第41話 再突入と、届くための一歩
「――行くわよ」
再び。
Sランクダンジョン。
あの扉の前。
空気。
重い。
だが――
前回とは違う。
コメント欄(配信)。
「来た」
「リベンジ」
「全員仕上がってる」
俺は息を吐く。
「……今回は行けますね」
隣。
アリア。
手を握る。
自然に。
指が絡む。
「当然」
短く。
迷いなし。
そのとき。
リゼが笑う。
「自信満々だね」
軽く。
だが。
目は鋭い。
カイは無言。
ただ。
扉を見ている。
「開ける」
一言。
そして――
ギィィ……
扉が開く。
⸻
深層最奥。
⸻
“それ”がいる。
前と同じ。
だが――
違う。
こちらが。
変わっている。
コメント欄。
「来た」
「ラスボス」
アリアが小さく言う。
「……行くわよ」
手を握る。
強く。
だが。
落ち着いている。
「離れないで」
もう。
当たり前の言葉。
俺は答える。
「はい」
⸻
戦闘開始。
“それ”が動く。
空間が歪む。
だが――
今度は見える。
「今!」
アリアの声。
同時に動く。
俺も。
カイも。
リゼも。
完全同期。
ザンッ!!
命中。
初めて。
確かに。
“当たった”。
コメント欄。
「通った!」
「攻略成功」
“それ”が揺れる。
初めて。
反応した。
リゼが笑う。
「いいね」
「ちゃんと届いてる」
カイが前に出る。
「行く」
次の瞬間。
消える。
そして――
連撃。
ザンッ!!
ザンッ!!
ザンッ!!
今までと違う。
“通る”。
コメント欄。
「カイ覚醒」
「強すぎ」
アリアが言う。
「続けるわよ」
俺の手を引く。
完全に。
一体化。
「はい」
連携。
さらに深まる。
呼吸。
思考。
完全一致。
ザンッ!!
ザンッ!!
“それ”が後退する。
初めて。
押している。
コメント欄。
「いける」
「勝てる」
だが――
次の瞬間。
空間が裂ける。
“それ”が形を変える。
より歪む。
より強く。
コメント欄。
「第2形態」
「やばい」
リゼが即座に言う。
「来るよ!」
全員構える。
次の瞬間。
衝撃。
ドンッ!!
吹き飛ばされる。
「っ……!」
俺は体勢を立て直す。
アリア。
無事。
手。
離れていない。
「……大丈夫?」
小さく。
「はい」
即答。
その瞬間。
アリアが少しだけ安心する。
「……当然」
そのとき。
カイが前に出る。
「ここからは」
低い声。
「俺が削る」
気配が変わる。
圧。
一段上。
「……来た」
リゼが呟く。
「本気モード」
カイが踏み込む。
速度。
別次元。
ザンッ!!
一撃で空間が裂ける。
“それ”が初めて。
大きく揺れる。
コメント欄。
「えぐい」
「格違い」
だが――
カイも無傷じゃない。
血。
流れている。
それでも。
止まらない。
「まだだ」
さらに踏み込む。
そのとき。
俺は言う。
「合わせます!」
アリアが頷く。
「行くわよ!」
三人。
同時に動く。
リゼが支援。
解析。
完璧。
「今!」
その瞬間。
全員の動きが一致する。
ザンッ!!!
空間が崩れる。
“それ”が叫ぶ。
初めて。
“声”を上げる。
コメント欄。
「効いてる」
「終わる!」
だが――
まだ足りない。
“それ”が再び膨張する。
暴走。
「……最後行くわよ」
アリアの声。
静か。
だが。
確信。
俺の手を握る。
強く。
「離れないで」
その言葉。
最後の確認。
俺は答える。
「はい」
その瞬間。
アリアが少しだけ笑う。
「……ならいい」
カイが前に立つ。
「道を開く」
一言。
そして――
全力。
ザンッ!!!
空間が裂ける。
一瞬の隙。
リゼが叫ぶ。
「今しかない!」
俺とアリア。
同時に踏み込む。
完全一致。
距離ゼロ。
思考ゼロ。
ただ――
“同じ動き”。
「終わりだ!!」
ザンッ!!!!!!
⸻
命中。
⸻
空間が止まる。
そして――
崩壊。
“それ”が消える。
⸻
静寂。
⸻
ドロップ。
⸻
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
ポン
⸻
コメント欄。
「25個」
「神」
「終わった」
その中。
一つ。
異質な光。
⸻
???スキル
「存在干渉」
レア度
∞∞
⸻
コメント欄。
「壊れた」
「世界変わる」
静寂。
全員。
立っている。
勝った。
アリアが小さく言う。
「……終わったわね」
俺は笑う。
「ですね」
その瞬間。
アリアが少しだけ寄る。
肩。
触れる。
「……離れなかった」
小さく。
俺は答える。
「はい」
その瞬間。
アリアがほんの少し笑う。
「……当然」
⸻
戦いは終わった。
だが――
新しい力。
新しい領域。
すべてが。
ここから変わる。




