ。


真面目な顔。


「次はまた別」


宣言。


俺は苦笑する。


「ですよね」


その瞬間。


アリアの手が少し強くなる。


だが。


もう揺れない。


「……来るなら来なさい」


完全に安定。


リゼが笑う。


「いいね」


「やっぱり好きだわ」


そして。


去っていく。



カイも背を向ける。


「……またな」


短く。


だが。


確実に。


仲間として。


去る。



静寂。


残るのは――


俺とアリア。


控室。


二人。


距離。


ゼロ。


そのとき。


アリアが小さく言う。


「……ね」


「はい」


「今回」


少し間。


「ほんとに終わったわね」


俺は頷く。


「そうですね」


その瞬間。


アリアが少しだけ寄る。


肩。


触れる。


「……でも」


小さく。


「まだ続くでしょ?」


俺は笑う。


「もちろんです」


その瞬間。


アリアがほんの少し笑う。


「……ならいい」


そして。


そのまま。


寄り添う。


完全に。


当たり前の距離。



外。


世界はざわついている。


だが――


二人にとっては。


ただ。


“次が始まるだけ”。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ